河合隼雄(はやお)氏の心に響く言葉より…
子どもの頃、「道草をしてはいけません」
学校から家に帰るまで道草をせずに、
しかし、子どもにとって道草ほど面白いものはなかった。
落葉のきれいなのを見つけると拾って友人と比べっこをしたり、
それに何よりも興味があったのは「近道」である。
大人の目から見ると、それは迂路であり道草にすぎないのだが、
今から考えてみると、このような道草によってこそ、
道草をせず、まっすぐに家へ帰った子は、
ある立派な経営者で趣味も広いし、人情味もあり、
学生時代に結核になった。当時は的確な治療法がなく、
結核という病気は意識活動の方は全然おとろえないので、
青年期の一番大切な時期を無駄にしてしまっている、
ところが、自分が経営者となって成功してから考えると、
無駄どころか、それはむしろ有用なものとさえ思われる。
そのときに経験したことが、今になって生きてくるのである。
人に遅れをとることの悔しさや、
このような生き方の道として、
受験戦争とやらで、大学入試が大変であり、
しかし、実際に入学してきた学生で、
そんなことあるものか、と思われそうだが、
ひろさちや氏の「人生を目的地主義にしてはいけない」
『フランスのノーベル賞作家のアナトール・
《九年級の受け持ちのグレピネ先生が、教室で、「人と精(精霊)
とはいえわたくしは あの寓話を昨日聞いたよりもはっきりと思い出す。
ある精が一人の子供に一つの糸毯(いとだま)を与えていう。
「この糸はお前の一生の日々の糸だ。 これを取るがよい。
時間がお前のために流れてほしいと思う時には、
糸毯を早く繰るか永くかかって繰るかによって、
糸に手を触れない限りは、
子供はその糸を取った。
そしてまず、大人になるために、
その結果は、子供は精の訪れを受けて以来、
人生を目的地主義で生きると、六十年、七十年の生涯が、
だとすると、わたしたちは、人生に目的を設定してはいけません。
多くの人は自分の人生の目的や目標を立てる。
そして、それに向かって、まっしぐらに、できるだけ効率的に、
それは、親が子供によくいう「早くしなさい」
早くご飯を食べ、早く学校に行って、早く会社に勤め、
目的地主義で生きるのではなく…
人生の道草を楽しめる人でありたい。
■メルマガの登録と解除はこちらから
■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/
■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
■Twitterはこちらから