3人のオマーニー(オマーン人) | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

船に乗り込む際に

若干の不安があったものの

無事にマシーラアイランドに

到着した。

 

乗り込む時は一番最後でも

降りる時は先頭!

 

ということで

気持ちよく先陣を切って

マシーラアイランドに到着した。

なんだかテンションが上がらない

見た感じオマーンだな。。。

という印象。。

 

本に書いてあった通り

本当に自然がいっぱいなのか?

 

 

私たちは、街で氷や水など

必要なものを調達する。

ここで、何日もキャンプするつもりだ。

だから、あまり街に戻ってこないでいいように。。

 

小さなスーパーで

買い物を済まし

キャンプする場所を探しに行く。。

 

島はそんなに広くない。

多分1−2時間もあれば

島を一周できる。

 

バーレーンよりちょっと小さい感じ。。

 

地図によると

道路は常に海の横にある。。

 

今回は海辺にキャンプの予定だから

その都度良さそうなところがあれば

みてチェックする予定。。

 

私の持っているガイドブックには

キャンプしやすそうな場所が書いてある。

 

その場所を

一つ一つチェック。。

 

しかし。。。

考えることは皆同じで

結構な確率で

キャンプをしている人がいる。。

 

何度も何度も

その場所に行っては

「ダメだ・・・」と言って帰ってくる。

 

理想は岩場と砂浜のコンビネーション。

岩場で義父が釣り

砂浜で子供達が遊ぶ。

 

そんな場所があるはずなのだが

結構な確率で

石がゴロゴロしている。。

 

砂浜を見つけても

海に入ると石が。。。

 

もっと島の奥に行かないと。。。

 

そう思い車を走らせる。。

 

マシーラアイランドの

砂浜には驚くほどのカニがいる。。

 

黄色くて

すばしっこい。。。

これが・・100匹単位でいる。

面白い顔のこいつは

ゴーストクラブと言われてるらしい。。

 

ひょっこり顔を出し

辺りを見渡しては

さささっと逃げる。。

 

何だか面白いカニだ。。

 

これはほんの一部で

岩場は他のカニも大勢いて。。

カニだらけ。。

全部小さいので

食べるとまでは行かないサイズ。

 

また、ヤドカリも大きく。。

何だか海の生物がたくさん居そうな予感。。

 

キャンプ候補地を探して2時間以上が経った。

そして亀のビーチを超えたところで

いいところを見つけた。

 

まさに理想的な地形。

小さな入り江で

真っ白な砂。

岩場も砂もある。

そんな場所。。

 

ここでいい。

程よく道路から離れていて

誰もいない。

 

 

そう思って車をビーチに入れ

ポジションどりをするのだが。。。

思いの外砂がふかふかしており

また車が砂にハマる。。

 

おいおいおい。

またかよ。。

 

砂漠でもハマったので

要領はわかってる。

 

車のタイヤの空気抜かなきゃな。。。

なんて思いながら

車を降りたその時

 

どこからともなく

車がやってきた。

 

そして、

3人のオマーン人が

颯爽とやってきて

頼んでもないのに

車の周りにやってきた。

 

「ハマったんだね!」と

言いながらタイヤの周りの砂をかき出し始める。。

 

ここまでで1分もない。

私たちは唖然としていた。

 

どこから来た?

助けに来たんだよね?

どうしたらいいんだ?

ああああ・・・

と思ってる間に

穴掘り完了。

 

そして。。。

「タイヤの空気抜かなきゃ。。」

と言い始めたのでそれ用の針を出そうとするも

「ああ、いらない。」

と言いながら

その辺にある小石で

さっさっと空気を抜いてしまう。。

 

おそるべしオマーン人。。。

 

こうしてあれとあれよと言う間に

車は救出された。。

 

「ありがとうございます。。」

と私たちが言うと

「マシーラアイランドにいるあなたたちは

みんな私の家族同然。

感謝なんていらないよ!

そうだ!

一緒にご飯食べよう!

さっきそこで・・・」と言いながら

写真を見せるこの3人。

とにかく、息をつく暇もないほど話す。

 

その写真には

大きな伊勢海老20匹の写真が。。。

 

すごい。。

 

そう思ってると

「僕の弟が獲ったんだよ!」と言う。。

このオマーン人たち。。

 

おおお!

そう思ってると

「ここで、テント張って、

待ってて。

ここはね、誰かテント張ると

誰もこない

暗黙の了解のルールがあるから

ここにすぐにテント張ったほうがいいよ。

良いところだから!

 

後で来るから!じゃあね〜!」

と慌ただしく去っていった。。

 

 

嵐のようにあわられて

嵐のように去っていった。。

 

一体、何なんだ?

そんなことを思いつつ

早速テントを張る私たち。。

 

車は砂の硬い場所に駐車してるので

ハマることはもうない。

 

ビーチが目の前の

まさに絶景ポイントで

誰もいない

私たちだけの場所。。

 

良いところだわ。。

 

相変わらず

あの黄色いカニがウロウロしてる。

 

こっちを見に来ては

逃げるを繰り返す。。

何とも好奇心旺盛なカニ。。

 

テントを張り

全ての準備が整ったところで

子供達は待ちきれない海へ。。。

 

義父母も行く準備を始める。。

 

私は昼食の準備を始める。。

 

 

良いところだな〜!

 

なんて思いながら料理をしてると・・



車がやってきた。。

 

まさか・・・本当に来たのか?

 

そう思ってみんなで覗くと。。。

何と窓から

大きなロブスターを振りかざしながら

颯爽とやってきた。。。

 

「ロブスターが来たよ〜!

一緒にご飯食べるよ〜〜!」と・・・。

 

ああ、本気だったのね。。

 

 

こうして

どこからともなくやってきたオマーン人3人と

これから不思議な晩餐が始まるのである。。