いきなり寒い。ついに部屋着の半袖をあきらめた。
大統領選に合わせたのだろう、先日WOWOWが「今日は1日、米大統領映画だぜ!」みたいな特集をやっていたのだ。そのトリを飾ったのが、大好きだったけどもう何十年も観てなかった「デーヴ」だった。うわーい!とわくわくしながら観た。
現大統領があるピンチに陥り、彼に瓜二つの男(一般人)が替え玉として大統領のフリをし続ける…というストーリーだ。
何十年ぶりかに観てもやっぱりとても面白くていい映画で、心がほわほわ温かくなったのであった。
それを観たのが昨日(日本時間の5日)。
今夜(日本時間の6日)に観てたら、現実とのギャップにやりきれなかっただろうなあ。かなしくて泣いちゃったかもしれない。
アメリカよ…なぜまたあの人なんだ。
「デーヴ」を観ながら思っていた。
弱者への施策に予算を使う。人を陥れない。不正があったら正直に謝り責任を取る。女性や子供に優しい。こういう為政者がファンタジーとして成立する…ってよく考えたらおかしな話だよね。これこそが正しい為政者なのでは?お花畑と笑われても、こういうトップがいてくれたらなあと思った。この映画を作った人も、そういう思いだったのではないだろうか。
現実では、この真逆みたいな人が本日、大統領になることが決まった。
地球はもはや、人権第一と人道主義、強さより優しさで何とかしないといけないフェーズなのに、いまだ「強いリーダー像」みたいなもの、マッチョイズムみたいなものをありがたがってる。それに従って突き進んでいくともう人類滅びるしかなくなっちゃうよ。
「デーヴ」、いま観るとシガニー・ウィーバーがすんごく魅力的な映画でもあるね。いつも厳しい顔してる役柄が多い彼女だけど、この作品では笑顔、セクシーさ、ボーイッシュさなんかが見られてとてもよかった。観てない人はぜひ。
ちなみに今日は「パーフェクト・カップル」観た。トラボルタ演じる大統領予備選に臨む南部の州知事(クリントンがモデル)、控えめに言ってクソ野郎でした。作品自体は骨太で面白かった。キャシー・ベイツがすごい。