里菜 “Mingus sound’s of love” in Jamusica | 「すが」のブログ

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2023.12.26 札幌ジャムジカ

斎藤里菜b 奥野義典as 菅原昇司tb 中島弘惠p

渡辺主税ds(スーパー中学生) 


ミンガス大好きでミンガスの曲だけ演奏する里菜さんのリーダーバンド、奥野さんサックスと菅原さんトロンボーンの2管編成です。


この日のドラムは里菜さんが竹村一哲さんにお願いしていたのですが当日になって体調不良で欠場。あわててドラマー探しをした里菜さんが探し当てたのは中学生ドラマーの主税くん。札幌ジュニアジャズはとんでもない子がたくさん出てくるのですが、主税くんの演奏を見るとビックリです。なんでできるのってホントいやになるくらい。


この日の1stのセットリストは一番ミンガスが曲を生み出していた1959から1960年頃の作品たち。テオ・マセロのプロデュースによる ”Ah Um”はジェフベックが取り上げた”Goodbye pork pie hat”が収録されているアルバムですね。このアルバムから里菜さんが選んだ曲は「フォーバス知事の寓話」。この曲は面白い!

菅原さんのトロンボーンから始まって奥野さんの艶っぽいサックスへ。ジャズっぽくないテーマからウォーキングベースも聴こえる。黒人差別の1957年リトルロック事件から公民権運動に繋がったという現代から見ると歴史的事件のその真ん中にいたミンガスが表現した(訴えたor抗議した)曲。


ムードインディゴはミンガスが取り上げたエリントンの曲。ミンガスの先生のエリントンを里菜さんもリスペクトしますという1曲。1stラストは軽快なリズムの”Slippers”。ミンガスをあんまり知らない主税くんもめちゃスイングするドラムを叩いてくれてます。目の前で演奏している弘惠さんのコンピングもカッコいいわあ。


ということで雪がけっこう降り始めた火曜日の西28丁目の白熱ライブでした。お店も満席で盛り上がりました。


1st

East coasting (同名アルバム ‘59)

Fables of Faubus (Mingus Ah Um ‘59)

Mood indigo (Mingus Dynasty ‘60)

Slippers (A modern jazz symposium of music and poetry ‘59)