予防医学研究者、石川善樹(よしき)氏の心に響く言葉より…

 

 

未来にワクワクする気持ちは、「何が起きるかわからない」という不確実性への期待、ときめきです。 

 

象徴的な例として、オリンピックのメダリストで考えてみましょう。 

 

オリンピックに出場する選手にとって、最上の結果は金メダルです。

 

4年に1度しかない世界的スポーツの祭典で、全力を発揮して世界のトップになる。

 

オリンピックでの金メダル獲得は、間違いなくアスリート人生における最高の到達点でしょう。 

 

 

ところが、金メダルを取った選手よりも、銀メダルを取った選手のほうが実はその後の人生で成功しやすい、高収入を得ていたという研究結果が出ています。 

 

アスリートとしての名誉、そして賞金や報奨金の額面においても銀メダリストよりも金メダリストのほうが格段に上です。

 

にもかかわらず、なぜそうなるのか? 

 

それは金メダルを獲得することによって、人生の「予測不可能性」が下がってしまうからだと考えられます。

 

 

柔道で金メダルを取ると、多くの選手はその後も柔道の道に縛られ続けます。

 

自分 =柔道という思い込み、周囲からの期待の眼差しが強化され、柔道以外のキャリアが歩みづらくなるのです。

 

結果、その先の人生において何が起きるかわからないワクワク感やサプライズ感は必然的に薄れます。 

 

 

対して、銀メダリストは金メダリストより区切りをつけやすい。

 

「次は違う分野で頑張ろう」と心を切り替え、セカンドキャリアの可能性を幅広く考えられる強みがあります。

 

メダリストの平均年齢層は20代後半。人生の早い段階で絶頂期を迎えると、 その先の予測不可能性が低下する側面があるのです。 

 

 

《人生の早い段階での成功はマイナスにもなる》(吉田尚記) 

 

年棒何十億円という収入を若いうちに得るNFL(アメリカンフットボール)選手の約8割が引退後に自己破産している、という報道がありました。

 

人生のピークが若いうちに来るのは危うさもありますよね。

 

 

むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』KADOKAWA

むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ

 

 

 

 

 

 

世界保健機関(WHO)では、ウェルビーイングのことを、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて、満たされた状態をいうそうです。

 

しかし、石川善樹氏は、ウェルビーイングという「幸せのかたち」は、一人ひとりでそれぞれ異なるものだと言います。

 

たとえば、運動嫌いでも長生きしている人もいれば、喫煙していても長生きする人もいます。

 

 

また、「飽(あ)きる」というのは日本ではネガティブに捉えられがちですが、実は「飽きる」のは一種の才能だと石川氏は言います。

 

なぜなら、飽きやすい人のほうが、圧倒的に「新しいこと」を始めやすいからです。

 

人間の脳は「予測不可能」、つまり何が起こるかわからない未来を好む傾向があるので、「新しいこと」にワクワクするのですね。

 

 

金メダリストより、銀メダリストのほうが、人生の「予測不可能性」が高まる…

 

何が起こるかわからない予測不可能な未来を、ワクワク・ドキドキしながら楽しみたいと思います。

 

 

 

 

むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ

 

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