不幸中の幸いキャンプ 2 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

オマーンにサイクロンがやってくるけども

私が住んでるマスカットは避けたようです。。

よかった。。。

 

でも・・

今日は気圧の影響なのか

頭痛がひどい。。

 

昔、私の祖母が

気圧とか天気で

体調を崩してて。。。

 

「年だから、そうなんだろう」と

子供ながらに思っていたが

今は私がそう。。。

 

遺伝と年には敵わないのね。。涙

 

相変わらず

満潮時に高波で海岸沿いは水浸し。。

 

海岸沿いにある塀なども

波に壊されていて

被害は結構大きいかも。。

 

サイクロン近づいていて

波も荒いのに

海や浜辺にいる人が多いこと。。

 

まあ、干潮時ではあるんだけどもね。。

それでも

普通泳がないよね?

 

今日は20人ほど泳いでる人見かけたな。。

 

怖くないのかな?って

思ってしまう。。

台風に慣れてないから

考えが及ばないのだろうか?

 

日本人は台風に慣れてるから

台風近づいてるのに

海に入る人なんて

いないよね。。

よっぽどの理由がない限り。

 

まあ、私には関係ないから

好きにしたらいいけどもね。。笑

 

 

 

さて、続きを。。

 

砂漠の裏側に行きたい。。

5〜6時間かけて

やっと到着したが。。。

 

砂地に入った途端

車が砂に埋もれた。

 

我が家の場合

車だけではない。

その後ろに

トレーラーもついてるのだ。

 

時刻は4時をすぎていて

若干日が落ち始めている。。

 

道路からは少し離れた場所で

しかも、道路より下の位置。

 

見えにくいところ。。

 

そして、こんな時に限って

誰も通らない。。

 

どうするよ?

 

なんとか脱出しようともがくも

タイヤが回転し

さらに砂をかきあげ

穴が深くなる。

 

つまり

車は埋まる一方。。

 

いつもならマットを敷いて脱出するのだが

今回は深すぎる。

 

どうしよう。。

 

夫と私は

「今日はここでキャンプするしかないのかな・・」と

ぼやき始める。。

 

こんなところで?

 

確かに海は見えるけども

海までは多分2キロくらいある。

かなり遠い。

 

砂地といっても

綺麗な感じのところではないし

平でもない。

 

ここで寝れるのか?

と疑問に思うほどの場所。

 

夫と諦めモードに入ったその時

「パッパッパ〜」と

クラクションを鳴らしながら

地元のオマーン人がどこからとなく登場した。。

 

そう、オマーンで砂にハマると

必ずオマーン人が助けに来る。

 

砂にはまって10分も経ってないのに

颯爽とやってきた。。

 

「ハロ〜ブラザ〜」と

いつもの感じでやってくる。

どこのオマーン人もこのノリなのだろうか。。

初めてアリーに会った時もこんな感じで現れたし。。

※アリーはマシーラアイランドで会ったオマーン人3人の一人。

もちろんこの人に会ったのは初めて。

 

彼の車にはもう一人オマーン人の男の人が乗っていた。

 

この2人は車から降りて

夫と握手をし挨拶を交わす。

 

「ハマったんだね。。」と言いながら

タイヤをチェックし始める。。

 

そしてタイヤの空気を抜き始める。。

 

 

そして、4本ともタイヤの空気をかなり抜き

運転席に座った。。

 

私は子供達とウニに

車から降りるよう指示。。

 

何かあるといけないので。。

念の為。

 

すると。。

ウニを見て

この男性2人は

逃げ回る。。汗

 

 

どうも犬が苦手のよう。

 

実はアラブのほとんどの人が

こんな反応をする。。

犬が怖いというか・・慣れてないというか

そんな反応。

 

2人のうち1人は逃げ回り

もう一人は腰が引けつつも

写真を撮る。。

 

怖いもの見たさみたいな。。

 

ウニ・・

ものすごく小さい犬なのに

そんなに怖いのね。。。笑

 

私は子供達に

ウニの散歩をするのに

この場から離れるように指示した。

 

子供達も笑いながら

ウニを車から遠ざける。

 

犬がいなくなり

早速車を脱出させるべく行動に出たこの人たち。

 

一人が運転席に行き

車のタイヤを右に左に切る。。

 

実はこれ

砂にはまった時のテクニックらしいのだ。

 

もちろん、私たちも試したことがあるのだが・・

成功したことはない。

 

なので、今は全くやらなくなった方法。。

 

しかし、この男性二人は

右にハンドルを切りアクセルを踏み

左にハンドルを切りアクセルを踏む

という作業を何度も繰り返し

なんと10分もしないうちに

車をあの大ハマりから抜けさせたのだ。。

 

しかし、この場所はどこも砂が柔らかく

もし、車が止まれば

また沈んでしまう。。

 

なので、はまった場所から抜け出した途端

この男性はアクセル全開で

もうスピードを出しながら

500メートル先まで車を走らせた。。

 

そして、ある程度硬い砂地に

車を停めた。。

 

砂地を走る時

恐る恐るゆっくり走るのはダメなよう。

素早く砂地を抜けなければいけない。。

 

夫は車を侵入させた時

タイヤの空気を抜いてない不安から

ゆっくり車を進めた。

 

だから砂地にはまったのだ。

 

私は夫に

「ここはキャンプできても

帰れないから

違うところに行こう。

ここから出ないと。。」という。。

 

そして、夫もそれに賛成し

この助けてくれたオマーン人に

「実は、ここから抜け出したいんだけども」と

言ってみた。。

 

すると

「任せて。。」と

 

車にまた乗り込み

車をUターンさせ

勢いよく車を走らせた。

 

元に戻るためには

先ほどはまった道を

また通らなければならない。。

 

大丈夫だろうか?

 

そんな不安をよそに

彼はエンジンフル回転で

勢いよく砂地を抜け道路まで一気に駆け上がった。

 

私は思わず拍手した。

 

すごいな。。

 

でも、あんなエンジン音聞いたことないんだけども。。

私の車大丈夫だろうか?汗

 

助けてくれたオマーン人2人に

お礼を言うと

「ノープロブレム〜」

と言いながら去っていった。。

 

私は夫に

「オマーン人て

本当にいつも

こう言う時助けてくれるよね。。

この部分はすごくいいんだけどね。。

でも・・・それだけなんだよね。。」とボソッと言うと

夫が

「そうなんだよね。。

普通の国だと

この助けてくれる親切さは他のことにも

直結してるだろ?

でも、ここは本当に

これ単品なんだよね。。汗

なんでだろうね、、

繋がらないの。。」と

助けてもらったくせに

妙に現実的になる私たち。。

 

この時すでに日が暮れていて。。

あたりは薄暗くなりつつあった。

 

「先を急ごう。

ここじゃない

もっと固そうなところ探そう。」と

車を走らせる。。

 

すると。。。

今度は車から爆発音がした。

 

 

えええ?

今の音なに??

 

と全員が思った瞬間

ガタガタと車が音を鳴らし始めた。。

私たちは

車を停めて

タイヤを見てみた・・

 

すると

タイヤが・・・

 

木っ端微塵。。。

 

 

タイヤをパンクさせたことはある。

空気が抜けて。。

フニャフニャな感じ。。

 

でも、こんな感じで

タイヤが木っ端微塵になるような

パンクの仕方をしたことがない。

 

派手に木っ端微塵になっていて

驚いた。。

タイヤが爆発すると

あんな音が出るのね。。

さて、困った。

 

たった10分前に

砂地にはまって困ったのに

今度はパンクかよ。。

 

辺りを見回すと

漁村が奥に見える。

手前には掘っ立て小屋のような建物があるが

とても人が住んでる感じではない。

 

つまり

スペアーのタイヤに代えるのは

自分たちでしないといけないよう。。

 

私と夫は腹をくくり

タイヤ交換する道具を

車から出そうと

トランクいっぱいの荷物を移動させようとした。。

ジャッキはトランクの下にある。

 

つまり荷物の下。

 

荷物を移動させていた

その時・・

一人の男性が近寄ってきた。

 

「タイヤ、修理してあげようか?」と。。。

 

「タイヤ修理してくれるの?」と

私も夫も驚いた。

 

って言うか

あなたどこからきたの?

と私が不思議そうにしていると

先ほど人が住んでそうもないと思っていた

掘っ立て小屋から

ワラワラと人が出てきた。。

 

 

私も夫も

わけがわからないまま

彼らにタイヤ交換を任せることにした。

 

トレーラを車から外し

車を掘っ立て小屋に移動させる。。

 

 

そこには。。

ジャッキやタイヤの空気を入れるコンプレッサーなど

ありとあらゆるものがある。

 

あれ?

もしかしてここ

修理工場?

 

そう思って

この男性たちに聞いてみた。

すると

「そうだよ!

あそこに看板あるじゃない?」と

掘っ立て小屋の屋根にあった

ボロボロの看板を指差す。

 

そこには日焼けして

文字が薄くなっていて

おまけに錆びてて

全然読めない看板があった。。

 

よく見ると

うっすら書いてある。。

確かに修理工場と・・・。

 

はたから見たら

ここが修理工場なんて

わからんだろ?

 

建物がこれでわかりにくいんだから

なんで、看板くらい

ちゃんと書かないのよ。。

全く。。

 

と呆れれしまう私たち。。

 

しかし、また不幸中の幸い。

 

ひどいパンクしたけども

パンクした場所が

修理工場の真ん前。。。

 

何にもない砂漠の中にある

数少ないであろう修理工場の真ん前で

パンクするこの運の良さ。。

 

 

私たちだけでタイヤ交換したら

多分1時間はかかってた。。

しかも暗闇でやっただろから

もっと複雑だっただろう。。

 

しかし、彼らのおかげで20分で終了。

 

 

修理金額は外国人価格で

ぼったくったであろうに

意外に安かった。。

1500円。。

 

安いもんだ。

 

さて。

タイヤは交換した。

しかし、この時すでに辺りは真っ暗。。

 

6時間かけてここまでやってきたのに

いまだにキャンプ地を見つけられてない。。

 

どうしよう。。。

 

とりあえず

一旦きた道を帰ることにした。。

 

 

「もう、帰ろうか?」と

私が言う。。

 

この日、2回もアクシデントがあって

もう、クタクタなのだ。。

 

しかし、また5時間の運転は

かなり答えるのは事実。。

 

夫も帰りたい気持ちと

帰りたくない気持ちのまま

車を走らせていたよう。。

 

「お腹もすいたし

きついから横にもなりたい。

だから、どこでもいいからキャンプできる場所を探したい。」

と言う夫に

私も考え直し。。

暗闇の中キャンプ地を探すことにした。。

 

 

しかし、

この後さらなるアクシデントが

私たちを待ち受けているのであります・・・。

 

 

続く・・