義父と彷徨う。。 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

風が強いマスカット。。

我が家の前は嵐のよう。。笑

風が吹くと気温が変わる。

今までの経験上。

きっと季節の変わり目なのでしょうね。。

もう、暑くなるのかな。。

 

今年の冬のマスカットは

去年より気温が低い気がします。

朝方必ず羽織るものを探すほど

寒く感じるので。。

 

まあ、日中は文句なしに30度前後ありますけどね!笑

 

日本は・・・いや

福岡は暖かかったり

寒かったりしてるとか

妹が言ってたな。。。

 

もう直ぐ桜の季節。。

あ〜桜餅食べたいよう・・・

うううう。涙

 

 

 

さて、無い物ねだりは置いておいて。。

 

続きを書きます。。

 

砂漠を出て

ホテルで一泊することになった私たち。

 

ホテルについて一休みすると

夫が高熱を出して

身動きが取れなくなる。。

 

しかし、夫が動けなかろうが

トレーラーを修理しなければいけない。

 

ホテルに義母を残し

子供達と夫の面倒を見てもらう。。

 

唯一、車を運転できる人は私。

なので、先に必要なことを済ましておく。

 

義父と私は砂漠の入り口にある村に向かった。

 

小さい村とはいえ

色々と揃っていて

この辺では一番栄えてる。

ここで、トレーラーを修理できる場所を探す。

 

中東のお店は面白くできている。

同じ種類の店が密集して存在している。

特に技術系の店や工場は

いつも同じ場所で

何十件もお隣どうしとして

商売をしているのだ。

 

車を修理するところ

家具を作るところ

溶接するところ。

 

これらの密集している場所が

この周辺には必ずあるだ。

 

 

長年の感で

確信はしていた。

 

そこを探せばいい。。

 

しかし・・・・

そうは簡単にいかないのも中東。。

 

義父と私は目に付く車屋さんをまずは尋ねることにした。

 

車を修理する伊勢は常に大通りの近くにあり

わかりやすい。

だからここから始める。

 

「車を修理する」と書いてある場所に行ってみる。

 

義父が「このトレーラーを修理したいんだ」と

英語で言うも・・・

相手は半分わかってるような

わかってないような。。

 

私が簡単な英語で

「こっち見て。。」と

この人を連れて行き

修理したい箇所を見せた。

 

すると「ああ!」と何かを思い出したようで

店に戻る。。

 

持ってきたのは

今ついてるのより

か弱そうなヒンジとネジ。。

 

「これじゃあ小さい。

もっと大きいのないのか?」と

義父が言うも

この人は笑いをしながら

首を斜めにする。。

そしてその場にとどまる彼。

 

このしぐさ。。

多分インド人かバングラディッシュ人。

話の大事な部分で

この首が常に斜めにグラグラするのだ。

 

さて問題です。

この場合、首を斜めに傾げる意味は

何でしょう。。

 

答えは。。

「NO」の意味。

 

長い間彼らと接してきて

最初の方は

全く理解できなかったが

今ではよくわかる。

 

斜めに首を振ること自体に

ほとんどの意味はなく(どっちも意味があるから)

話にポジティブな反応を見せて

首を振る場合は「YES」の意味が多く

話をしているときに

目が泳ぎだして苦笑いし始める

つまりネガティブな反応の場合は

「NO」の意味が多い。

 

 

 

つまり、今回の笑いは

何のことを話してるかわからないか

ここにはないから

首を傾げて逃げの体制。。。

 

義父は混乱し始める。

「それはYESなのか?

NOなのか?」

とどっちなのかわからない反応に

イライラしたようで

食ってかかろうとしたので

 

「まあまあまあ・・・」と

お義父を抑え込み

「これより頑丈なのないのよね?」

とこの彼に一応確認するために

聞いてみた。

 

すると「ない」とのこと。。

 

私は一応

「溶接できるところはある?」と

聞いてみた。。

 

すると・・・

英語と他の言語が混じった感じで

一生懸命説明している。。

 

なに?

どこ?

 

とほとんど分からなかったものの

どうも、溶接する場所は

ここからそうは

遠くないらしい。。

 

「さっぱり何いってるか分からない」

と言う感じの義父に

「時間がないので

次行きましょう。

 

数当たれば

数人はきっと英語話せる人が

いますので。。

その人に聞いた方がいいです。」

私は後ろ髪を引かれている義父を

無理やり車に乗せ

次の店に。。

 

すると義父は今度は

同じ種類の店に入って

「修理できないか?」と

聴き始める。。

 

いやいや、ここは修理できないと

言ってたじゃない。

つまり、ここ一体のいせは

溶接系はできないってこと。

 

ここのシステム上、

この店ができないことは

その隣の店もできない。

特に溶接はそれなりの道具や場所が必要だから

そう言うものが見当たらないなら

他を当たるしかないのだが

義父、希望を捨てきれない。。

 

私は義父に

「溶接できる場所を聞いた方が早いです。」

と話しかけ

 

「この辺に溶接できるところないですか?」

と聞いてみた。。

 

すると先ほどの人と同様

同じところを指差し

今度は地名を言い始める。

 

この人も英語と何かが混じってるのだけども

英語を使う量が

前の人よりも多かったため

もっと情報を得られた。。

 

彼によると

車で5分ほど行くと

警察署があり

そのすぐ先にある。。

 

ということらしい。。

 

私と義父は

この人の言う通り

5分ほど車を走らせた。。

 

すると・・・

辺りは真っ暗で

何も見えない。。

 

 

言われた場所に警察署はあるのかも

分からない。。

 

私は前方に工事中のサインを見たので

引き返すことにした。

 

先ほどの村に戻る。

そして、また聞き込みを始める。。

 

そして、

溶接できるの場所を

英語で教えてくれる人が

タイヤ交換する店にいた。。

 

彼は丁寧に教えてくれた。。

どうも、彼の説明によると

私が見た工事中のサインの

ほんのすぐ先にあり

道より若干下がった左側の場所に

あるため

わかりにくいのだとか。。

 

言われた通り

もう一度その道を行くと・・・

あった。。

 

先ほど引き返した場所から10メートルもしないうちに

Tジャンクションがあり

左に曲がれる・・

 

しかも、英語で

鉄・ステンレス加工

と書いてあるではないか・・

 

おおおお!

 

私は左折し

すぐそこにあった工場に

交渉することにした。。。

 

交渉のポイントは

こっちの言うことがわかるかどうか。。

 

最初の店は

私の顔を見て逃げた。涙

 

その隣に顔を出すと

工場の玄関先で

一人の老人が友達らしき人と

ワイワイ話していた。

 

私は工場に入ろうとすると

このおじいさんは

「何か?」と

単語で答えた。

 

「おじいさん、ここの人?」

と私が聞くと

このおじいさんは頷いた。

 

私は車のところまで

彼を連れて行き

「このトレーラーのここを直して欲しいの」

と言うと

じっくり縦から

斜めから横から見て、

何か唸ってる。。

 

それを見た義父は

今までの英語だけのコミュニケーション形態を捨て

身振り手振りで

彼に話しかけていた。。

 

そう、それでいい。

相手が英語を話せないことを

受け止めて

自分ができる方法で

相手に近づく。

 

全てを言葉で分からせるだけが

コニュニケーションじゃない、、

 

やっと義父が

相手に合わせようとしたので

ちょっと感動した私。。

 

まあ、遅いくらいだけども。笑

 

でも、年とともに頑固になるから

「変わる」とか「歩み寄る」とかに

時間かかるの仕方ないよね。。

 

ここからは義父の独壇場。

 

工場に入っていって必要なものを

どのようにして欲しいのか

身振り手振りで話してる。。

 

相手の英語力は

限りなく0に近かったが

この人が職人さんだったので

溶接を知ってるもの同士

色々わかり合っていた。。

 

私たちの希望通り

ものすごく分厚いヒンジを持ってきたこのおじいさん。

 

 

なんと厚さ1cm前後はあると思われる

工業用のヒンジ・・らしい。

これを溶接することで話は進む。

 

また私は蓋を支える場所を作るよう指示。

トレーラーの上の蓋が

トレーラーの本体に

きっちりハマり固定されるよう

内側に鉄で引っ掛かりを作るように

してもらった。。

 

また、ロックする場所も

ヒンジが曲がり始めたので

ここも強化。

 

とにかく、

あらとあらゆる場所を

全て1cmの太い鉄のヒンジを溶接してもらう。

 

バージョンアップ。。

 

 

このおじさんに出来上がりを聞くと。。

明日の夕方。。と言う。。

 

夕方。。。

 

ちょっと心配だな。。

 

 

とりあえず

 

このおじいさんに

全てを託した私。

 

急いでホテルに帰ると

お腹をすかせた子供達が待っていた。。

 

しかし、先に

夫の様子を見にいった私、

ご飯たべれるかな。。。

熱は下がったかな。。

 

かなり心配。

 

部屋に行くと

まだ寝ていた夫。。

 

おでこを触ると・・

熱は下がったようだが

汗がすごい。

 

ベットがグチョグチョに濡れてるほど

汗が・・・

 

このままじゃあ、風邪引くな。。

 

そう思った私は

かわいそうだが夫を起こして

着替えをさせた。。

 

 

ベットはシーツを換えないといけないが

今は夜。。

そんなことをしてくれる人はいない。。

 

仕方がない。。

 

受付に行って私は

「ごめんなさい。。

シーツを替えたいので

シーツをもらえますか?」

そう言うと

受付の人が

「私が替えますよ!」と

言ってくれたので

言葉に甘えることに。。

 

夫には

シーツが変え終わったら

また寝ていいから。。

と言い残し

 

今度は夕食の準備。

 

この時すでに8時を回っていた。。

 

急いで食べれるもの。。

 

そう思ってクーラーボックスの中身を見ると。。

 

ハンバーガー用の肉があった。。

 

おお!焼くだけ!笑

これにしよう!

火を起こし

炭火でバーガーを焼く。。

 

子供達と一緒に

野菜を準備。。

 

トマト

アボガド

オニオン

レタス

チーズと・・

 

とトッピングを用意して

ものの5分で完成。。笑

 

こんなに簡単だなんて・・・

バーガー最高。(あまり好きな食べ物じゃあないけども 笑)

買っててよかった。

 

みんな

思いおもいに

トッピングをのせて

バーガーを楽しむ。。

 

トッピング多すぎたみたいで

みんな食べるのに苦労してる。。笑

 

アボガドもオニオンも外せないし

トマトとレタス外したら

ハンバーガーとしてありえんし。。笑

 

仕方ない。。

 

みんなでワイワイたべてると

夫がやってきた。。

 

「おお!もう大丈夫?

寝てなくていいの?

今ハンバーガー持って行こうと思ってたのよ。」

そう私が席を立つと

夫は「もう、気分がいいから

ここで食べるよ。」という。。

 

よかった。。

ちょっと顔色が戻った。。。

 

夫の熱が下がったので

本当に良かった。。

 

ハンバーガーをたべてるので

食欲はありそうだし。。

よくなるのも

早そうだな。。

 

そう思った。。

 

「あのさ・・

さっき、トレーラー修理に出してきたよ!」

と私は夫に言うと

「おお!よくやった!

どこにあった?」

と聞くので

「いや、結構ここから近かったよ。。

探すのに苦労したけどもね。。

お義父さん!」

と言うと

義父は苦笑いしていた。。

 

本当に苦労したものね。。失笑

 

 

「明日の夕方にはできるらしい。。

ただ、いつものように

出来上がり時間は怪しいので

明日も念のためにホテルに泊まる方がいいと思う。

あなたの体調もまだ本調子じゃないだろうし。。

 

今日と明日

2日泊まろう。

その方が安心よ。」

私がそう言うと

みんなそれに納得した。

 

この日、やっと出口が見えた感じがして

ちょっとホッとした。。

 

私たちはこの日

夜更かしをすることなく

みんな早めに就寝したのであります。。