伊藤淳氏の心に響く言葉より…

 

 

私が以前、教鞭をとっていた看護学校の学生のエピソー ドです。

 

準看護師の彼女は、正看護師の国家資格の取得を目指して、昼は、看護学校で学んでいるのですが、夜は、病院の勤務がありました。

 

おまけに二児の母として、子育てまでこなさないといけません。 

 

その三つのうちのどれか一つをとっても、生半可の覚悟ではできないことです。

 

 

その大変さには、想像を絶するものがあります。

 

「はじめから大変なのを承知のうえで、自分が選んだ道だから」と、彼女はぎりぎりまで頑張りました。 

 

それでも、どんなガンバリ屋さんにも、どうしても越えられない限界というものもあります。 

 

彼女も三つのことが上手く回っていたときは、まだ持ち前の根性で、なんとか頑張れたのですが、学業や仕事上の問題が生じたり、子供に病気があったりすると、もうどうしようもありません。 

 

これまでこらえにこらえてきた最後の心棒も、ポキンと折れてしまうこともあります。 

 

 

そんなこんなで、「これ以上は、もう無理だ」と思って、正看護師への道をあきらめようとした、まさにそのときに、彼女の耳にラジオから一つの言葉が飛び込んできました。 

 

《もうこれまでと思うのも自分、まだまだやれると思うのも自分》 

 

 

結論から先にいえば、その運命の一言、によって、彼女は、いま一度気力を振り絞って頑張り抜き、正看護師の国家資格を取得し、夢を実現しました。 

 

 

この言葉を聞いて、皆さんは、どのような印象をもたれたでしょうか。

 

「確かに、すごい勇気の言葉だ」と感心された方もいらっしゃるかもしれませんが、たいていの方は、ちょっと拍子抜けされたのではないでしょうか。 

 

実は、私も、その当人から直接に、この言葉を聞かされたときに、同じ感想をもちました。

 

「え? それだけ? 運命を逆転させるほどのパワーのあるすごい言葉であるならば、何かもうひとひねりあってもいいのでは」と。 

 

しかし、そう考えてしまうほうが、浅はかでした。 

 

この言葉のうちには、人間の限界を突破するようなとてつもないパワーが秘められているのです。 

 

 

「もう駄目」という結論は、決して確定した事実ではなく、自らの選択の結果です。

 

自分で「もう駄目だ」ということを選べるなら、その同じ自分が自らの意思で「まだまだやれる」という道をも選べるということです。

 

 

「『もう駄目だ』と自分でかってに限界をつくっていたけど、本当に最後まで戦 って、それを確かめたわけではなかった。

 

それに気づいたら、まだまだ頑張れる自分がいる。

 

どうせ引き返すならば、その最後のチャレンジをしてからでも遅くないだろう」と。 

 

 

けれども、この最後の踏ん張りをしたとたんに、彼女の身に不思議なパワーがわいてきたそうです。

 

いわゆる“火事場の馬鹿力”です。 

 

本当に腹をくくったら、まるで井戸の底をわったように、奥深いところから、生命のエネルギーがこんこんと湧き出してきたということです。 

 

 

皆さんの人生においても、もうこれ以上は、頑張れないと思うことがきっとあるに違いありません。 

 

そんなときに、この言葉をそっと呟いてください。

 

すると自分のうちに意外なほどの底力がまだまだ眠っていることを発見して、もう一度頑張ってみようという勇気が湧いてくるにちがいありません。

 

 

言葉には、なぜ現実を変える力があるのか?』きこ書房

言葉には、なぜ現実を変える力があるのか?

 

 

 

 

 

 

本書の中に「勇気を奮い起こさせるエジソンの言葉」があった。 

 

 

『そうはいっても、人生には、現実に「もうこれ以上は、進めない」ということもあると思います。

 

また、「ここは、引き返したほうが賢明」ということもあるでしょう。 

 

そのような場合に、「ここで引くべきか、進むべきか」の見極めは大切ですが、 せっかくいままで努力に努力を重ねて、登りつめてきた道のりを後一歩というと ころで引き返してしまうのは、どうしても残念な気持ちがします。 

 

そこで、ダメ押しの名言をもう一つご紹介しましょう。 

 

この言葉を知ってしまうと、ちょっとやそっとの逆風で、押し返されることは なくなると思います。 

 

有名な発明家トーマス・エジソンの言葉です。 

 

《人生で失敗した人の多くは、 自分がどれだけ成功に近づいたかを知らずに、 諦めてしまった人たちだ。》』

 

 

 

長い人生の中では、「万策尽きた」、「もうこれまで」、「刀折れ、矢尽きた」という状態になることがある。

 

そんなとき、「打つ手は無限」という、滝口長太郎氏の詩がある。

 

『すばらしい名画よりも/とても素敵な宝石よりも/もっともっと大切なものを私はもっている/どんな時でも、どんな苦しい場合でも/愚痴を言わない/参ったと泣き言を言わない/何か方法はないだろうか/何か方法はあるはずだ/周囲を見回してみよう/いろんな角度から眺めてみよう/人の知恵も借りてみよう/必ず何とかなるものである/なぜなら打つ手は常に無限であるからだ』

 

 

「もうこれまでと思うのも自分、まだまだやれると思うのも自分」

 

今一度、勇気を奮い起こして生きてゆきたい。

 

 

 

 

言葉には、なぜ現実を変える力があるのか?

 

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