パルアルトインサイトCEO、石角友愛(いしずみともえ)
なぜ、日本ではAIが擬人化、神格化されてしまうのだろうか。
その理由のひとつに、
アメリカのソフトウェアエンジニアの7割はユーザー企業に所属し
企業に所属するエンジニアたちは、
データサイエンスやAI関連のカンファレンスに参加しても、
一方、日本では、
つまり日本のほとんどのユーザー企業や非IT企業のシステムは、
企業内にAIに明るいエンジニアがいなければ、
それだけではない。
日本の場合、企業のトップも「この道ひと筋」
日本には、
その結果、日本では、
これまで、
しかし、これからはそうもいかない。
なぜならあらゆる産業のベースにAIの考え方が必要になるからだ
非IT業界においても、
AIビジネスを学ぶにあたっては、AIを擬人化、
グーグルのCEO、サンダー・ピチャイは「AIは火より、
中国のバイドゥ(百度)
つまり、AIは火や電気、
「AIビジネス」というと、
中小企業であっても、AIの活用が活路になる。
むしろ、中小企業ほど、
AI導入は、
だから、
『いまこそ知りたいAIビジネス』ディスカヴァー
石角氏は、本書の中でこう語る。
『マッキンゼー・グローバル・
逆に、AI活用がそれほど優位に働かない(
AI導入は企業サイズにかかわらず“now or never”(今しかない)の状況だ。
「自分の業界には縁がない」「うちの会社は小さいから関係ない」
メディアが取り上げる、規模の大きく敷居の高い事例だけを見て、
しかしこのことは、裏を返せば、今、
1996年から2018年にかけての22年間における、日本の成長率(名目GDP)は3%、とほとんど伸びていない。
しかし、同時期、フランスは73%、アメリカは155%、韓国は178%と大幅に伸びている。
この間に、いったい日本に何が起きたのか。
それは、日本だけが、デジタル革命に乗り遅れてしまったという事実だ。
しかし、このコロナショックにより、リモートでの仕事や、クラウド化、オフィスの分散など、今までできなかったことがこの何か月かで、強制的にデジタル化された。
だが、このコロナ禍が収まったら、すべての仕事を、コロナ前のやり方に戻そうという動きもあるという。
日本がデジタルで再生する最後のチャンスかもしれないのに、それをつぶそうとする動きだ。
業種業態や規模の大小に関わらず、今後、あらゆる企業はAIを活用しなければ、生き残ることはできない。
グーグルのエリック・シュミット氏は「このコロナによって、10年デジタル化が進んだ」と言った。
このコロナ禍において、全世界の子供から年配者までという、あらゆる年齢の人達が、強制的にデジタル化の洗礼を受けたからだ。
コロナショックによって、今後、デジタルシフト(あらゆる企業活動がデジタル対応になること)はますます加速する。
デジタルシフトを加速させることができる人でありたい。
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