フーテンひぐらし

フーテンひぐらし

永遠の放課後。なかなか大人になれない。テーマ曲は「ダイナマイトが百五十屯」@小林旭

氣志團と仁義なき戦いと文化祭の前の日が好き。

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とにかく風が気持ちいい珍しい夏の日なので、仕事をしたくなくてとりとめのないことばかり考えている。暑苦しい夏の日も仕事をしたくないから結局一緒なんだけど。

 



例えとしての「くびき」をいつか実生活で口に出して使ってみたいと思いつつ、その機会がないまま今日に至る。そうしたい原因はこのコマに尽きる。



ちなみに「行きがけの駄賃」という言葉もどうしても使ってみたいが機会がない。



これはただの流行だとは思うんだけど、ここ数年「ミニスカート」「ハイヒール」「ぴったりした服」みたいなものが街から激減していて、そのかわりにリュックとスニーカーとゆるゆるした服があふれて、若い子もユニセックスで面白いなと思う。


男らしさ女らしさというものは、しょせんは「ふり」でしかないような気がする。最初からそなわってるもんでも何でもない。それこそ、「もろもろの古きくびき」だ。

そこからだんだん自由になっていくと、男も女もただの「ひと」同士としてもう少しのんびりつきあえるのじゃないだろうか。

 

 

 

 


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更新があまりに久しぶり過ぎるけど「ごぶさたしていてすみません」という挨拶ばかりなのも毎回かっこわるいし誰も待ってないかもしれないのでしれっと始める。


紀伊国屋書店で目が合ってしまった。このクマと。
阿久津隆「読書の日記」。タイトルと表紙の可愛さで手にとってみたらずしりと手が下がり、思わず「えっ」と声が出る。分厚い。辞書みたいに分厚い。

 



スタートはアンネ・フランクだった。大人になってからは、安野モヨコやおおたうにのような「今の女子の日常」ものから武田百合子「富士日記」まで、とにかくひとの日記を読むのが好きである。
(ちなみに武田百合子は数年前に初めて知り、「私だけが知ってるマイナーだけど最高な作家だフフフ…」と思っていたら当たり前だけどむちゃくちゃ有名だと知ってしょんぼりした。でもやっぱりものすごく好き)

ドラマチックである必要はなく、できるだけ細かく、偏執的なまでにその人の日々の生活が綴られた日記やエッセイを延々と読み続けたい人間なので、この重さ分厚さは大歓迎。パラパラと立ち読みして、文章が性に合いそうなので買って帰った。
帰ってはかったみたら、IQOSの横幅と同じ厚みでした。

 

アシスタントは、ウィニーザプー

少し読んでみたけどもうその文体がとても好きになってしまった。全く存じ上げなかったが、この方は初台で「fuzukue」という「本の読める店」を営んでいるそうだ。そのfuzukueもHPを見てみたらとてもよさげなので、いつか行きたい。何ならこの本をたずさえていきたい。いやそれは恥ずかしいかな。



最初の方のページにしおり紐をはさむと、こういうことになる。必死感があってなんかかわいい。
(いま調べたんですがこれのことをスピンっていうんですね…初めて知りました)


そして「読書の日記」を手に取った後、すぐ横に平積みされていたこちらも気になってしまった。帯を読んで気づく。「那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々」のひとだ。

 



宇田智子「市場のことば、本の声」
古本屋を営みながら目にし、耳にする日々のできごと。
ぽつぽつと語られる市場の日常に、今すぐあの場所へ飛んで行きたくなる。牧志公設市場とその周辺は、私が沖縄で最も好きな場所。あそこに自分の拠点があるなんて、なんていいんだろう。
 

 


カバーを取ってもきれいだな

この本の「傘」という章の、沖縄の大雨で傘を買いにゆくくだりを読んでいたらちょうど雨が降り出した。この符合は微妙におもしろい。沖縄のスコール。東京のゲリラ豪雨。いまや夏の気温は沖縄のほうがずっと低い。避暑に行きたいくらいだ。

 

 

本が読める店の店主と、古本屋の店主。ゆえに「読書の日記」にも「市場のことば、本の声」にも、その時々で彼らが読んでいる本が登場する。たまたま手に取った二冊にこういう共通点があるなんて買った時点では気がつかなかった。わくわくする。

雑誌の特集などで有名人などが紹介する本にはあまり食指がそそられないが、街角の知らない人がこうして自分のことばの中で触れる(不特定多数に紹介しようとはあまりしていない)本は、わりと気になる。

文中に出てきた気になる本は、スマホで検索してEvernoteにクリップ。
文章の好き嫌いは本当に人によりけりなので、よさげなものがすべて自分にハマるとは限らないが、いい出会いがあるといい。



阿久津さんと宇田さんの日々、もちろん大変なこともいっぱいあるだろうし実際その大変さは本の中にも書かれてはいるけれど、本が好きなひとがそ素敵な居場所を見つけた(いや、作り上げた)ことに、嫉妬に近い羨望を感じた。

 

 

 

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やっと体調が元通りになりつつある。


GW直前、一日じゅう鼻水がとまらない日があって、そういうアレルギーっぽいものは大抵その日限りでおさまるはずなのに治らなかった。
GWはどこに行っても誰に会っても「鼻をかみ続ける人」になっており、そのうちそのノンストップ鼻水が寝てる間にのどの奥に落ちるようになって「痰がからんで咳が止まらない人」になってしまってつらかった。

この咳がまた、公共の乗り物や店内など「ある程度静かな密閉空間」にいるときに限って激しく出るのだから困る。

「コン、コン」じゃなく「ゥエッホ、ゥエーッホ、グォッホグォッホ!!」みたいなのが続く咳なのでむちゃくちゃ迷惑である。どっからどう見ても「ひどい風邪をおして無理に外出した人」で、周囲の「おいおいうつしてくれるなよ…」という無言の空気を感じて縮こまる。違うんだ、風邪じゃないから安心してくれ、これは痰がからんでるだけなんだ…。「うつらない咳です」って背中にかいたTシャツを作って着たい気持ちでいっぱいだった。

GW明けに病院に行ったら「急性副鼻腔炎」と診断され抗生物質を飲むに至った。薬を飲めばあとは快方に向かうだけだと安心した翌日、咳のしすぎで右脇腹に激痛が走るようになった。こういう展開ほんとやめてほしい。

すぐに整形外科でレントゲンを撮ったけど幸い骨に異状はなく、「肋間筋の肉離れかな…」と言われ、湿布でしのぐしかなかった。

咳をすると猛烈に脇下が痛むので家ではそのたびにヤンキー座りをして脇下に太ももをあて、それを支えにしていたんだけど、外でそれをやるわけにはいかない。咳をするといちいち右胸あたりをおさえて「ウッ…」と前のめりになってしまうので、これはこれでどっからどう見ても「衆人環境の中で突如狙撃された人」である。狙撃手はプロ。

以前、肋骨にヒビが入った時は「老人でもないしはたからみると元気そうなのにやけに歩くのが遅い人」になっていてこれまた人通りの多い場所では肩身が狭かったが、日本中、いや世界中にこういう「元気そうにみえて実はむちゃくちゃ体の具合が悪い人」ってたくさんいるんだろうな…と気づく。

そういう人に気づいてあげられず、あまつさえ「何この人やたらのろのろしてない?」とか「もっとスムーズに移動してくれよ」とか思っていたかもしれない自分を殴りたい。ごめんなさい。


というわけでGW明けは飲みにも運動にも行かず、ずっと家にいて仕事するかぼんやりするかしてたのですっかり腐ってしまった。
今日9日ぶりにビーモンに行ったり行きたかったお店に行ったりしたら嬉しくて楽しくてやたらお金を使ってしまった。といってもちいさな画集とかポストカードとか亀屋万年堂のナボナと塩大福とか大江戸あられとかてんさい糖だけど。

健康って、ものすごく素晴らしい。

そして、健康じゃない状態になるのもあっという間だ。


私「ひとの身体って意外と脳みそに支配されてるよね。私の咳が出始めるのはきまって『こんな人の多くて静かな場所で咳こんだらヤバいな』って思った瞬間だもん。ヤバいと思っただけで身体がそっちの方に反応しちゃうんだよ」

夫「わかるよ。俺もゴルフの時にさ…」

私「『この一打を入れないとヤバい』って思ったら失敗しちゃうとか?」

夫「いや、こないだのラウンド、最後の3ホールずーっとウンコしたくてしょうがなかった。『いま出たらヤバい』って思えば思うほどしたくなった」


予想の斜めから来たウンコ話に不意を突かれ、笑うたびに脇下が痛んで仕方なかったのマジでやめてほしかった。

 

 

学芸大学の「SUNNY BOY BOOKS」さん。ものすごく可愛い本屋。

 


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読書に「今さら」などないのだけど、個人的には「今ごろ読み始めてしまった」感が強い村上春樹「アンダーグラウンド」。文庫になっても、分厚くずしりと重い。
彼の小説は苦手意識が強くて読んでいないのだけど、これは小説じゃない。95年にオウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の被害者へのインタビュー集だ。

 



当時私は広告会社勤務の20代で、あの頃は連日ニュースやワイドショーにオウムの幹部が出演し自分たちの主張と潔白を繰り返していた。オウムは日常に普通にそこにあった。サリン事件→教祖逮捕の一連の流れの後、私は「なぜ彼らはあのような集団になり、犯罪を起こすに至ったのか」が描かれている本をいくつか読んだ。「どうしてそうなったか」が知りたくて。加害者のいきさつ、その言動に至った思考を知りたかったのだ。
でも、よく考えたら被害者の人の声はこれまで読んだことがなかった。

冒頭に村上氏が述べているようにかなり丁寧に根気よく準備や気づかいがなされたインタビュー集で、淡々と、たくさんの人の声が収められている。駅員さん、乗客、医師、軽症ですんだ人から重い後遺症に苦しむ人までさまざまだ。

あの日、事件に遭ってしまったひとりひとりが普段どういう暮らしをしてどういう経路でその場に向かいそこに居合せてしまったのか、その後どういう生活をしているのかを丹念に読んでいくのはキツいんだけどものすごく意味があることだと思ってる。


被害者、犠牲者が数ではなく、ひとつひとつの顔として見れるから。だからその分、重たい。でもどんな場合でもマスとして、数や属性の集合体として人を見ないようにするってことは、いつも気をつけていたいなと思う。

:-:+:-:+:-:+

先日、ほろ酔いで日比谷線中目黒駅に降り立ち、トイレに寄ってさあ改札抜けるぞと思ったら、尻ポケットに入れておいたはずの定期入れがない。バッグにもない。ああ…落としてしまったと思ったので駅事務所に駆け込む。落とし物をしましたと言ったら、駅員さんに乗っていた位置を聞かれ、その後出てきた別の駅員さんに意外なことを言われた。
 

「これから探しにいきますが、一緒に行って探しますか?」
「えっ…そんなことできるんですか?」
「はい。その方が見つかりやすいし納得いかれるでしょう」
「じゃあ行きます」

すると、降車したホームとは逆のホームに昇ってゆくので「あの、逆ですけど」と言ったら「さっき降りた中目黒止まりは、今度こっちのホームに来て北千住行きになるんですよ」と言われた。なるほど。終点中目黒でお客を降ろした車両は、少し先に行った後、ポイント切り替えして今度は逆方面にゆくのか。

すでにお客を乗せて発車待ちの北千住行きの車内を、私と駅員さんは腰をかがめながら定期入れを探しまわる。これいつ発車するんだろう…早くしないとと思いつつ、心残りのないよう三両くらいをまわる。「ありませんでした…」と報告すると、彼は「ちょっと待ってて下さいね、車掌にも確認します」と最後尾の車両まで走って行った。

時刻だいじょうぶ…?いいよもう、なかったから…と私の方が焦る。駅事務所に行った時、杓子定規に「遺失物センターに届けておきます」くらいで終わらせられるだろうと思っていたのでこの親切丁寧さに驚いている。

電車は発車していったけど、その後もそのホームに残ったまま「もしかしたらこういうケースもあるかもしれませんね」「その場合はどうしたらいいんでしょう」みたいに、私は駅員さんに相談し続け、彼はすべての質問に丁寧に答えてくれた。既に勤務中の彼の時間をかなり奪っているので申し訳なく、同時にものすごく感謝していた。


「じゃ、いったん事務所戻って手続きしましょうか」と言われ、再び駅事務所にゆく。すると最初に受け付けてくれた駅員さんが「お客さんさっき御成門から乗ったっておっしゃいましたよね」と言う。「はいそうです!」
すると彼は自信に満ちたニヤリとした笑顔で定期入れを掲げ「これですか?」と言うではないか。「あっ!!それですそれです!」

どうやら私は乗っていた電車ではなく、その後の駅のトイレで定期入れを落としたらしい。私が出た後で入った女性が拾ってくれて、届けてくれたそうだ。あああ…そうだ…なぜ最初にトイレを探さなかったんだろうバカみたい…駅員さんに無駄な捜索をさせてしまったし電車の発車を少し遅らせてしまったかもしれない…。


本当にすいませんすいません!ありがとうございます助かりました!何度も言うと、彼らは「当然です」というような笑顔で頷いてくれた。そしてさらに言う。
「いま書いて頂いたお名前と、このPASMOにデータとして入ってるお名前、名字が違いますね」「はい、このPASMOはもうだいぶ前に定期として買ったんですがその時は結婚前だったので」「なるほど。今は定期としては使ってないんですね」「はい」「ではもしよかったら、次お時間ある時に定期券販売所にゆくといいですよ。今回のように落としてしまった時、中のデータでご本人確認できたりしますから、一応今のお名前に変更しておくことをおすすめします」「なるほど!」

最初から最後まで、なんて親切で丁寧なんだろう。なんてこちらの身になってくれてるんだろう。葉桜とはいえまだ花見客がひっきりなしに行き来する中目黒駅は、駅事務所にもしょっちゅうお客さんが来ている。なのにコンシェルジュ並みの親身さだ。感動という言葉が最近安っぽくてイヤなのだけど、感動した、としかいいようがない。



たまたま中目黒駅のその方々が素晴らしかったのかもしれないけど、でも後から「アンダーグラウンド」で何人かの駅員さんのインタビューを読んだ私は、これは駅で仕事をする人たちの基本姿勢なのではないかと勝手に思った。電車と駅の運営をスムーズにするという仕事だけでなく、何より駅を使う大勢の人たちのトラブルを取り除くこと。困りごとを解決すること。それを大事な使命だと思っておられるのではないかと。(実際サリン事件ではそのために命を落とされた方もいる)



この話には特に何のオチも結論もない。ただ、「アンダーグラウンド」でたくさんの「普通の人」のそれぞれの使命を読み、殊に駅ではたらく人々の使命感の強さに打たれ、そうしたら実際に私に対してその使命感を惜しげもなく使ってくれる駅員さんたちに出会った。本当にすごいと思った。ありがたくて泣きそうだった。それだけの話である。

 

 

 

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桜がものすごい勢いで散っている。
目黒川の桜はほとんど葉桜になってしまったけど、花見客はまだ中目黒の駅からどっと吐き出されて目黒川に向かっている。桜の勢いに、追いついていないのだ。

桜は「はかないもの」の象徴みたいに言われるけど、私はそうは思わない。
いったん咲くと決めたら限度を知らない。ものすごい量を咲かせてしまう。近くで見るとよく分かるが、幹のど真ん中にも唐突に花を咲かせたりしていて、かなりいい加減である。そして、咲いたと思ったらあっという間に散ってしまう。そのさまははかないどころじゃなく、派手派手しい。

みんな、あの淡い色に騙されてる。桜なんて派手好きお祭り好きのお調子者だ。いつだって楽しそうで目立ちたがりで、潔く散ったように見せて毎年ちゃっかりよみがえるから、しぶとい。そういうところが、好きだ。

そろそろ目黒川にいつもの静けさが戻る。青々した桜の葉もまた、いいもんである。

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