植西聰(あきら)氏の心に響く言葉より…

 

 

昔、アメリカの大学で心理学を教えている教授が、ユニークな実験を行いました。

 

大学で、教授のゼミを受講している三〇人の学生を、一〇人ずつ、A・B・ Cと三グループに分け、教授が所有する広大な土地の芝刈りを頼んだのです。 

 

そして、芝刈りの作業終了後、学生全員に感謝の言葉を述べたのですが、数日後、Cグループの学生一〇人にだけ、「先日はどうもありがとう。おかげで助かりました」と感謝の気持ちをしたためた手紙を送りました。 

 

するとCグループの学生だけが、その後、教授の授業に熱心に聞くようになったというのです。

 

 

なぜでしょうか。それについて、教授は次のような見解を寄せています。

 

『「この人はずっと自分に感謝している」「いつも、自分に感謝してくれている」ということが分かると、人は言った人に対して好意を寄せるからだろう』 

 

なるほど、その通りかもしれません。 

 

 

同僚の仕事を手伝ってあげたら、「ありがとう。助かる」と言われた。

 

そのときは、「ああ、感謝してくれているな」と、ちょっぴり嬉しく感じるもので すが、しばらくすれば忘れてしまいます。 

 

しかし、その晩、再度「今日は手伝ってくれて本当にありがとう。おかげで助かった」とメールがきたら、また、嬉しさが込み上げてくるというものです。 

 

感謝された余韻に浸りながら、ハッピーな気持ちで床に就けるし、これからもその同僚をフォローしてあげようという気持ちにもなるでしょう。 

 

誰かに何かをしてもらったら、後日、感謝の気持ちを活字や形であらわすのを習慣にすれば、相手からも感謝され、関係は良好になります。

 

 

「いいこと」がいっぱい起こる!鏡の法則 (王様文庫)

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本書の中にヘンリー・フォードの素敵なエピソードがあった。

 

 

『アメリカの自動車王ヘンリー・フォードは、誰かと知りあい、ある程度親しくなると、相手の関心事を聞き出し、専用のノートに以下のようなことを書き込んでいたといいます。 

 

●相手の趣味→登山、チェス 

 

●相手がやろうとしていること→カナダに登山に行く予定でいる 

 

●相手の好きな食べ物 → ローストビーフ、シーフードサラダ 

 

●相手の悩み → 高血圧症がなかなか改善しないこと 

 

そして手紙をまめに書いて、彼らの心をつなぎとめたのです。 

 

「ご無沙汰していますが、持病の高血圧症はどうですか。 少々、気掛かりだったので、筆をとらせていただきました」 「この前、お会いしたとき、カナダへ登山に行くと言っていましたが、カナダ はどうでしたか。登山されたのですか」 「ローストビーフの美味しい店を見つけました。今度一杯やりましょう」 

 

手紙を受け取った相手は、「私のことを気にかけてくれている」と感激したはずです。それがフォードへの好感へと転じ、「あの人に協力しよう、応援しよう」という気持ちになったことでしょう。

 

フォードが一代で大成功をおさめることができたのは、こうして多くの人の 応援を得てきたのが要因の一つなのは、間違いありません。』 

 

 

忘れたころに、感謝の手紙やメールが届くのはうれしいものだ。

 

うれしいのは、感謝の手紙だけではない。

 

「知人に人を紹介したら、後日その報告があった」等の、経過報告があると「ああ、紹介してよかったな」とうれしくなる。

 

 

「いつもあなたのことを思っています」という気持ちが感じられるメッセージほど、もらってグッとくるものはない。

 

「気遣い」が伝わるからだ。

 

 

時間をおいて、「気遣い」や「感謝」を伝える…

 

真の「気遣い」と「感謝」のできる人でありたい。

 

 

 

「いいこと」がいっぱい起こる!鏡の法則 (王様文庫)

 

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