池谷裕二氏の心に響く言葉より…

 

 

 

ヒト社会の象徴である都会。

 

現在、世界の人口のほぼ半数が居住者数100万人以上の都市に集中して暮らしています。

 

しかし、都市がこれほど浸透したのは人類史上でもごく近年のことです。

 

 

1950年ごろは都市に住む人はまだ30%程度でした。

 

「ナポリを見て死ね」という言葉もあるように、古来、都市といえば、居住のためというよりは、むしろ田舎にいて憧れる存在でした。 

 

それがゆえでしょう、ヒトの脳は都市に住むことに慣れていません。

 

いや、そもそも脳は都市を想定して進化したものではありません。

 

だから、さまざまな障害が生じます。

 

 

手元にあるデータによれば、都会人は、田舎に住む人よりも、うつ病の発症率が21%、

 

気分障害は39%も高いのです。

 

統合失調症も多いといいます。

 

脳は、自身の産物である「都市」の存在に悩まされているようです。

 

 

マギル大学のマイヤー・リンデンバーグ博士は、都市に育った人の脳は、偏桃体や前帯状皮質の活動が変化していることを、『ネイチャー』誌(2011年6月)で報告しました。

 

都市生活によって情動や社会ストレスに関係する脳部位が変調をきたしているようです。

 

世界人口は70億人を越えています。

 

都市化はさらに進むでしょう。

 

 

40年後には人口の70%が都市に集中すると予想されています。

 

未来人を精神疾患の恐怖から救済するために、いま脳研究者は、都市計画や都市構造に提言できることはないかと探索し始めたところです。

 

 

《ヒトの脳は都市に住むことに慣れていない》 

 

 

脳は意外とタフである (扶桑社BOOKS新書)

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東北大学准教授の細田千尋氏は「田舎育ちのほうが都会育ちよりも優れている能力」があるという。(PRESIDENT WOMAN Online)より

 

『世界38カ国、39万7162の人に対して行った調査で、田舎で育った人の方が、ナビゲーション能力が優れており、それは生涯にわたって影響があるということが、『ネイチャー』に発表されました。

 

さらに、育った環境の地形が不規則的で複雑であるほど、その能力は高かったというのです。

 

また、空間認識能力が創造性や技術革新において主要な役割を果たすことなども示唆されています。

 

数学や言語能力では特に高い成績をとっているわけではなくても、空間認識能力が高い学生は、非常に優れたエンジニア、建築家、外科医になるとしています。』

 

 

幼児期から、草花や小さな生き物や土に触れるという自然体験は大事だ。

 

それは、五感が鍛えられるからだ。

 

川に入って水遊び、体に感じる風、草花の香り、鳥のさえずり、花を愛でること、といった四季折々の変化を感じることが五感を刺激する。

 

これらの感覚は都会では味わえないもの。

 

 

コロナ禍が過ぎた現在は、リモートで仕事ができたり、二拠点生活や、ワーケーションという仕事の仕方もある。

 

都市から田舎へ…

 

自然とふれ合うため、田舎生活も悪くない。

 

 

 

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