「○月○日、区長になる女。」 | 「すが」のブログ

「すが」のブログ

映画とJAZZ、最高に楽しい!



監督 ペヤンヌマキ

杉並区長に岸本聡子さんが当選した記録映画


シアターキノ32周年記念第二弾 2024.4.13

シンポジウム「ここには希望がある」

パネラー 池直美(北海道大学准教授)

               猪股美香(江別市議会議員)

司会 菅原亜都子(市男女共同参画センター)


2022年6月の杉並区長選挙で現職をわずか187票差でやた岸本聡子さんを担ぎ出した人たちのストーリー。長く住民運動をやっていた地元の皆さん一人一人が素晴らしいです。日本の民主主義も地域によっては根付いている場所もあるんだと思わされました。ただしこの時の投票率は37.52%、低いです。映画の中でも投票率が上がらないと勝てないという話題が出ていましたが、政治的無関心層が多数派という民主主義の危機的状況は嘆かわしいところです。


映画が終わった後のシンポジウムがまた映画と同じくらい盛り上がりました。2人のパネラーさんのパワフルです。シアターキノ公開初日、観客はほぼ満席。札幌市民の皆さま、問題意識が高いです。司会の菅原さんがまとめで「シアターキノも民主主義の拠点だと思っています」とコメントしていたのが印象的でした。


パネラーの猪股さんは福島で震災に遭って北海道に避難、地域でカフェを開いて住民運動の拠点になったので市議会議員へ。経歴にびっくりです。民主主義について、多様性について、気張らずに語るシンポジウムが面白かったです。



映画の最終章で翌年の区議会選挙に区長選に関わった女性たちが立候補して当選していったことを紹介していて、素晴らしいなと感じました。


キノさんは上映終了、5/1からシネマチュプキ田端で上映スタート(東京はここだけ)