フーテンひぐらし

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永遠の放課後。文化祭前夜のテンションで生きたい。なかなか大人になれない。


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どうやって暮らすか、ということを一から見直したい時期。
実戦はまだ全然できてないけど「このままの生活を続けるときっと行き詰まるな」という気持ちだけは抱えている。というかもう行き詰まってるのだと思う。

家はこのままここでいいのか(たぶんだめ)。一日のスケジュールはこのままでいいのか(確実にあかん)。仕事や運動のほかに、自分がやりたい創作をする時間をちゃんと捻出しないとこのまま永遠にできない気がする。そろそろ、「いつか」と思っていた住みたい空間や場所ややりたいことをやってみないと、死ぬかもしんないぞという気持ち。

でも悲観的とか焦りとかではない。わくわくするような楽しみはある。
年齢はかなりいってしまってるけど、今からでも何にでもなれるという無根拠の自信と夢がある。

今ごろになって、「関心領域」をWOWOWで観た。映画館で観たいと思っていたのに、見損ねてしまったやつだ(こういうのがめちゃくちゃ多い)。

 

物語が始まってほんの数分で、眉間と鼻にシワが寄ってしまった。そしてその表情のまま、しばらく観続けることになってしまった。画面はどの瞬間を切り取っても構図が素晴らしく美しい。広くて緑あふれる庭、大きな一軒家。静謐な空気。なのに嫌悪感がものすごい。勘弁してくれ…と思った。

 




(以下、具体的な場面説明あり。未見のひとにはネタバレかもです)



画面の右から左へ、男が台車に袋をのせて横切っていく。その袋は一家の女主人であるヘス夫人に手渡される。彼女はごく普通にその袋の中身をテーブルの上に広げる。淡い色合いの女ものの衣類。「ああ洗濯物なのか」と思う。彼女は女中たちを呼んで好きなのを取るように言う。その時ようやっと気づく。これはヘス一家の洗濯物なんかじゃない。隣接するアウシュビッツ収容所に収容されたユダヤ人の私物だ。
豪華な毛皮のコートはヘス夫人が自室でこっそり試着する。ポケットから口紅が出てくる。彼女はそれを唇にのせたあと、引き出しにポンとしまう。それはおそらく、ごくありふれた日常のひとコマだ。

塀には鉄条網がはりめぐらされていて、すぐ向こうはもうアウシュビッツ収容所だ。ヘス一家の穏やかでていねいな暮らしは淡々と描かれるが、そのあいだ私たちの耳にずーーーーっと響いているイヤな低音がある。ゴウ…ゴウ…というその音は、たぶんあの設備が絶え間なく稼働している音。そしてときどき遠くから響いてくる人の悲鳴。つづいて、乾いた銃声。

 

(ここまでかな)

ヘス一家はただ、毎日を暮らしている。家族を愛し、仕事をし、動物や植物を愛でて暮らしている。
収容所の様子も、大勢のユダヤ人も、死体も流血もいっさい出てこない。目で観ているのはすてきな暮らし。でも耳からは絶え間なく収容所の音が入ってくる。このギャップがとにかくイヤすぎた。

これはもう5000万人くらいが同じことを書いてると思うけど、平然と暮らすヘス一家とナチスの人々への嫌悪感が高まると同時に「これって私たちじゃん」という自己嫌悪が強くなる。海の向こうの土地で昨日も今日も大量の人が虐殺されているというのに、真隣の国では軍隊を通すまいと抗議したたくさんの市民がいるというのに、日本でのほほんと普通に暮らす自分たちと重なってしまう。

「関心領域」を観終わってからは、ひとりで家事をしている時、花を花瓶に差している時、あのゴウ…ゴウ…という音が幻聴みたく脳内に響くようになってしまった。良心からの警告音のように。どうしてくれる。
 

仕事ひと段落ついたから寝る前に日記書こう!と思ったら、韓国で戒厳令。かつてツイッタという名であったXのTLが騒然としていた。

TVをつけてみたら、地上波BS共にどっこも何も報道していなくて驚いた。

そうこうしている間に、封鎖された国会に議員たちが無理やり入り、戒厳解除要求決議案を190対0で可決した(はやっっ)。市民は街にどんどん集まり、軍隊の前で抗議の声をあげていた。

 

それを観ながら、やっぱり改憲して緊急事態条項なんて入れちゃいけないなと思ったし、日本でこれが起こったら果たして国会議員は、市民は、おんなじように「戒厳令ふざけんな!つぶす!」とできるのだろうか(いや多分できない)…と震えた。多分、言いなりになったままなのではないか。こわいことだ。

クライアントのところにヒアリングにゆく。
昼間に出たので「20℃!余裕じゃん」とロンT一枚で出かけたら、まさかの3時間滞在になり、外に出た時はすっかり寒くなっていた。

クライアント「上着は…?」
私「ないっス!」

定例のオンラインmtgで顔を合わせる人たちだったけど、実際会うと全然ちがう。ちゃんと血が通って生き生きしている。ああこんなに背が高い人だったんだ、こんなによく喋ってくれるんだ、こういうふうに笑うんだ、とうれしくなった。「広告のための言葉を収集しにゆく」という目的ではあったけど、結果的にそれよりもフリートークの中で「どういう考えを持っているか」「ふだんどうやって働いているのか」みたいなことを感じ取ることができたのが収穫。

以前ある若い会社を訪ねた時、フロアに人がいっぱいいるのにすごくシーーン…としていて、不思議に思って聞いてみたら、みんなチャットツールで話しているそうだ。すぐそこにいる人と、PC画面越しに文字で会話をするのである…謎だ。

今日訪ねた会社はチャットツールは内部ではほぼ使わず、ふつうに面と向かって会話するという。ある社員のひとは「だからオフィスはうるさいですよ(笑)でも俺、それで入社を決めたんですよね」と言っていて、なんかとてもよかった。

 

そうそう、ちょうど「オンラインmtgは苦手だよ」といううらみつらみを書いたニュースレターを配信したので読んでくださいませ。読者登録して頂けたらなお嬉しいです!

 

★琥珀さん、俺、オンラインだめだわ。【vol.23】

https://ayuzooo.theletter.jp/posts/2b1d19c0-a1a8-11ef-a06a-6b3f214a9a4b

 


こないだ炊飯器タッカンマリを作ったので今日の夜は炊飯器ポトフを作ってみた。出来上がるまでの時間はかかるけど、ただ放り込めばいいし、野菜をどっさり入れられるし、あったまるし、最高。

ついにポソンのショート丈を履く。こないだまで夏用スリッパだったのになー。

昼間は20℃でも、夜はもう足首を覆わないと室内でも寒いんだなあ。

 

 

じゃがいもと玉ねぎと大根とキャベツが全部同じ色で映えないな…。

 

週末に幕張で開催された氣志團万博2DAYSに行った。9月の袖ケ浦海浜公園から初めて屋内であるメッセで11月の開催になった。雰囲気も楽しみ方も変わって、同じような、まるきり別もののような不思議な感覚。ただ袖ケ浦で感じていた旅情は全くなくなった。駅近の良さ、駅近のさみしさ。

昨日は肉体の疲労はとれず、精神の方はふわふわと漂っていてまるきり使いものにならず、今日(火曜)になってやっとこさ現実に戻ってきた感じ。

 

そして身体がフェス仕様からあっという間にノートPC仕様(巻き肩ストレートネック)に最適化しようとするのをまめに都度修正してる。

 

オンラインmtgのあと、遅めのランチをとりに久しぶりにAlaska zwei 。夕方近いのにランチを食べるひとたちがたくさんいる。ひとりごはんの時、店内の絶え間ないおしゃべりを聞くともなしに聞いているのが結構すきだ。
こういうくくりは語弊があるのかもしれないけど、女の人は誰かと向かい合ったら自然と話したいことが口から次々出てくる仕様なのかもしれない。対して、男の人はなんとなく「必要だから口から出すか…」みたいな感じ。



フェスであらゆるアーティストから発されるキラキラした結晶のようなまばゆい光のようなものを、ただ喰むのではなく、自分も発せるようになりたい。と思った。

ちなみに毎年思っている。