齋藤孝氏の心に響く言葉より…
《著眼(ちゃくがん)高ければ、則(すなわ)ち理を見て峽(き)
出来るだけ大所高所に目をつければ、道理が見えて、
人は、自分の利益を自分の快楽にだけ直結させていると、
ですから成長するとともに、
そうして視点が高くなれば、全体と自分の関係が見えてくるので、
つまりこの言葉は、
西郷隆盛はこの言葉をとても好んだと言います。
彼がこの言葉を好んだということは、
そして、そうした視点の高さ、俯瞰(ふかん)
《視点移動で見えないものが見えてくる》
『最強の人生指南書――佐藤一斎「言志四録」を読む (祥伝社新書)』
「うばい合えばたらぬ わけ合えばあまる」 という相田みつを氏の言葉がある。
利己的な人だけがあつまり、利己的な行動の限りをつくすと、
うばい合えば足りぬ、と殺伐(さつばつ)として、
子どものうちは、他者の視点に立つことが苦手で、
幼児性が残っている、人として未発達の段階だ。
幼児性が強い人は、自分の思い通りにならないと、拗(す)ねたり
つまり、利己の塊(かたまり)だということ。
人は、自分の幼児性を削ることによって、大人になる。
自己中心的な考えから、利他の心に変わっていくということだ。
「人が成熟するとは自己中心性を離れること」
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