砂漠のホテルでお茶をしよう。 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、

無事に?トレーラーを修理に出して

夫の熱も下がり一安心。。

 

次の日の朝は

今までのドタバタが少し落ち着いて

ホッとした気分。。

 

みんなで朝食を食べる。。

 

今日の予定は

何もない。。

 

しかし、ホテルでじーっとしてるのもなんなので

すぐそばにある砂漠に

またチャレンジしようと

私が提案した。

 

ここは

そんなに何度も連れてこれるところではない。

今のうちに

悔いの残らないよう

砂漠を見せてあげたい。

 

砂漠についてからと言うもの

なかなかの災難続きだったので

ゆっくり見せてやれなかった。

 

だから

トレーラがない今は

特に動きやすいので

砂漠をドライブしに行った方が

義父母も喜ぶだろう。

 

そう思って提案するも

最初のトラブルの印象が抜けきらないのか

若干不安そう。。。

 

私は

「砂漠にホテルがあるんです。

素敵なところなので

そこでお茶をするために

砂漠をドライブするのはどうでしょう?」

と言う提案に変えた。。

 

ホテルでお茶。。

これ、義母がこっちに来ると

いつもやること。。

 

義母はどこに行こと

なんだかんだ言って

「ホテルでお茶」が好きなのだ。

 

するとさっきまで黙っていた義母は

ノリノリになった。。笑

 

「他にすることも

行くところもないし

せっかく来たんでホテルでお茶を!」

と言うと・・

 

「アラブのコーヒー嫌いなんだけど。」と

義父。。

 

アラブのコーヒーはスパイスが効いていて

なかなか癖のある味。。

これが苦手な義父。

 

「そこのホテルは

普通の飲み物もあるので

大丈夫ですよ。」と

私はフォローする・・。

 

「それに、砂漠の写真、

あまり撮ってないでしょ?

砂漠のラクダのショットとか・・」と私が言うと

義父も目を輝かせる。。

 

と言うことで

私は二人をそそのかし

砂漠でお茶をすることに。。

 

夫は熱も下がり

元気いっぱいなので

問題なしとのことだし。。。

 

 

砂漠にお茶、飲みに行きますか!笑

 

 

今回目指すのは

1000 nights campと言うホテル。。

 

ワヒバ砂漠のホテルの中じゃあ

有名なホテル。

 

一時は泊まることも考えたんだけども

予約が取れなかった。。

 

さて・・

朝食から

出かける準備に3時間ほどかかり・・汗

ようやく出発。。

 

写真撮るぞモードの義父母は

ありとあらゆる場所で

車を止めさせる。。

 

まあね、そのために来たんだし。

 

 

民家から砂漠が見える感じを撮りたかったらしい。

確かに。。緑と砂漠の色って

合うんだよね。。

こっちはオアシスと砂漠っって感じのところ。。

 

絵になるね。

 

タイヤの空気を抜き。。

いざ砂漠へ出陣。。

 

昼になると先が見えやすいので

道の指示が出しやすい。。

 

そして身軽なので

(トレーラーも荷物もない)

夫は砂漠ドライブを楽しみ始める。。

 

砂漠を走る時に感じる

独特の感覚。。

柔らかいものの上を走ると

多少車がジャンプしても

ソフトランディング。。

 

なんだか砂がキュッキュって鳴ってる

感じがする。。

 

砂漠にも木はあって

その木陰でピクニック空いている家族も結構いる。。

ヤギさんたちも一休み。。。

 

 

そしてついに義母の

「ストーップ」と言う

大きな声が。。。

 

そこには・・・

 

いた。

 

ベストショットな

 

 

ラクダ。。。

 

砂漠とマッチしてる

典型的なラクダのイメージ。。。

 

そして義母さらに興奮。。。

 

親子ショット〜!

 

良かったね。。お義母さん。。

 

「なんて可愛らしいのかしら〜💕」と

うっとりする。。

義母大満足。

 

 

もう少し行くと今度は

義父が「ストーップ」の声。。

 

義父はおもむろに車を降り

目的の場所に近づく。。

ヤギの群れ。。

気になったらしい。。汗

 

 

さて。ドライブは続く。。

いっときは平坦な道だったが。。

実はこのホテルに行く場合

砂丘を登らなければいけない。。

 

その道はわかりやすく目印があったので

道に迷うことはなかったのだが。。

アップダウンが激しく

しかも砂漠特有の

砂にタイヤが取られる感覚が増す。。。

 

写真撮ってる場合じゃないほど

揺れる。

 

車ってこんなに上下左右に揺れることができるのね。。

って思うほど。。

 

ジェットコースターのような

アップダウン

しかもソフトランディングで

何だかんだ

新しい感覚のジェットコースター。。

 

みんなでギャーギャー言いながら

ホテルに着いた。。

 

外から見た感じは

なんてことなかったのだが。。。

 

中に入ると驚いた。。

なんとまあ、アラビアンな感じ。。

物語に出てくるアラブのお城?って

こんなイメージよね〜

ってな感じ。。

中東を引き上げる時に

ぜひ持って帰りたいのが

アラブのランプシェイド。。

見た目も美しいのだが

光が入ると

さらに美しい。

細かい模様から光が漏れて

壁に光と陰の模様ができる。。

 

こんな大きなもの飾るには

大きな家じゃないと無理だろうけどもね。。爆

 

こんなの、日本の茶の間にあったら

邪魔だしね。。

みんなの顔もテレビも見えない。。

茶の間全部占領されそうだしね。

 

だから小さいものを持って帰る予定。笑

 

受付の子のサイズでいいかも、、笑

 

アラブのドアも好きなんだよね。。

持って帰りたいけどね・・・

規格が合わなさそう。。爆

 

窓にはガラスはなく。。

涼し風が入ってくる。。

 

クーラーもないのに

冷んやりする。。

 

受付の人に

「お茶したいんだけど。。」と

レストランの場所を聞くと

船の場所・・だそうで。。

なんのことかわからないが

言われるままに進むと。。

 

あれがレストランぽいけど

船じゃあない。。

 

そして右側を見ると。。

あった。。舟だ。。笑

 

似合わないな。。

砂漠に船。難破船だ。

階段を上ると。。

ああ、ほんとだ。座れる。笑

 

ちなみにお隣は

砂漠だと言うのに・・・

 

プール。。

なんと贅沢な。。

 

後で聞いた話だと

水は地下から汲み上げてるのだとか。。

 

昔どこかで聞いた話だったが

砂漠の下に水脈があると言うのは

本当のよう。。

 

早速飲み物をオーダー。。。

私はスッキリ系が飲みたかったので

ミントとレモンのジュースを頼む。。

これ、中東ではよく飲まれる飲み物。。

 

私にはちょっと酸っぱいけど

美味しい。。。

 

義父母も真似をして

この酸っぱいジュースを頼む。。

 

義母はホテルの中が面白そうなので

見たくてたまらない様子。。

 

注文の品が来るまで

その辺を散策すると言い出す。。

 

客室はこんな風になっていて。

レストランの中は。。

こんな感じだったよう・・。

 

飲み物を飲んで

なんだかんだと明日のスケジュールについて

話し出した私たち。。

 

3日も無駄にしてしまったので

もうサラーラは無理だろうと

私も諦めていた。。

ならば、ここからの近場で

面白そうなところ

どこがいいだろうか・・・。

 

私は持ってきていた地図を夫と見ながら

このまま海に出よう。

と言う話になった。

 

砂漠を突っ切った先は

海だ。

 

そこには有名な場所が2つある。

1つはシュガーサンドビーチ。

 

見ての通り

砂が砂糖のように白く

サングラスなしでは過ごせないと

地元住民は言う。。

 

普通砂漠の砂は綺麗なオレンジなので

白いと確かに不思議。。

 

綺麗そうだし・・

行ってみたい気もする。。

 

2 マシーラアイランド

アイランドと言うくらいだから島なのだが・・

どうも魚が豊富で

自然がいっぱいな島らしい。。。

 

どっちがいい?

そんな話をしていたが

どちらも同じ方向。

 

とても近いので

とりあえずその場所を目指して出発することに。。

 

しかし、最初から行くつもりではなかったため

時間の感覚がつかめない。。

つまり、どれくらいの時間が必要なのか

全く予想がつかないのだ。

 

茶を飲み

話もまとまったところで

ホテルを出ようとしたその時

ガイドらしい男性たちが受付にいた。。

ちなみにオマーンのガイドはオマーン人が多い。

 

私はこのオマーン人の男性に

「マシーラ方面に行きたいんだけど

ここから車で行くと

どれくらいかかるか知ってる?」と

聞いてみた。。

 

すると・・・

「ここの砂漠を抜けたら3時間くらいかな。。。」とな。

 

砂漠を抜ける・・汗

 

抜けるって

この砂漠をですか・・・。

う〜ん。。。

 

怖いな。。

 

たった40分くらいのドライブで

ヒーヒー行ってるのに

3時間もドライブしたら

みんなどうなることやら。。

 

それに

トレーラー引っ張って

砂漠超える自信はないな。。

 

そこまでチャレンジャーじゃないけども。

 

「私たちの車は

トレーラーがあるから

砂漠を抜けるのは難しと思うから

公道を走ろうと思うの。」と

言うと。。

 

「大丈夫さ。

僕がいるから。

僕がガイドとして

砂漠を抜けさせてあげるよ。

 

初めてで

ガイドなしで砂漠を抜けるのは

難しいからね。。

 

ついて行ってあげるよ。」と言う。。

 

まあね。。

確かに一緒に行けば

なんとかなるんだろうけども。

 

いくらバージョンアップしたからって

やっぱり

あのアップダウンをトレーラーと一緒に行くのは

ちょっと怖い。。

 

私は「いやいい。

普通の道で行くよ。

遠回りなのは知ってるけどね。」

と言うと

「そっか。。

あの道だと。。4−5時間だね。

砂漠を避けて行くルートだから

遠回りになるからね。。」

と言うこの男性。

 

この人の言うことはよくわかる。

地図上でも

今いる場所は

マシーラ島から一直線の場所。

 

砂漠の裏側に

この島とシュガーデューンがあるのだ。

 

この男性に色々な情報を教えてもらって

明日の計画を練る私。。

 

オマーン人は親切だ。

金金とも言わないし

本当に大らか。。

まあ、大らかすぎて

なんでも時間かかりすぎて

イライラするけども。

 

バーレーン人と何が違うかって。。

バーレーン人は

国が狭いせいか

世界中に飛び出してる人が多くて

よく世界情勢を知っている。

つまりシティーな感覚な人が多い。

まあ、外国人も多く住んでるしね。。

 

それに比べてオマーン人は

言葉は悪いけど

素朴な田舎っぺな感じ。。

オマーン一筋な人も多く

世界のことなんてなんのその。

だけど人懐っこいイメージ。

人情味がある・・のかな?

 

さて・・・

そんなことをもいつつ

ホテルに戻る。。

あの砂丘ジェットコースターを通って。。

 

義父は車に乗る前

何やらやっていた。。

 

先ほどジュースと一緒にナッツを買ったのだが

そのナッツが高級で。。

瓶の中に入ってきたのだ。

 

その瓶を欲しいと言っていた義父。。。

 

その瓶に・・

砂漠の砂を詰めている。。。

 

 

「(義妹の)子供達に見せるんだ。。」

 

そう言っていた。。

 

まあ、確かに

イギリスにはない色と質感の

砂だろうからね。。。

 

この日、

1日砂漠で遊んだ私たち。。

 

ホテルに帰る前に・・

あの時間がやってきた。。。

 

トレーラーの修理ができてる時間。。

 

帰る前にトレーラーを取りに行こう。

 

と言うこのになり

行ったのだが・・

 

そこは中東・・

お約束通りというか・・・

 

言われた時間に来たにも関わらず

あのおじいさんは

「できてない」と

なんの躊躇もなく言う。。

 

だよね・・・

 

夫と私は顔を突き合わせ

ため息をつく。。

 

中東で物を作るときは

ここからが勝負。

ここから完成に持っていくには

張り付いてる必要がある。

急がせるために。

 

夫と私は作戦会議。

一旦、ホテルに帰り

食事をしたのち

夫と義父は工場へ。

私と義母は明日の出発準備。

 

と手分けすることになる。。

 

この日もキッチンはないため

バーベキュー。

(金ちんはトレーラーに付いてるので)

 

コーンとチキンを焼き

ホテトを焼く。。

 

キャンプには

アルミホイル焼きは欠かせない。

 

ここで、私がよくやる

キャンプ用手抜きクッキング〜!

 

ポテトをよく洗い

皮ごと1cmくらいの厚さに輪切りにする。

ガーリックと玉ねぎとズッキーニとピーマン

とりあえずなんでもいいので

焼いて美味しそうな野菜を入れるといい。。

それを適当な大きさに切る。

厚切りだと火が通りにくいので

ポテトに合わせた感じで。。

ホイルを敷き

最初に少しだけオイルを入れる(焦げ防止)

そこにポテトを入れ

そのりの野菜も入れる。

塩コショウをしハーブ(ディルorタイムorローズマリー)を

入れて最後にバターを(結構多めに)入れる。。

 

ハーブはなくても美味しいけど

入れた方が美味しいかな。。

ハーブの代わりにチーズもいいかも。。

(やったことないけども)

 

ホイルを包み

すでに火が起こしてあるバーベキューのグリルに

そのまま放置。。

 

残り半分のスペースで

肉や野菜を焼き

焼いてる間にホテトが完成してると言う・・

そう言うシステム。。

 

さて、食事を終えると

早速各々の仕事に。。

私は全ての荷物を整理し

あとは車とトレーラーに載せるだけ・・・

と言う状態にした。

 

それが終わったのが夜の9時ごろ。

私は子供たちを寝かせ

外で夫と義父が帰ってくるのを

待っていた。。

 

もう、帰ってきてもいい頃。。

 

しかし、待てど暮らせど

帰ってこない。。

 

そのうち心配になった義母も

顔を出す。。

 

私と義母は一緒におしゃべりしながら

外で待っていた。。

 

待つこと3時間。。

紅茶4杯も飲んでもう、

お腹はチャプチャプ。。

 

夜の12時半を過ぎた頃

ようやく帰ってきた。。

 

なんでこんなに遅くなったのか・・

その問いに夫は

「ヒロの指摘した補強部分が

横揺れ対策だけで

縦揺れ対策がされてなかったので

その補強をしてた。」

らしい。。。

 

時間はかかったが

見事に全て補強されていて

完璧だった。。

 

見た目は若干イマイチだが

揺らしても全くビクともしなくなった

ドアや蓋が

今までになく頑丈そうで

安心。。

 

よかった・・・。

 

修理費3万円。。

 

ちょっとかかったけども

まあ、頑丈になったから

仕方ない出費だな。。

 

と思った。

 

 

この日は遅かったため

このまま就寝。。

 

 

明日はいよいよ

砂漠を出る・・・。

 

新しい冒険の始まり。。