セス・ゴディン氏の心に響く言葉より…

 

 

ある上司は、創造的な従業員というのはわかりきっていること以上のことを考えられる人だと定義している。

 

「たとえばAからB、CをへてDまで行くように告げたとすると、AからWまで行き、それから 目的地のDに戻ってくることができる人だ。

 

これはたいへん貴重なことだ。

 

というのも、ビジネスに携わる者は自分だけの現実にとらわれがちだからだ。

 

創造的な人は別のレンズを通して物事を見ることができるから、対話が活発になり、生産性が向上し、製品がよりよいものになる」 

 

 

 

◆創造的であることは、必ずしも現在あるものを作り直すことではない。

 

ちょっとしたことでも 驚くほど効果を発揮する場合もある。

 

そして、それによって勢いがつくことが多い。

 

ミッジ・セイルズは新しいビルのオープニングを任されたとき、ビル建設に反対していた人たちが押しかけるだろうと思った。

 

しかも、テレビ局から取材が入ることが予想された。

 

何か目を引く方策を考え出して、ピケに対抗しなければならない。 

 

セイルズはボランティアを集め、全員に白いTシャツを着せ、風船の巨大な花束を持たせた。 

 

みんなの目がカラフルな風船に引き寄せられ…とくに、予期しないことだったので…抗議の人たちは気勢をそがれてしまった。

 

テレビ画面で人々が見たのは白いTシャツと風船だけだった。 

 

 

 

◆ささやかな創造のみごとな実例を紹介しよう。

 

ロシア移民のジョセフ・カプランは、1901年にニューヨークにやってきたが、どこの家でもシャワーカーテンといえば古ぼけた白無地ばかりだということを知った。

 

そこで彼は、柄入りのカラフルなシャワーカーテンを作り始めた。 

 

当たり前のことだって? 

 

たしかにそうだ。

 

創造的なアイデアのほとんどが、言われてみれば 当たり前のことなのだ。

 

 

 

◆「奇妙なことをする人は奇妙な人だと私は思っていた。しかし、あるとき突然わかったんだ。奇妙なことをする人は少しも奇妙じゃなくて、奇妙なのは彼らを奇妙だと言う人たちなのだという ことが」(ポール・マッカートニー )

 

 

 

◆創造的な従業員なら、ビジネスでも自分自身の役割を作り出す。

 

若い人も例外ではない。ロブ ・ゲイナーはチャールズ・シュワッブの27歳になるマネジャーだが、創造性によってその地位についた。 

 

「われわれは、彼を奇跡の男と呼んだ」と雇い主は言う。

 

「彼は勝手に外に飛び出し、自分の分野外のアイデアを持って戻ってくる」 

 

ゲイナーの最近の上司が言うように、「もし毎週レポートを配る者を探しているなら、ロブは不向きだ。しかし、創造的なアイデアやハプニングを望むなら、彼は素晴らしい」 

 

 

 

◆研究では、人は5歳のときもっとも創造的だということが明らかになっている。

 

ゴーギャンや パウル・クレーのような有名な画家が、現在美術館にかかっている作品をつくるのに子供の絵からインスピレーションを得たのはそのためだ。 

 

 

 

◆「創造的な人間は、あらゆることをすべて知りたいと思う…古代の歴史、19世紀の数学、現在の製造技術、フラワーアレンジメント、ブタの未来。

 

というのも、いつこういうアイデアから新しいアイデアが生まれるかわからないからだ。

 

それは6分後かもしれないし、6か月後かもし れない。だが、必ずそうなるときが来る」 (カール・アリー /アリー&ガーガノ広告代理店の創業者)

 

 

伸びるリーダーはどこが違うか―ビジネスで大切な26のこと』ダイヤモンド社

 

 

 

 

 

 

以前、読んだ本にこんなことが書かれていた。

 

 

『アメリカの某出版社の社長が、心理学者に社員の心理カウンセリングを依頼した。

 

アメリカでは、会社主導の心理カウンセリングは日常茶飯だから、社員たちは、何の疑いもなくカウンセリングに応じた。

 

だが、社長には、社員には告げていないもくろみがあった。

 

それは、「我社の社員一人ひとりの創造性を調査する」というものだった。

 

社長は、自社の社員の創造性に不安を抱いて、そのユニークな心理調査を依頼したのだ。

 

はたして、一年間にわたって社員一人ひとりの心理調査を行った心理学者は、じつに興味深い報告を社長に提出した。

 

「創造性のある社員と創造性のない社員は、半々だった。だが、その両者を分けるのは、けっして先天的な能力ではなく、きわめてささいなことだ。

 

創造性のある社員は、自分を創造的だと思っており、創造性のない社員は自分を創造的でないと思っている。

 

その違いがあるだけだった」

 

自分にはアイデアがあると思えば、それだけでアイデアマンになれる…。』(頭がいい人の習慣術/河出書房新社)より

 

 

 

創造性のあるなしは、芸術学部で勉強したからでもなく、絵や音楽が好きだったからでもなく、作家やデザインを学んだからでもなく、単に自分は、創造的だと思っているか、そうでないかの違いだけだという。

 

それは、実績や経験のあるなしでもない。

 

いわゆる、「根拠のない自信」があるかどうかだ。

 

これは、あらゆることに言える真理でもある。

 

 

創造的であるということは、未知なことや新しいことにチャレンジするということ。

 

その未知なことや未経験なことに挑戦するには、「根拠のない自信」が必要だ。

 

自分は創造的であるという根拠のない自信があれば、人は必ず創造的であろうとする。

 

そして、創造的なことに興味や好奇心が湧き、創造的な人に会い、創造的な(ウェブ)セミナーを受講し、創造的なイベントに参加する。

 

自然と、創造的な情報が集まってくるのだ。

 

 

自分は創造的である、という根拠のない自信を持てる人でありたい。

 

 

 

伸びるリーダーはどこが違うか―ビジネスで大切な26のこと

 

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