佐々木典士(ふみお)氏の心に響く言葉より…
《成功は結果であって、目的ではない。》(フローベール)
ボブ・シュワルツの『ダイエットしないで痩せる方法』によれば、ダイエットに成功する人は200人のうち10人で、その体重を維持し続けられたのはたった1人だったという。
あれこれの工夫で目標を達成できた人はいても、その維持ができない。
それはダイエットを一定の期間の我慢を通して「目標」体重を達成することだと考えている人が多いからだと思う。
目標を達成すると、満足し少し手を緩める。
そしていつしか元の体重に戻る。
ダイエットは医師免許や、司法試験のような一度獲得すれば後は更新不要という種類のものではない。
ダイエットは「お祭り」ではない。
ダイエットの目的は我慢なく続けられる「ライフスタイル」を見つけることにある。
アスリートがオリンピックのような大会を経験した後、うつになるPODと言う症例(post olympic depression)が報告されている。
アポロの宇宙飛行士たちが、達成感のあと意気消沈 してしまったという報告もある。
プロゲーマーの梅原大吾さんが言っていることも同じだ。
梅原さんにとっての目的は「成長し続ける」ことであり「大会で勝つこと」ではない。
勝つことを目標にしていると燃え尽きて続かないそうだ。
目的と目標、目標と指標などは漢字が似ているので書いていても混乱する。
アーノルド・ シュワルツェネッガーが目的の意味として使っているのは「マスタープラン」という言葉。
こちらのほうが使いやすい人もいるかもしれない。
アーノルド・シュワルツェネッガーは、「マスタープランという大きな目的のために、 今日できることは何か?」と問いかけ続けたという。
ぼくがマラソンのタイムを設定するのも、あくまで目標だ。
3時間30分という目標があると、毎日きちんと走ろうという気持ちの支えになってくれる。
ぼくが走る目的は「健康的な心身を維持すること」。
また、ぼくにとっては本を出すということも目標で、目的は「好奇心を満たし続けること」にあると思う。
『ぼくたちは習慣で、できている。』ワニブックス
心理技術アドバイザー、梯谷幸司氏は「目的」についてこう語っている。
『たとえば、病気が治るのが最終目的だと思ってしまうと、病気が治ったとたん、目的がなくなり腑抜(ふぬ)けのようになってしまう。
しかし、何か自分が本当にやりたいことがある、そのために病気を治したい、というのなら病気を治すのは単なる途中の一過程となる。
人生全般においてもそれは同じこと。』 (なぜかうまくいく人のすごい無意識/フォレスト出版)より
あるいは、定年退職するその日まで、ひたすら頑張り、ハッピーリタイアメントすることが人生の目的だったとすると、定年退職したその日から腑抜けのようになってしまう。
何かを本当にやりたいことがあって、ハッピーリタイアメントするならよいのだが、そうでないなら、オリンピック鬱(うつ)と同じ症状となる。
「成長しつづけること」
「健康的な心身を維持すること」
「好奇心を満たし続けること」
というような、自分なりの真の目的を持つこと。
結果ではなく…
真の目的のために生きる人でありたい。
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