平野秀典(ひでのり)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

一般的には、「もったいない」という日本語を、「無駄になることが惜しい」という意味で理解している方が多いと思います。

 

「もったいない」を漢字で書くと「勿体ない」になります。

 

「勿体」の元の意味は、「物のあるべき姿、本来持つ価値、本質的なもの」です。

 

 

つまり「勿体ない」とは、「本来の価値がなくなってしまう、または損なわれてしまう」ことを惜しむ言葉なのです。

 

日本人のあり方の原点「清き明(あか)き心」として考えるならば、「人は生まれながらにその身のうちに神様を宿し、美しく清らかな存在である」はずなのに、「異心」に覆われてしまうのは「勿体ない」という意味になります。

 

標準装備として受け継いできている本来の価値や本質的なもの(=勿体)を忘れたり、使わないのは、文字通りもったいないことなのです。

 

 

しかしこのような取りもどしたい日本人の感性は、全くなくなったわけではなく、私たちの日常の中に静かに眠っています。 

 

たとえば、本来の価値を再生する「もったいない」文化を受け継ぐ、「金継(きんつ)ぎ」と いう日本独自の技法があります。 

 

欠けた食器などを漆で継ぎ、金などで装飾を施して仕上げる、日本の伝統的な修繕方法です。 

 

 

着物文化にもある、仕立て直してオリジナルよりも良くする表現力のことです。 

 

この「仕立て直す」は、日本人が最も得意とする「熟練の技」として世界に憧れと尊敬を受ける文化なのです。 

 

 

金継ぎは今、日本を越えて、世界的にも人気を博しています。 

 

ハイエンドファッションブランドが、金継ぎをテーマにした春夏のクチュールを発表したり、映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』で、カイロ・レンの壊れたマスクが修復され、再び登場するシーンで、傷跡やヒビが赤いラインで縁取られていたのです。

 

これは、「再生」というテーマで、日本の金継ぎにインスピレーションを受けたのだそうです。

 

 

一般社団法人日本金継ぎ協会は、「金継ぎがつなぐ美しい心を和の国から」というキャッチコピーで、和の国日本の文化を表現しています。 

 

そして次のような素晴らしいメッセージを伝えてくれています。 

 

 

《人も器も不完全だからこそ美しい。 傷跡を隠すのではなく個性として受け入れ、 より輝いていける価値観を 金継ぎを通じて拡げていきます。》 

 

 

日本人の心に眠る最高価値観 「清き明き心」は、現代においても形を変えて、世界 を魅了するジャパンセンスとして輝きを放っているのです。

 

 

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日本人のあり方の原点「清き明(あか)き心」とは、卑怯なことをしないで、誠実で、清らかで、明るく、清々しい心のことをいう。

 

日本人は元々、きたないことを忌(い)み嫌う。

 

これは、清掃や掃除をするという意味だけでなく、きたない行動も指す。

 

 

「きたないこと」を神道では「穢(けが)れ」という。

 

神道でいう「お祓(はら)い」は、自分についてしまった「罪穢れ」を祓うということ。

 

 

神社では、6月30日に「夏越の祓」という神事がある。

 

その年の1月から6月までの半年間に、知らず知らずにおかしてしまった罪や穢れを祓う祭事だ。

 

また、12月31日には「師走の大祓」があり、後半の半年間の罪穢れを祓う。

 

 

「人も器も不完全だからこそ美しい」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

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