小林正観さんの心に響く言葉より…
お釈迦様は六年間山に籠もって、滝に打たれたり、岩の上に座ったり、蚊に刺されたりして、ずいぶん我慢して難行苦行をしてきたんですけど、山から下りてきて「何の役にも立たなかった」と言った。
それで竹林の中に入って結跏趺坐をして瞑想をしていたところ、一週間たって、「私は悟った」と叫んだ。
それが、十二月八日の朝日を浴びたときだった。
それから、三キロぐらい離れたところまで歩いて行きました。
そこにはお釈迦様が若い頃からそのときはまだ三十五歳と八ヶ月だったのですがずっと一緒に修行をして、真理に達したい、真理を知りたいなどと思ってきた学友五人が、ある竹林の中で結跏趺坐をして瞑想、座禅をしていた。
そこまで歩いて行きまして、お釈迦様は「今日、私はあることを悟った。みなさん聞いてくれるか」と言った。
そうしたらその五人の友人たちは、「何があったんだよ、ゴータマ君」と君づけで呼んだそうです。
それはそうですよね。
いままでずっと一緒に苦しんで、その道を求めてきた人たちですから。
そのときにお釈迦様が、これこれこういうことを悟ったと言ったら、わずか二、三分の話だったんですが、その話を聞いた五人が、突然に居ずまいを正して、お釈迦様の前に座り直してこう言った。
「私たちは、いまこの瞬間から、あなたを師匠として、私たちは弟子として、あなたに従っていきます」
それが、お釈迦様の最初の悟りであり、最初の説教であり、最初にできた五人の弟子なんだそうです。
お釈迦様は、一週間の座禅瞑想の結果として、どんなことを悟ったのか。
その五人の学友に言ったことというのは、何だったのか。
こういうことだったんです。
人の人生というのは、すべてが「縁起」によって・・・縁起というのは、自分以外の因果関係、人、事、物、現象、神、仏だそうです・・・組み立てられているがゆえに、すなわち自分以外のすべての存在から組み立てられているがゆえに、自分の思いどおりに自分の人生がつくれると思っている人間は、必ず苦悩する。
実は、自分の思いによって自分の人生をつくっているということは、まったくないのだと言った。
だから、ちょっとでも自分の意思によって自分の人生が成り立っている、成り立たせることができるというふうに考えている人間、そういう思いをもっている者は必ず苦悩する。
苦悩の根源とは、思いであるということを言ったんだそうです。
『幸せが150%になる不思議な話』サンマーク出版
お釈迦様は「一切皆苦(いっさいかいく)」と言った。
すべてのことは、みな「苦」である、と。
お釈迦様のいう「苦」とは、思い通りにならないこと。
お釈迦様は、目の前に起こることすべてが、「縁」でできているという。
起こることはすべて、自分の力や、努力や、思いや、夢や目標でもなく、すべて偶然に起こる「ご縁」から始まる。
学校に入ったことも、会社に入ったことも、結婚したことも、自治会やPTAの役を受けたことも、さかのぼって考えてみると、すべてが何かのご縁。
自分の努力で入ったと思った学校も、ずっとさかのぼってみると、何かのご縁から始まっている。
「縁起」という、自分以外のすべての存在から組み立てられている。
だからこそ、自分の思い通りにはならない。
すべてのことは、「自分の力によるものではない」と思うなら、それは「おかげさま」であり「感謝」しかなくなる。
「すべてはご縁から成り立っている」という言葉を胸に刻みたい。
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