アンソニー・バーグランド氏の心に響く言葉より…
あなたは毎日、自分で意識するかどうかに関係なく、世の中になんらかの働きかけをし、その結果を受け取っています。
たとえば、人に親切にすれば笑顔が返ってくるし、不親切にすれば冷たい反応が返ってきます。
これは「作用と反作用の法則」と呼ばれるものです。
作用と反作用のあいだには時差が生じることもありますが、誰もこの法則を逃れることはできません。
自分が幸せになりたいなら、世の中によい働きかけをしなければなりません。
自分さえよければそれでいいと思って世の中によい働きかけをするのを怠れば、遅かれ早かれその報いは自分に返ってきます。
それは個人だけではなく企業にもあてはまります。
社会に貢献する企業は長期にわたって繁栄を享受しますが、人を不幸にしてでも儲かればいいと考える企業は一時的には繁栄してもやがて必ず衰退します。
世の中によい働きかけをしましょう。
我欲を捨てて人びとの喜びと幸せのために奉仕する精神を持つことです。
奉仕の精神を実践すればするほど、あなたはやがて物心両面で豊かになります。
アインシュタインは、こう言っています。
「人間の最も崇高な行為は、支配することではなく奉仕することである」
《自分の幸福だけを考えていると、不幸になる 他人の幸福を考えれば、自分も幸福になる。》
『人生が変わる習慣』ディスカヴァー
稲盛和夫氏が「成功の要諦(致知出版社)」という本の中で、『シルバー・バーチの霊訓』について書いてあった。
『昔、ロンドンのある町医者が友人10人ほどを呼んで、毎週末、自宅で交霊会をやっていました。
町医者自身が、自分の身体に霊魂を呼び入れられる霊媒(れいばい)だったのです。
その交霊会には、いつもシルバー・バーチと名乗るアメリカインディアンの霊が出てきます。
その霊の言葉を集め出版されたのが『シルバー・バーチの霊訓』です。
私は当時から先進国であったイギリスの首都ロンドンで、しかもインテリである医者が霊媒になって交霊会をしていたという事実に興味を引かれてこの本を入手したのですが、その中にわずか数行ではありますが、因果応報について述べているところがありました。
シルバー・バーチの霊は言います。
「因果応報を疑っている人もいるだろう。だが、私がいるところから、みなが生きている現世を見ると、一分一厘(いちぶいちりん)の狂いもなく、原因の通りの結果が出ている」』
あの世の世界から見ると、一分一厘の間違いもなく、「因果応報の法則」が発生するという。
「因果応報の法則」とは、善いことをすればよい結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果が生まれるということ。
まさに、「作用と反作用の法則」だ。
「感謝すれば感謝される」「許すものは許される」「愛すれば愛される」「嫌えば嫌われる」「憎めば憎まれる」…。
それを小林正観さんは、宇宙の法則として「投げかけたものが返ってくる(投げかけないものは返ってこない)」という。
「投げかけたものが返ってくる」
どんなときも、善きことを投げかける人でありたい。
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