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『5章 恋愛感情はどこからくる?』
【儒教教育からくるバイオレンスとは…】
以前、ある女性から依頼がありました。内容はこのような内容でした。
彼氏が彼女の仕事内容に関してとても否定的で、時には暴力を振るう男性だったそうです。
恋愛関係、男女の関係になると暴力を振るった事が嘘みたいで、とても優しい彼に戻り彼女を愛してくれていたそうです。
彼女は彼の”暴力”と”優しさ”の「ギャップ」に悩んでいるという内容でした。
彼女は美容関係の仕事をしていて、盲目者の女性のメイクアップのボランティアをして行きたいと話してくれました。
それに対し彼は彼女に否定的な事を言って、さらには暴力を振るう彼だったそうです。
彼「お前にそんな人を助けることなんて出来るわけがない!」
彼女「どうして私を応援してくれないの?!」
彼「そう思うからそう言っているんだ!」
彼女「あなたに私の仕事のことをあれこれ言われたくないわ!」
彼「黙れ!」「バシ!」
彼はそう言っては彼女を殴ったそうです。
ただ、そんな彼も男女の関係の中ではとても優しく、彼女はそんな彼が良く分からなくて苦しんでいました。
彼「さっきは打ったりしてごめん。」
彼女「うん…」
彼「俺は君のためを思っているんだ。」
彼女「…」(私の為と言うなら応援して欲しいのに…)
♀「彼女がかわいそうだわ…」
♂「その男性は精神病か何かなんじゃないの?」
私「この男性のとる行動とは一体何なのでしょうか?」
皆さんの中にもこのようなドメスティックバイオレンスのような経験をされた事がある方がいると思います。これは日本男性特有と言っても良いかもしれません。
※DV「ドメスティック・バイオレンス」または「DV」(domestic violence)
同居関係にある配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟・親戚などの家族から受ける家庭内暴力のことです。
それは※「儒教」から来ていると言われているんです。
日本が他国と戦う時に明治政府は「儒教の精神」を取り入れていました。
特に男尊女卑の精神がを取り入れていたのです。
※男尊女卑(だんそんじょひ)とは男性の社会的地位が高く、女性の社会的地位が低い制度。
もしくはその傾向を推奨・肯定する思想を指す。対義語は男女平等とされる場合と女尊男卑とされる場合がある。
♂「男尊女卑って歴史でならいました。」
♀「女性は人間としてみなされなかった時代ですよね…」
その頃の夫は妻を殴ると行為は当たり前の様に行われていました。「嫁は殴って教育しろ。」という言葉があったそうです。
夫(自分)の妻(女性)が自分より優れているなどあってはならない時代があったのです…。
道を歩くにも女性は男性の前を歩く事を許されない時代…。
次男よりも長男がもてはやされる時代…。
何があっても、夫を立てる時代…。
男達は国の為に「命」を捧げる事は名誉な時代…。
儒教教育は男達が国の為なら命を惜しまない考えや国民を支配するに儒教が”合っていた”と言えるかもしれません。
※儒教(じゅきょう)とは、孔子を始祖とする思考・信仰の体系です。紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上に渡って強い影響力を持ていました。その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教・礼教ともいいます。大成者の孔子から、孔教・孔子教とも呼ばれています。
儒教の考えには本来、男尊女卑と言う考えは存在していませんでした。しかし、唐代以降、儒教に於ける男尊女卑の傾向がかなり強く見られるのも事実です。
これは「夫に妻は身を以って尽くす義務がある」と言う思想(五倫関係の維持)を強調し続けた結果、と現在ではみなされており、儒教を男女同権思想と見るか男尊女卑思想と見るかの論争も度々行われるようになっています。
それが現代の男女関係に未だに影響を与えているのでしょう。
結婚する時に「長男?次男?」など聞かれてしまう。
家系を気にしてしまう。
宗教の問題がある。
仕来りがある。
探せば色々出てくると思います。
話しを戻すと、彼女の仕事に対し「お前になんか出来る分けない!」と否定的な事を言ってさらには暴力を振るう彼。
調査をすると彼は長男で、厳格で厳しい父親いました。
父親の口癖が「お前は長男なんだから…。」と言ってよく殴られていたそうです。
母親が殴られてよく泣いていたそうです。
彼は『自分よりも優れている彼女』が”許せない、あり得ない、あってはならない”などという考えがあるのでしょう。
♀「それって酷いわ。彼の勝手思い込みで彼女が傷つけられていたのね…」
♂「これは歴史から続いてきた『すり込み』によって彼自身も気づかないうちに彼女だけではなく、女性に対し無意識に行ってしまっていたんですね。」
しかし、恋愛関係の中ではとても優しく、そんな彼が良く分からなくて苦しんでいました。恋愛や男女の関係の時はとても優しいと思います。
それはそうです。
何故ならば、彼も良い関係を望んでいたのは事実です。
言い換えれば、彼女の前では「良い彼」でいたいのです。
あなたの彼はあなたに協力的ですか?
あなたの彼は仕事の話しになると変わりますか?
あなたは彼に手を上がられた事がありますか?
♀「私の彼は私を愛してくれています。」
♂「俺もだよ。俺も君を愛しているよ。」
暴力は愛の表現にはなりません。なり得ないのです。暴力を振るう男性とお付き合いしている女性がいるのならはっきり言いましょう。
続く…
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