順天堂大学医学部教授、小林弘幸氏の心に響く言葉より…

 

 

 

 近年、リスキリングという言葉をよく耳にするようになりました。

 

これは「新しい分野で新しいスキルを習得する」という意味のものです。 

 

新しい学びを政府も推奨していますが、自律神経の観点からも新しいことを学ぶのはとてもおすすめです。 

 

何かを学ぶと気持ちが前向きになり、意欲的になります。 

 

 

それは周囲を見渡してみれば一目瞭然。

 

何かを積極的に学んでいる人とそうでない人を比較すれば、明らかに前者のほうが前向きで、気力が充実しているものです。

 

気持ちが前向きになれば、それだけ体のコンディションもよくなり、日々の充実度も違ってきます。

 

 

日常に充実感を覚えていると、睡眠の質もよくなりますし、朝起きたときの気分も違う。

 

まさにいいことずくめです。 「今、何も学んでいない」という人は、ぜひ何か学びはじめることをおすすめします。

 

何も学ぼうとしないのは「現状維持でいいや」と思っているのと同じ。

 

そう思った瞬 間から老化がはじまると考えてください。 

 

 

こんな話をすると「自分には学びたいことがない」「何を学べばいいかわからない」という人もいます。

 

そんな人はもっと気軽に考えてみましょう。

 

「学び」が仕事につながっていなくても構いません。 

 

少しでも興味があることなら何でもOKです。 

 

 

テレビでラグビーやバスケットボールの日本代表戦を観て興味を持ったなら、クラブチームの試合を観てみるのでもいいですし、NHKの大河ドラマを観ている人なら、その時代の歴史の勉強をはじめるのも一案です。

 

最初はさほどやる気がなかったとしても、学んでいるうちに必ず意欲が湧いてきます。 

 

 

学びとは「意欲があるからやる」のではなく「やっているうちに意欲が生まれる」ものです。

 

ぜひ、何かを学んでみてください。 

 

テーマは問いません。 学ぶことであなたは毎日進化していきます。

 

 

 

はじめる習慣 (日経ビジネス人文庫)

はじめる習慣 (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

 

 

 

「人生の前半にいくら立身出世をしたり、功成り名を遂げても、後半生で自己実現を果たさなかったら、それは成功者とはいえない」といったのは、田中真澄氏だ。

 

それは、会社にいる現役時代に、どんなに活躍し、地位や名誉を獲得したとしても、定年後、人から必要とされず、何もすることがなく、テレビばかり見ていたら、それは失敗の人生だ、ということになる。

 

 

反対に、現役時代はあまりうだつがあがらず、目だった活躍もしなかったが、定年後は、まわりから必要とされ、あっちこっちからお呼びがかかり、水を得た魚のように、いきいきとして活躍している人もいる。

 

人生は、「終わりよければすべてよし」だと言われる。

 

シェイクスピアの戯曲の中にも出てくる言葉だ。

 

 

それは、今、学んでいるか、まったく学んでいないか、の違いでもある。

 

人生の後半生に、学び続けた人と、そうでない人は晩年になって圧倒的な差が出る。

 

 

「勉強するから意欲が生まれる」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

はじめる習慣 (日経ビジネス人文庫)

 

 

 

 

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中野信子氏の心に響く言葉より…

 

 

脳には快感を生み出すことにかかわる部分があり、それらが刺激されると大きなよろこびを感じます。 

 

自然科学研究機構生理学研究所の定藤規弘(さだとうのりひろ)教授の研究によると、なんとほめ言葉だけでも、現金を受け取ったときと同じようなよろこびを感じることがあきらかになりました。 

 

しかも、これら脳のなかの「報酬系」が刺激されると、「ナチュラルキラー細胞」(ウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃するリンパ 球)が活発になるため、健康にもいいことが別の複数の研究でもあきらかになっています。

 

 

別に他人にほめられなくても、自分自身でよい評価をするだけでも快感を得られることがわかっています。

 

このとき、脳では 「内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)」 という部分が、「自分は素晴らしい」「自分はよいことをした」と判断しています。 

 

ここに他人からの評価が重なれば、さらに強いよろこびを感じることができるというわけです。 

 

 

つまり人間は、利己的に行動するよりも、利他的に行動した結果、 他人にほめられるほうがいい。

 

利他的に行動するほうが、より大きな快感や自己肯定感を得やすくなるのです。 

 

仕事でも日常生活でも、まわりの人たちが利益を得られるように考えて振る舞っていると、他人から評価されることも増えていくはずです。 

 

 

そして、そのときの評価や 「ほめ言葉」によって、さらに脳の「報酬系」が刺激されます。 

 

あたりまえですが、利他的に振る舞っていると人間関係も円滑になりますから、ますますよい結果を生み出す環境をかたちづくっていけるのです。

 

 

《「ほめ言葉」はお金をもらうのと同じくらいうれしい》

 

 

賢くしなやかに生きる脳の使い方100』宝島社

賢くしなやかに生きる脳の使い方100

 

 

 

 

 

 

利他な人は、人からほめられたり、認められたりする。

 

しかし逆に、利己的な人は、人からほめられたり、認められたりすることはない。

 

自己中心的でわがままな人をほめる人などいないからだ。

 

つまり、人から認められたり、ほめられたりする人は、利他的な行動をとっているということだ。

 

 

そして、我々はほめ言葉によって、どんな疲れも吹き飛ぶほどの幸福感を得る。

 

松澤萬紀(まき)氏のこんな話がある。

 

 

『毎回、数百人の聴講者を集める人気講師のY先生。

 

私が新人のころ、ありがたいことに、Y先生のアシスタントをさせていただいたことがあります。

 

講演がはじまる前に、「先生、なにかお手伝いすることはありますか?」とうかがうと、先生はほほ笑みながら「講演が終わったら、私をほめてください。ほめて、ほめて、ほめちぎってほしいんです」とおっしゃいます。

 

経験も実績も申し分なく、社会的にも認められているY先生でさえ、「ほめられることが自信の源泉なのだ」と知りました。

 

人は、年齢や性別に関係なく、いつまでたっても、ほめられると嬉しくなる生き物なんですね。

 

私が直接「Y先生、今日の講演はすごくよかったです!」とほめるよりも、「聴講者さんが『先生のお話はすごくわかりやすい』とおっしゃっていましたよ」「講演を主催された○○さんが、『Y先生にお願いしてよかった』と喜んでいましたよ」と、「第三者」を介してほめたほうが、ほめの効果が数倍アップします。

 

「まわりの人がそう言っていた」と伝えるほうが信憑性が増す、つまり、「お世辞じゃないほめ言葉」になるからです(心理学では、ほめ言葉によって学習や仕事への意欲を高めることを「強化」といい、第三者を介した場合を「間接強化」といいます)。

 

これを「三角ぼめ」といいます。』(100%好かれる1%の習慣/ダイヤモンド)

 

 

「ほめられることは自信の源泉」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

賢くしなやかに生きる脳の使い方100

 

 

 

 

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渡部昇一氏の心に響く言葉より…

 

 

スマイルズは

 

「人は誰でも、優れた人格を得ることを人生最大の目的とすべきである。

 

正しい手段でそれを得ようと努力すれば、ますます生きる力がみなぎり、人生観も揺るぎないものとなるだろう」

 

と言っている。

 

人格者となるため、人生に高い目標を持つことは、それだけで自分自身の誇りとなるはずだ。

 

 

スマイルズは「真の人格者」としての条件を挙げている。

 

それは、

 

1.最高の模範的性格を持つ人間である

 

2.服装や生活様式や態度ではなく、道徳的価値によって決まる

 

3.自尊心に厚く、何よりも自らの品性に重きを置く

 

4.自分を尊ぶのと同じ理由で他の人々をも敬う

 

5.名誉を重んじる心が強く、卑劣な行動を取らないようにいつも気を配っている

 

などといったものだ。

 

 

品格を保つために最も必要なものは何か。

 

私は、誇り、プライドだと思う。

 

品格というものは、「プライドある人間の行為」を指します。

 

「品格ある人」イコール「プライドある人間の外に表れた形」である、と定義すると、プライドを持つことが、すなわち品格のある人間を形づくる核になると言えるでしょう。

 

 

渡部昇一 一日一言 (知を磨き、運命を高める)』致知出版社

渡部昇一 一日一言 (知を磨き、運命を高める)

 

 

 

 

 

 

舩井幸雄氏は2014年1月に81歳で永眠した。

 

『すべては「必要、必然、最善」/ビジネス社』の中の巻末にこのような一文があった。

 

 

アメリカは明らかに病んでいます。

 

私はアメリカの「実験」は、このままでは失敗に終わると思うのです。

 

いずれにせよ自由も平等も、西欧文明が生み出した価値観でした。

 

自由と平等自体は素晴らしいのですが、彼らの失敗は結局「支配・被支配」の観念から抜け出せなかったことです。

 

西欧思想が限界に来たことを悟ってはいても、彼らはいぜん、そのクビキから逃れられないでいるのです。

 

西洋思想がダメなら東洋思想ということになりますが、いま、これからの人類をリードしていく思想を生み出せる東洋の国はどこなのか?

 

中国や韓国には、これは無理です。

 

経済的には発展してきましたが、露骨なくらい自分のことしか考えていません。

 

経済発展に人間的成長がまるで追いついていないのです。

 

中国もダメ、韓国では話にならないとなると、残るは日本しかないということになります。

 

これまで日本は欧米に追いつけ、追い越せでやってきて、本当の意味でのリーダーシップを発揮した歴史がない、だから心配だとはよく言われることです。

 

しかし、私は何も心配していません。

 

日本人は、できるのです。

 

人類の未来をリードしていく哲学、コンセプトを、世界に発信できると確信しています。

 

あなたは、そんな素晴らしい国の住民なのですから、大いに自信を持って生きてください。では、またお会いしましょう』

 

 

10年前に書かれた本であるにもかかわらず、現在の世界の状況を恐ろしくピタリと言い当てている。

 

その元にあるのは、「品格」のなさだ。

 

人格者になろうというプライドもなくなっている。

 

 

徳を身につけ、名誉を重んじ、卑劣な行動をとらないという、リーダーとしての哲学も忘れている。

 

 

「人生最大の目的」を自らの胸に問い・・・

 

プライドを持ち、「品格ある人」をめざしたい。

 

 

 

渡部昇一 一日一言 (知を磨き、運命を高める)

 

 

 

 

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リチャード・ブランソン氏の心に響く言葉より…

 

 

《世の中には変わらないものがいくつかある。》 

 

リチャード・ブランソン(1950年~/実業家・ ヴァージングループ創業者) 

 

 

ブランソン氏は、常識にとらわれない手法で、レコード店から航空会社まで擁する巨大コングロマリットを一代で作り上げました。

 

彼は、旧態依然とした業界慣行や、無意味な規制にこだわる当局と戦いを続けてきましたが、古いやり方にしがみつく人たちを根本的に変えることはできません

 

起業家は、このような人たちに対して、変わることを期待するのではなく、自分が社会を変えていくのだという強い信念を持つ必要があります

 

社会を変えるのはこうした志を持った人たちです。

 

 

 『億万長者 100の言葉』宝島社 

億万長者 100の言葉

 

 

 

 

 

リチャード・ブランソン氏の父親は弁護士で、母親は元CA。

 

少年時代は文字の読み書きが困難なディスレクシアという障害に悩まされ、全ての教科でビリになるほど勉強は苦手だったという。

 

また、サッカーで大けがをして、勉強だけでなく、スポーツもダメという悲惨な状況だった。

 

そして、高校も中退。

 

リチャード・ブランソン氏が新しい事業を始めるときの基準は「ワクワクするかどうか」。

 

 

瀧本哲史(たきもとてつふみ)氏は「ミライの授業/講談社」の中でこう語っている。

 

『20世紀を代表するアメリカの科学史家、トーマス・クーンはコペルニクスの時代を丹念に研究した結果、驚くべき結論にたどり着きました。

 

コペルニクスの地動説は、彼の死後1世紀あまり、ほとんど賛同者を得られなかった。

 

世界をひっくり返すような新説は、いつ、どのタイミングで、どのようにして受け入れらえていくのか?

 

彼の結論は「世代交代」です。

 

つまり、天動説を信じる古い世代の大人たちは、どれだけたしかな新事実を突きつけても、一生変わらない。

 

なにがあっても自説を曲げようとしない。

 

地動説が世のなかの「常識」になるのは、古い世代の大人たちが年老いてこの世を去り、あたらしい世代が時代の中心に立ったときなのだ。

 

「世代交代」だけが、世のなかを変えるのだ。…と、そんなふうに言うわけです。

 

トーマス・クーンは、これを「パラダイム」という言葉で説明しました。』

 

 

今までの競争のルールが変わり、競技する場所(事業領域)が変わる。

 

そして、とんでもない異業種の人が参入してくる。

 

つまり、今まで戦っていた競争相手が変わるということだ。

 

これをパラダイムの転換、「パラダイムシフト」という。

 

 

大きなことではなく、まず、自分が変えられるところから変えていく。

 

そして、一歩を踏み出すこと。

 

人が変わることを期待するのではなく・・・

 

自分の小さな物語を語り始めること。

 

 

「人が変わることを期待しない」という言葉を胸に刻みたい。

 

 

 

億万長者 100の言葉

 

 

 

 

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ひろさちや氏の心に響く言葉より…

 

 

 

われわれに与えられた役柄は、さほど立派なものではありません。

 

わたしたちが主役をつとめさせていただくなんてことは、めったにありません。

 

そりゃあね、凶悪な殺人犯にでもなれば、主役になれるでしょうが、そんな主役はつとめたくありませんね。

 

 

まあ、われわれに回ってくる役割は、損な役割ばかりだと思ったほうがいいでしょう。 

 

でもね、わたしたちはこの世に遊びに来たのですよ。

 

娑婆世界の市民権は持っていますが、われわれの本籍は極楽世界です。

 

 

そして、もうすぐ極楽世界に帰ります。

 

本当に、もうすぐです。

 

この本の読者のうちで、百年後にこの娑婆世界に残っている観音様は一人もいません。

 

あなたはあと何年、娑婆で生活しますか? 

 

 

そうであれば、なにもしんどい主役をつとめる必要はありません。

 

この娑婆世界を住みよくする仕事などは娑婆世界にしがみついて生きている人たちにまかせて、われわれは高みの見物をきめこみましょう。

 

端役で結構です。

 

しんどい主役よりも、端役・ちょい役を楽しみながら演じましょうよ。 

 

 

では、どうすれば、端役・ちょい役を楽しみながら演じることができるでしょうか? 

 

その秘訣は?と問われるならば、わたしは、言下に、 《阿呆になりなさい》 と答えます。

 

 

大阪人は親しみをこめて相手を呼ぶとき“阿保”と言います。

 

大阪で “馬鹿”と言えば、これは罵りの言葉で、喧嘩になります。

 

わたしは大阪出身なもので “阿保”と言いますが、妻は東京人で、どうも“阿保”が嫌いなようです。

 

“馬鹿”と言われたほうがうれしいようです。

 

 

まあ、ともかく、ここは大阪弁で行きます。

 

大阪弁で、 「わて、阿呆だんねん」 と言う、あの阿呆になること。

 

それが娑婆世界で端役・ちょい役をつとめるときの大事な心構えです。

 

 

賢い人の知恵は、損をしたくない、得をしたいという欲望にもとづく知恵です。

 

片や、阿保の智慧は、「損するための智慧」です。

 

 

 

阿呆の知恵 自分らしい人生を送るための25のヒント (角川oneテーマ21)

阿呆の知恵 自分らしい人生を送るための25のヒント (角川oneテーマ21)

 

 

 

 

 

本書に、「損するための智慧(ちえ)」についてこう書いてあった。

 

 

『昔、わたしは先輩からこんなふうに教わりました。

 

たとえばタクシーに乗って、運転手の乱暴な態度に怒りを覚えることがあります。

 

そういうとき、こちらも相手に対して乱暴な態度に出てはいけないと言うのです。

 

 

「ひろさん、そのときは、ちょっと多額のチップをはずんで、“ありがとうございました”と丁寧に挨拶をして降りたほうがよい。

 

そのほうが、そのあと、こちらの気持ちがすっきりするよ」

 

 

なるほど、その通りです。

 

喧嘩腰な態度に出ると、あとあとこちらの気持ちが乱れます。

 

しかし、チップを払うと、あとの気持ちが楽になります。

 

相手の態度が悪いのに、なにもこちらがペコペコする必要はない!

 

賢い人はそう言われるでしょう。

 

それは、賢い人には知恵があるからです。

 

でも、阿保の智慧は、こちらがちょっと損する智慧です。

 

その智慧によって、こちらも楽になり、ひょっとしたら相手も楽になるかもしれません。』

 

 

 

「知恵」は、世間でいう知恵、世俗の知恵のこと。

 

この知恵は、損得計算の上に立っている。

 

物事をうまく処理していける能力のこと。

 

 

「智慧」は、俗世間を離れた仏の智慧のこと。

 

物事の本質を極めようとするのが智慧。

 

智慧は体験、経験によって得るもので、行動することにより様々な「気づき(智慧)」を生む。

 

すると、今までと違う角度で物事が見えてくる。

 

 

 

「損するための智慧」を身につけたい。

 

 

 

阿呆の知恵 自分らしい人生を送るための25のヒント (角川oneテーマ21)

 

 

 

 

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