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このページでは2019年1月から12月まで、1年間の
非結核性抗酸菌症アブセッサスマシリエンセに対する治療について書いています。
入院中のブログはその時感じたことやお見舞いにもらったものなども書いていますし、退院後の点滴通院は半年間あって長いので、
敢えてリンクを貼らず、経過を直接書いていきます。
リンクは定期診察日のものを貼るように致しました。
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≪アブセッサス マシリエンセ≫
*専門家ではないので誤りがある可能性もあります。
アブセッサスは非結核性抗酸菌症の患者の中で割合がすくないものの、近年増加傾向にあると言われています。
「迅速成長菌」ということは病気の進行も早いという事です。
喀痰検査で培養する時にはアビウムより早く成長するので先に検出されます。
アビウムが陽性で出た段階でアブセッサスが出ていなければアブセッサスには感染していないと言えます。
アブセッサスの中には更に細かく
「アブセッサス」「マシリエンセ」「ポレッティ」という3つのタイプがあります。
ポレッティはほぼ患者さんがいないということで置いておきます。
アブセッサスとマシリエンセでは、マシリエンセの方がクラリスに感受性があり治療予後が良好と言われています。
≪治療≫
私はアブセッサスマシリエンセでしたので、そのことについてのみの記述になります。
また投薬内容については詳しく書けないこともありますがご了承ください。
第一段階 入院治療(35日間)
★菌を叩くために毎日点滴をします。
アミカシンとイミペネムを使いました。4人部屋の中で3人がアブセッサス患者でした。全員その2種を点滴していましたが、回数や量は体重によって異なるようでした。
私は8時間ごとに3回点滴がありました。
2週間経過後は、アミカシン一日一回のみの点滴でした。
アミカシンでは聴力に副作用の出る場合があるので聴力検査をしていました。
★投薬はほぼ全て変更となりました。
アビウムの時は耐性菌でクラリスが使えませんでしたが、私のアブセッサスはクラリスに感受性を示したため、投薬の中心はクラリスとなりました。
この他に複数の抗菌薬を組合せ3剤を「減感作*」により飲めるようにしていきました。
それまで通り、去痰剤・胃薬・整腸剤・抗アレルギー剤も服用しました。
★土日以外は毎日呼吸法と排痰法、筋トレの指導を受けました。
*減感作…薬剤をごく少量からスタートして徐々に量を増やしていくこと。
体に慣れさせていくことでアレルギー反応(副作用)を出にくくする方法です。
私は大抵の薬で副作用が出るので新しい薬を飲む時はこの方法で投薬開始することが多いです。
第二段階 通院治療(半年間)
2月に退院し、インフルエンザ流行期を避けて3月より点滴通院を開始しました。
タイミングよくアミカシン点滴が主にアブセッサスに対し保険適用となったおかげで筋注ではなく静注できたので効果が上がったと思われます。
週3回打つ必要がありましたので、点滴のみ自宅から車で通えるところにある病院でお願いしました。9月まで実施しました。
飲み薬は入院中と同じものを継続服用していましたし、診察時には時々聴力検査を実施していました。
自宅でも呼吸法・排痰法・筋トレはできるだけ続けていました。
第三段階 投薬治療のみ
点滴を終了してからは投薬治療のみ継続していました。
呼吸法・排痰法・筋トレも継続ですが仕事の比率が増えてくると、
特に筋トレは入院中のようには時間が取れなくなっていきました。
9月は入院していた病院で・12月は転院後の病院にてアブセッサスの陰性を確認しました。
点滴を打たなくなって2ヶ月経過しても陽性化しなかったわけです。
2回陰性が確認されていたので、アブセッサスマシリエンセは封じ込めることができたと診断していただきました。
ですが、この12月の時にアビウムが陽性で出てしまいました。
2回目の喀痰を提出し、新年を迎えてから結果を聞くことになりました。
2回出れば再びアビウム感染確定です。