クリスティーン・ボラス氏の心に響く言葉より…
些細なふるまいに気をつけるだけで周囲の反応や評価が変わる、
だが本当に変わるのだ。
デューク大学バスケットボールチームのヘッドコーチ、マイク・
ドリームチームにはスーパースターが多数、参加していたが、
マイケル・ジョーダンは、
デューク大学のライバルだ。
そういう理由もあり、コーチKの異名を持つシャシェフスキーは、
コーチである自分に果たして敬意をもって接してくるのか、
シャシェフスキーは自分もある程度の名声を勝ち得ているとは思っ
最初の練習が終了したあと、ジョーダンは、
自分がデューク大学の関係者であることについて何か言うつもりな
ところがジョーダンの言葉は意外なものだったので驚いた。
「コーチ、30分ほど、
そうジョーダンは言ったのだ。
2人はそのあと、しばらくともに練習をし、
「お願いします」と「ありがとう」。
誰かに丁寧に何かを頼み、そして、
しかし、まさにその単純で小さな行動が、
シャシェフスキー自身はこんなふうに言っている。
その時の遠征には、色々なことを学ぶ機会がたくさんあったが、
私は今でもその時のことを思い出すと、感動で体が震える。
ああいうことがあると、どんなチームでも力が倍加されるだろう。
ジョーダンは、自分はスーパースターなのだから、
だが、実際のジョーダンはそうではなかった。
そのチームでは、誰ひとり、特別でいるべきではない、
ジョーダンは私を「コーチ」と呼び、命令口調ではなく、何かを「
そして、私が彼の頼みに応えたらきちんと礼を言った。
なんと素晴らしいことだろうか。
これはマイケル・
ジョーダンのような位置にいる人がこういう態度を取ることには大
ほんの些細なふるまいがなぜそれほど大事なのか。
それを理解するには、
それについては世界中の研究者が調査をしている。
これまでに、
その中でも特に重要だとわかったのが、「温かさ」と「有能さ」
この2つが、他人に与える印象を大きく左右する。
この2つがほぼすべてと言ってもいい。
良い印象にしろ、悪い印象にしろ、
あなたが誰かに「温かい」「有能」
あなたを信頼してくれた人とは良好な人間関係を築くことができる
その人はあなたが何かをする時に、おそらくそれを支持し、
ただひとつ注意しなくてはいけないことがある。
「温かさ」と「有能さ」
たとえば、「あの人は確かに優秀だけれども、
あるいは「彼女はとても親切で優しいけれど、
「この人は実は、有能な上に温かい」
そのためにできることはひとつしかない。
「礼儀正しくふるまうこと」である。
『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』東洋経済新報社
相手が温かいかどうかの判断を下すのに要する時間は、
1秒は、1000ミリ秒だから、0.033秒ということになる。
文字通り、一瞬の間にわかってしまうということだ。
そして、怖いのは、一度そういう判断を下すと、
温かいと感じてもらう第一歩は「笑顔」。
そして、傾聴の姿勢だ。
「うなずき、あいづち、おどろきの表情」という、
また、いうまでもないが、年下であろうが年上であろうが、
愛語とは、人の心をほっこりさせるような温かい言葉。
礼儀正しくふるまうことは人生において、とても大事なこと。
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
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