中野信子氏の心に響く言葉より…
中国の古典に『水滸伝』という物語がありますね。
これは通俗小説として読まれたものですが、
主人公である宋江(そうこう)の周りには豪傑がたくさん集まり、
豪傑たちはそれぞれに、一芸ともいうべき特技があるのですが、
「何でこの男がリーダーなのだろう?」
それは、人の能力を見抜くという才能です。
『水滸伝』という物語の大きな主題の1つは、
社長になる人や、リーダーになるというとき、
小さい組織であれば1人のカリスマがいればまとまりますし、
ですが、組織が大きくなってきたり、
では、才能がある人を使うにはどうすればいいか?なによりも、
そして、人の褒め方にはコツがあります。
ジョハリの窓という自己開示のモデルがありますが、「
相手が自分の心の窓を開こうとする、
また、当然のことですが、ウソくさい内容ではなく、
少なくとも、可能性ぐらいは確実にあるようなことです。
人を動かすというときに、
人は自分のことを理解してくれたとか、
そして、関心を持ってもらえると、相手に好意を持つのです。
僕を見ていてくれた、
だから、たとえ自分では動いていないように見えても、
自分で無駄な努力をしてしまわないリーダーです。
できることを、できる人に任せる。
チームとしては最高のパフォーマンスを維持できるはずです。
人間社会は使う側と使われる側という二極しかないという単純なも
例に挙げた『水滸伝』の主人公・宋江は、
お互いに使ったり使われたりして才能を補い合っているのです。
『努力不要論』フォレスト出版
本書の中に「ほめかた」についてこんなことが書いてありました。
『人たらしと呼ばれるような人は、
たとえば人を褒めるとき、
A「そのネクタイ、素敵ですね」
B「いつも赤いネクタイをしてらっしゃるけど、今日は青ですね。
どちらの褒め方がいいか、比べるまでもありませんね。
Aは単純にモノを褒めているだけです。
間接的に、持ち主を持ち上げていることにはなっていますが、
一方、Bの褒め方には、「いつもあなたのことを見ていますよ」
1つには、ネクタイのことも見ている、そして、
どうやって相手の心に分け入っていくか、
心理学のTA(交流分析)に「ターゲットストローク」
相手の気持ちの核心をつくような「ほめ言葉」であり、いわば「
心の底で、もっとも「ほめてもらいたい」
水滸伝の宋江の「人の能力を見抜く才能」は、言い換えれば、「いいところ探しの達人」ということです。
多くの人は、放っておくと「あら探しの達人」になってしまいます。
短所や悪いところの方が目につくからです。
それは、習慣を変えるしかありません。
普段から、意識して「いいところ」「長所」にスポットライトを当てるようにすることです。
つまり、小林正観さんのいう「見方道」です。
ものの見方を一生かけて会得していくことです。
人の「いいところ」を探すのか、「悪いところ」を見つけるのか。
見方一つで人生は変わります。
人の能力を見抜くことができる人でありたいと思います。
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