小林正観さんの心に響く言葉より…

 

 

あるとき、六十歳前後の女性が私に質問をしました。

 

話し始めて四十秒ほど経った頃に、私は言いました。 

 

「あなたは相談の形をとっているけれども、今言ってることは、不平、不満、泣き言、 悪口、文句ですよ」と。 

 

 

その女性の話はこういうものでした。 

 

大きな商業ビルの中に、その女性は何かのお店を持っていたそうです。

 

ビルが全面改装することになり、次に彼女に与えられた場所は端の所でした。

 

お客さんが全然来なくなり、売上げも上がらない。

 

どうしたらいいだろうか、という質問でした。

 

 

その女性は、立地条件が悪くなったのでお客が来なくなったと言いましたが、そのお店には、これまでお客さんはついてなかったのでしょうか? 

 

私はこのように言いました。 

 

「今まで人の流れのいいところにいて、店の売上げは確保できていたけれど、今は売上げが悪くなったということを、百人以上の人に言いましたか?」 

 

「はい、言いました」 

 

「公言して回った人たちは、その後、お店に来ていますか?」 

 

「いえ、来ていません」 

 

「そうでしょうね。それを聞いた人は、みんな来なくなりますよね」 

 

 

つまり、私はついてません、天上界から見放されています、愛されていない人間です、と百人以上の人に公言したということ。 

 

彼女の話を聞いて、この人のお店に好意を持たないでしょう。 

 

反対に、私はついてるんです、宇宙からも神仏からも、多くの人からも応援してもらっているのですよ、と言うとそれを聞いた人は、「この人のそばにいたら何かいいことがありそう」と思います。 

 

その人がいつもニコニコして、「なんの努力もせず、みなさんのお蔭でここまでやってこれました」と言っていたら、その商業ビルの責任者は、「そんなに運がいい人なら、一等地に据えようか」と思ったかもしれません。 

 

 

今までその女性は商売を続けることができ、暮らしてこれました。

 

それにもかかわらず、その人の口から出る言葉は、すべて「気に入らない」ということでした。 

 

九千九百九十九個も恵まれた環境にいるのに、気に入らない一つを挙げて、「これをなんとかしてくれ」と文句を言っているのです。 

 

それを聞いている神様は、とても悲しく空しく思うのではないでしょうか。 

 

 

私たちは、自分がどれほどついているかということに、気がついたほうがいいようです。 

 

自分がどれだけラッキーでついてるか、と言っていると周りの状況や人間関係が一変していきます。

 

 

無敵の生きかた みんなが味方になる 』廣済堂出版

無敵の生きかた みんなが味方になる

 

 

 

 

 

 

もし仮に、自分で商売をやっている人が、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句、ツイてない、と周りの人やお客さんに言っていたとしたらどうだろう。

 

そんな、暗くて、ツイていない、まわりから愛されてもいない、嫌な気分の店に行こうとは思わなくなる。

 

それは、店の中だけでなく、何かの会合や、飲み会や、同窓会などで言ったとしても、同じだ。

 

 

商店主は自分で看板を背負(しょ)って歩いているようなものだ。

 

その商店は、自分の分身。

 

これは商店でなくても、中小企業の社長や責任者でも同じこと。

 

 

また、自分の苦労や困難や不運などを売りにするのも同じ。

 

それは、重くて、暗くて、つらくて、ジメジメして、テンションが落ちる話。

 

人は、明るくて、笑えて、軽くて、テンションが上がる話を聞きたい。

 

 

「自分がどれだけツイていないか」といい続けると、自分と関係のある、友達、家族、周りの人たちも同じように「(あなたも)ツイてない仲間」「あなたのせいでツイてない」と言っているようなもの。

 

だから、「私はツイてない」といい続けると人は離れていく…

 

周りの人たちに「おかげさま」といつも感謝する人でありたい。

 

 

 

無敵の生きかた みんなが味方になる

 

■メルマガの登録と解除はこちらから

http://hitonokokoro.com/

 

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪

http://www.facebook.com/hitonokokoro

 

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら

http://ameblo.jp/hiroo117/

 

■Twitterはこちらから

https://twitter.com/hiroo117