脳科学者、中野信子氏の心に響く言葉より…

 

 

 

アメリカの精神医学者、ポール・マクリーンの「脳の三層構造」というものがあります。

 

この理論は、「人間の脳は行動様式の変化とともに進化してきた」というもの。

 

彼は、脳を次の3つの部分に分けて、それぞれ名前をつけました。

 

それが、「爬虫類(はちゅうるい)脳」、「旧ほ乳類脳」、「新ほ乳類脳」。

 

 

彼は人間の脳は、爬虫類脳⇒ 旧ほ乳類脳 ⇒ 新ほ乳類脳 の順番に進化してきた、という仮説を立てました。

 

簡単にいってしまうと、もっとも古い爬虫類脳は個人が生きるための脳、旧ほ乳類脳は個人の生命維持から一歩進んで、種の保全のために働く脳、そして新ほ乳類脳はもっとも人間らしい脳とも呼ばれる部分で、社会的な関係をスムーズに進めるための脳、いわば共生を志向する脳です。

 

人間の脳は自分の命を守ることから始まって、他者と共に生きるためという方向で進化してきた、といえるでしょう。 

 

 

つまり、脳は戦ってだれかを蹴落とすことより、共生をめざすことのほうが高いパフォーマンスを発揮できるのです

 

よって、ライバルの成長も祈るのです。

 

もしライバルが、同じスポーツの対戦相手だったら、相手が最高のパフォーマンスを見せることを願う。

 

そして自分も最高のパフォーマンスで挑むことを考えるのです。

 

 

同じ大学や会社をめざしている相手だったら、共闘相手として共に合格することを 祈るのです。 

 

同じ異性に思いを抱いている場合は、ダイレクトに相手の成功を祈るのは少しむずかしいかもしれませんね。

 

この場合は少し角度を変えて、意中の人、ライバル、自分の3人がいちばんいい方向へいくことを願ってみてください。

 

自分だけのしあわせを願うより、3人のしあわせを願うほうが、脳は力を発揮するはずです。

 

 

科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

科学がつきとめた「運のいい人」

 

 

 

 

 

 

 

中野信子氏の《脳科学からみた「祈り」/潮出版社》の中にタイガーウッズ選手の話があった。 

 

 

『ゴルフの 最終日のプレーオフで、相手がパットを外せば自分の優勝が決まる場面で、タイガー・ウッズは「入れ!」と念じた。 

 

最高のパフォーマンスを出し切った相手に勝ってこそ、それが心からの喜びとなるからだ、という。 

 

一流の選手は、相手の失敗を願うこと、あるいは呪うことは、結局は自分にそれが返ってくることを知っている。 

 

競技相手は、配慮範囲で言えば、敵という自分から最も遠いところにいる人だ。 

 

その相手の幸運を願うことこそ、これ以上ない大きな利他の心だ。

 

 

 

配慮範囲とは、現在の自分を原点にして、人間関係と時間を軸にしたもの。

 

人間関係が近いとは、家族や恋人、次に友人、それから会社関係で、それからだんだんと遠くなると、クラスメイト、そして単なる知り合い、それから他人というような関係。

 

時間は、今が一番近くて、それから2,3日後、そして来年というふうにどんどん遠くなる。

 

この人間関係と時間がどれだけ遠くまで配慮できるか、思いやることができるか、ということ。

 

目先のことや、自分の損得にしか、関心のない人は配慮範囲が狭い。

 

配慮範囲の広い人はネットワークも広く、人間関係を持続的に築くことができるため、魅力的で、それが運のよさにつながる。

 

 

ましてや、敵という対極にある人を思いやれる人はそうとう配慮範囲が広い。

 

そして、配慮範囲の広い人ほど運がいいという。

 

 

運のいい人を目指したい。

 

 

 

科学がつきとめた「運のいい人」

 

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