【「目標達成型」と「天命追求型」】

 

 

 

白駒妃登美 (しらこま ひとみ)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

私は、目標をかかげ、そこにひたすら邁進していく、いわばアメリカ型の成功哲学を20年以上追い求めてきました。

 

受験勉強、就職活動、客室乗務員時代、そして子育て、すべてにビジョンを描き、目標を立ててやってきました。

 

それなりに結果も出て、楽しかったのですが、でも、私は息切れしてしまったのです。 

 

 

目標を達成できないとき、サボってしまうとき、そんな自分を責めていました。

 

目標が達成できたときも、満足したらそこで終わりと、「次は何?」「次は何?」と、いつも何かに追い立てられていたような気がします。 

 

また、マイナス思考になってしまう自分を許せなくて、常に明るくプラス発想でなくてはいけないと、いつもどこかで無理をしていました。 

 

 

でも、そもそも日本人にとって、「成功」=「幸せ」だったのだろうか......。

 

日本人の本来の生き方は、アメリカ型の成功哲学とはちょっと違うところにあるんじゃな いか......。 

 

そんなふうに感じていたときに、人間の進化には、2通りのカタチがあるという話を知りました。 

 

 

ひとつは「目標達成型」。

 

これは夢や目標を持ってそこに邁進していくタイプ。 

 

もうひとつは「天命追求型」。

 

目の前にある課題に対して、ひとつひとつ力を出し切ることによって次の扉が開き、新しいステージに運ばれていくタイプ。 

 

 

自分から目標に向かって行くのか、まわりから運ばれていくのか、という違いです。 

 

日本史を見つめ直したときに、「おかげさま」の精神を持つ日本人の感性に合っているのは、「天命追求型」だと思ったのです。

 

まわりから応援されて運ばれていく、天命追求型こそ日本人の生き方、日本人の夢の叶え方なのではないかと。 

 

 

無理やり目標を作らなくていい。

 

無理やり自分の人生を創りださなくていい。 

 

ただ、いま目の前のことをひとつひとつ大切にしていけばいい。 

 

そう気づき、なんだか、生きることに対して、安心感が生まれました。 

 

 

夢の背景には、実は、「こんな自分は嫌だ」という不満があったりします。

 

でも、 不満から発したものは、どこまで行っても不満と別れられないのではないでしょうか。

 

人は不満をもっている人ではなく、楽しんでいる人の周りに自然に集まっていくものです。

 

 

 

人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある (祥伝社黄金文庫)

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「天命追求型」は日本人のDNAに合った夢の叶え方だと白駒氏はいう。

 

その代表例が「豊臣秀吉」。

 

もともと秀吉は「天下統一」など夢にも見ていなかった。

 

目の前の「雑用」を楽しんで、そのときそのときの立場で、工夫を凝らしながらこなしていった。

 

「今、ここ」に全力投球、の生き方だ。

 

そして、その結果として大出世し、太閤秀吉となった。

 

 

 

小林正観さんは、人からの「たのまれ事」を、気持ちよく、淡々と引き受けていく、そして、それが何年が経つと、自分が何かに向かって動かされているのがわかる、という。

 

それが、「天命」。

 

これは、秀吉の出世の過程とも同じだ。

 

その場その場で与えられた役職(役目)を全力投球で、楽しみながら、工夫をこらし、淡々とやっていく。

 

大事なのは、どんな役目を与えられても、文句を言ったり、グチ、泣き言を言わずに、ニッコリ笑って引き受けること。

 

すると、まわりから引き上げられ、やがて運がめぐってくる。

 

 

まわりから応援されて運ばれていく「天命追求型」、という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

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