佛心宗大叢山福厳寺住職、大愚元勝(たいぐげんしょう)氏の心に響く言葉より…

 

 

【ブッダの言葉】 

 

師は答えた、「子のある者は子について憂い、また牛のある者は牛について憂う。実に人間の憂いは執着するものである。執着するもとのもののない人は、憂うることがない」 (スッタニパータ3) 

 

 

《執着から苦しみが生まれる》 

 

 

なぜ、この言葉に牛が登場するかというと、インド人にとって牛は財産だからです。

 

つまり、子どもや財産を持つ者は、子どもと財産のことで悩み、何も持たない者は悩むことはないと、ブッダは説いています。 

 

自分の子どもが大きくなって、言うことを聞かなくなったり勉強ができなかったり、それこそニートになったりすると、親として心の安定が揺らいでしまう人は多いでしょう。

 

 

一方、「財産はあればあるだけいい」と思うかもしれませんが、増えたり減ったりで一喜一憂してしまいます。

 

たとえば、「1億円を持っています」 と言っても、戦争などにより、貨幣価値が大きく下がる可能性もあります。

 

また、土地や家を所有していれば、それらの価値も気になります。 

 

こうした悩みの原因は、子どもも財産も「自分の所有物」だと思い込んで執着しているからです。

 

 

さらに、自分でコントロールしたいと考えてるからです。

 

しかし、こうした形のあるものだけに頼るのはとても愚かなことです。

 

なぜなら、 「諸行無常」という言葉があるように、すべては変わりゆくからです。

 

形あるものはすべて壊れ、消えてしまいます。

 

 

また、子どもにしても配偶者にしても、友だちにしても、あなたの所有物ではありません。

 

あくまで1人の人間です。

 

誰しもみな自分の意思があるので、あなたの思う通りになるわけがないのです。 

 

 

ブッダは、「自分の思い通りにならないもの」に対して自分が思うようにコントロールしたいと思い、執着することを、あらゆる苦しみの根源とみなしています。 

 

そうならないためには、自分自身を頼りにし、さらに仏教の教えをよりどころとすることです。

 

 

和尚が伝える 心が軽くなるブッダの言葉 (パワームック)』大洋図書

和尚が伝える 心が軽くなるブッダの言葉 (パワームック)

 

 

 

 

 

 

 

ブッダは、『「苦」の本質は「執着」である』と説いた。

 

「若さ」に執着するから、「老い」を苦と思う。

 

「健康」に執着するから、「病気」を苦と思う。

 

「生命」に執着するから、「死」を苦と思う。

 

 

執着とは、「こだわり」や「とらわれ」。

 

その執着をなくすには、すべてを受け入れること。

 

現実を受け入れ、すべてを肯定すること。

 

 

「若さ」もいいが、「老い」もまたよし、だ。

それを、松下幸之助翁は「好況よし、不況またよし」と言った。

 

 

「ああ、そうなりましたか」「そういうことだったんですね」と淡々と受け入れる。

 

起こることのすべては、「必要、必然、最善」、だからだ。

 

 

 

ブッダが亡くなろうとしているとき、弟子のアーナンダは「ブッダ亡きあと、私たちは何をよりどころとしていけばいいのでしょうか」と尋ねた。

 

するとブッダは「自灯明(じとうみょう) 法灯明」といった。

 

 

自灯明とは、自らをよりどころとしなさい。

 

自分を信じて、まどわされずに、しっかりと生きていきなさい、と。

 

 

法灯明とは、法をよりどころとしなさい。

 

いつまでも変わらない真理や仏法をよりどころとしなさい、と。

 

 

「執着から苦しみが生まれる」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

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