また度肝を抜かれた・・・ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

いやね、
私、いたって普通が好きなんですよ。
高級思考でもなく
何かにうるさいこともなく
嫌なことがあっても
ある程度は笑って許せるのが
私の性格だったはずなんです。
日本にいるころはそれが普通にできていたとなのですが・・・。

ここに来て
その性格は何処に行ったのやら
直にキレてしまう癖が
ついたのですよ。
もちろん、日本のようなレベルの失敗や接客を
悪い意味で遥かに超えているので
それが原因でもあるのですが・・・。
ある意味この社会ではキレた者勝ちなので
負けて散々な目に遭うくらいなら
勝ってやる~ってな勢いで
どんどんキレてるんですが・・・
それでも追いつかない。
恐るべしバーレーン・・・。

先日はあんまりすぎて
キレられなかった
そのお話をします。



先日美容院に行った。
私は自慢じゃないが
ここで美容院に行くと
ろくなことが無い。

以前に書いた「海外で美容院にいくと決めたなら
でもお分かりのように
日本では考えられない目に遭う。

そして今回も例外無く
散々な目にあった。

以前、マージーの世話を終えた私に
感謝と償いの意味を込めて
夫が美容院のクーポン券を買ってくれた。
そのクーポンが使えるお店に
今回は行くことになる。

クーポンにも色々ある。
クーポンを無料でもらえて
何パーセント引きとか(日本はこれが主流かな?)
有料のクーポン券で
買った金額以上のサービスを受けれるものとか
色んな種類がある。

今回夫が私のために購入したのは、
無料のクーポンではなく
3000円払って
それ以上の価値のサービスが受けられると言う
形のもの。

クーポンを配るお店側のメリットは
安いお金で店のサービスを利用してもらって
次につなげる、つまりリ新しい顧客を
増やすのが大きな目的であるのが普通。
私もそのつもりでクーポンを利用してきた。
よかったら、また行きたいと・・・。
そして、私は典型的な
「気に入ったらその店に入り浸る客」になりやすい人なのだ。

そんなこんなで
元々クーポンは好きな人。
特にバーレーンで良い美容院を知らない私には
このクーポンは好都合。

せっかく、買ってもらったんだ。
使わないと・・・
と思いつつ
1ヶ月以上が経った。

忙しくてそれどころではなかった。

そして、ようやく余裕がでてきた先日
この美容院に予約を取ってみた。

すると・・・
電話での対応が変。
まずは
「そのクーポンは使えません」と
言われる。
「はあ??期限は来年までと書いてあるのよ?」
と、この時点でぶち切れる。
「いつ買いましたか?」
とまた変な質問。
「先月買ったのよ?」と私。
すると・・・
電話の後ろでゴチャゴチャ言っている人の声がする。
どうももめている様子。
そして・・・
「じゃあ、いいですよ。
来たかったら来てください。」と
これまた上から目線。

今思うのは
この時点で私は返金を求めればよかったのだ。
どう考えてもおかしい対応なので、この先ろくなことは無いはず。
今までの経験で
それがわかっていたはずなのに
どうしても気になっていた
モロッコのお風呂が体験したかった。
つまり、目先の欲にくらんだ私。
なので、そのまま予約を入れることに・・・。

「モロッコのお風呂とマッサージ予約したいのですが」
と私。
すると「それは明日は無理です。」と言われる。
どうも、その日は予約でいっぱいの様子。

「じゃあ、カットとトリートメントお願いします。」と私。
すると午前中ならということで
予約できたのだが・・・
こっちが何時ですかと聞く前に
電話を切られる・・・。
ものすごく感じの悪い対応・・・。
ここで、更に不安になる。

結局再度連絡し直して
予約を完了した。
たった、予約するだけで
こんなにイラつくとは・・・。

今回はカットとトリートメント。
もちろん、カットとは痛んだ毛先を切る
誰にでもできて、失敗の無いはずのカット。
トリートメントだって、失敗なんてしないはず。
失敗のしようがない。
そう思った私・・・
だが、そんな考えはここバーレーンでは通用しない。
いや、もしかしたら
私だけこんな目に遭っているのかもしれない。
とにかく度肝を抜かれることになるのだ。

予約当日。
朝一番にサロンに行った。
これは私なりの気遣い。
朝早い方が客が少ないのでと
電話口で言われたので
気を使って早めにやって来た。

そして・・・
ドアを開けると・・・
アラブの女性客がいっぱい・・・
しかも年のいったおばちゃんが多い・・・。
すぐに、この店はまずい・・・と思った。

この国の鉄則・・・。
いい店には西洋人が多い。
彼らがいると
ある程度普通のレベルである証拠なのだ。

しかし、アラブが多いと・・・
アラブのレベルである証拠になる。
しかも、おばちゃん・・・。

私はアラブのレベルは知らない。
でも、数々の異常な経験から
その常識は私の常識とは
かなりかけ離れているのは
何となく予想できる。
髪は2週間洗わないでと言われたりとか
アバヤの下から出てくる
見たことも無いほど荒れてボサボサな髪とか
それはそれは、日本ではお目にかかれないレベルを
何度も目の当たりにしてきた。
なので、知りもしないのに
一瞬で嫌な予感がしたのだ。

私は、玄関を入ってすぐに固まってしまった。
その私を物珍しそうに
見るアラブのおばちゃん達・・・。
アラブばかりの美容院に
アジア人の私が入ってきたんだ。
当然凝視する。

直にここから逃げなければ・・・。

そう思った時はもう既に遅かった・・・。

「予約された方ですね!」と
声をかけられてしまった・・・。
「はい。」とうなずくと
フィリピン人と思ったらしく
タガログ語でダーっと話しかけられる・・・。
「あの、日本人なんですけど・・・」というと
店の人はニッコリして
店のマネージャーを呼んできた。
しかも他の従業員も全員
私の周りを囲む。

何だか大事になったぞ。
たかがクーポンで・・・。
見るからにこのクーポンに慣れていない店のオーナー。
新しい試みなのだろうか?

と思っていたら
私が予約したものではないものを
勧めだす。
「カットとネールでいいでしょ?」と・・・。
まるで、これにしときなさいと
言わんばかり!
なので私は
「カットとトリートメントは昨日予約したので
問題ないはず。」とちょっと怒り気味にいってみた。

するとオーナーも渋々OK・・・
予約したのに何で渋々。。。
とムカつきながら
早速カットをする。

もちろん、シャンプーも髪を濡らすことも
何も無い。
いきなりざっくりやられた。
だ・・・大丈夫なのだろうか?

ザクザク切っていって
直に終了。
あれ?
両サイドの長さとか合わせないのか?
と不安になる。

すると
この美容師の女性は
「あなた髪が傷んでいるので」
と何故か「傷んでいる」という言葉をごにょごにょ行って誤摩化す。
どうも、禁句のよう。
私は気にせずに「そうです。
傷んでいるから毛先をカットしにきたんです。
トリートメントもしてもらいたくて・・・
だから来たんです。」
と私。
すると
「ここまでだと、トリートメントはホットオイルで
その後スティームのほうが良いでしょうね・・・。」
と言い出した美容師。

するとその後ろに店長が来て
この彼女とゴニョゴニョ話しだす。
そして・・・
「スティームはなしで
オイルのみの方が良さそうですね」
と意見を変えた。

どうも、店長の差し金のよう。
多分、金にならない客なので
できるだけ簡単に済まして
追い出そうと思ったのだろう。
どうも、このアラブの女性店長は
クーポンの意味を理解できていない様子。

クーポンを使う客=次の金づる
ではなく
クーポンを使う客=無料でサービスを受ける厄介者。

まあ、電話の対応で
何となく気付いていたが
ここまで露骨だとは思っていなかった。

ホットオイルのトリートメント・・・
初めて体験する私は
ちょっと期待していた。
きっと
寝た状態で頭の上からオイルを少しずつ垂らす
あの至福の時のような
トリートメントだと
かってに妄想していた私。

しかし、現実はそんなものじゃなかった。
小さいボールに
赤いオイルが入っていて
脱脂綿が突っ込んであった。

そのオイルで浸した脱脂綿を
頭のてっぺんから塗っていく・・。
しかも超雑に・・・
素麺3束くらいの量の髪の毛をまとめて一気に
オイルを塗る・・・。

もういい加減の極み・・・・。

施術なんと3分・・・。
私が自宅でトリートメント塗る時間より短い・・・。

頭は油でギトギト
油に色がついているからなのか
若干赤い・・・。

すると、この美容師、とんでもないことを言い出す。

「どうします?
あと1時間くらいこのままの状態で
待たないといけません。
今すぐ家に帰りますか?
それとも30分たって家に帰りますか?」と・・

えええ??

この脂ぎった頭のまま
帰れと言っているこの美容師。
しかも、選択は
「今すぐ帰るか」
「30分して帰るか」

どっちにしても帰るという
選択の意味まるでナシ。
どうしても帰らしたかったのね・・・。(汗)

しかし、日本では考えられない。
こんな中途半端な状態で
店を出すだなんて・・・。
しかも、この脂ぎった頭のまま帰れるはずが無い。

あまりにもすごい提案に
頭がクラクラし始める私。
そして
「帰るって・・・このまま帰るんですか?」と
聞いてみた私。
すると
「シャワーキャップがありますので
大丈夫です。」と
おもむろにシャワーキャップを
頭にかぶせられた。
そして「ね?これで大丈夫!」と
これで解決のような満足顔。

鏡に映る私は・・・
酷かった。
脂ぎった髪の上にシャワーキャップ・・・
この状態で帰るなんて・・・。
恥ずかしすぎる・・・。
でも、もうここにはいたくない。

シャワーキャップをかぶされた状態で
終わりを告げられた私は
急いでサングラスをかけ
足早に車へダッシュ。

もう誰にも見られてないか
心配で心配で・・・。
恥ずかしくて恥ずかしくて・・・。

私トリートメントしたかっただけなのに
何でこんなに追い込まれてるの???

そんなことを思いながら
急いで車を走らせ
5分で家に着く。
駐車場に車を止め
降りた瞬間・・・



庭師に遭遇・・・。


庭師・・・
私の顔を見るなり
ニッコリして
「マダムこんにちは!」と
笑いながらこっちに向かって言う・・・。

まずい・・・こっち見ないで!!!
私、トリートメントしただけだから、
別に、風呂上がりとかじゃないのよ。
私も何でこんなことになってるのか
全然わかんないんだから、
もう挨拶いいから、あっち行ってよ~!
こっちの気持ち察して・・・。
そう思いつつも
「こんにちは!今日も暑いわね!」
と何事も無かったように微笑み返す私。

変なシャワーキャップかぶったオバさんが
油でギトギトの髪を半分見せて
サングラスかけて
話しかけられたら・・・
そりゃ笑うわ・・・。

きっとアイツ笑ったに違いない~。
絶対笑ったわ!むかっ

そんなことを思いつつ
足早に家の中に入ろうとする。
そしてそんな時に限って
鍵が開かない・・・。
もたもたしていると
今度はお隣さんの奥さんが
「こんにちは!」と声をかける・・・。

「こんにちは・・・」と
必死で鍵を開けている私・・・。
早く、早く、早くしないと
近所の人に怪しまれる・・・。
お隣さんに

噂されちゃう~

やっとの思いで
家の中に入った私は
やっと落ち着く・・・。

そして1時間後

美容師の指示通り
シャンプーをするのに
シャワーにかかる・・・。

頭の赤いオイルが
一気に流れて
体全体が脂っこくなってしまった・・。
しまった・・・
頭だけ洗えばよかった・・・。

結局髪の毛についた油を取るのにものすごく時間がかかり
体も油まみれで落とすのに時間がかかり
もう、手間がかかるのなんのって・・・。

やっとの思いで
シャワーからでて
鏡に映った自分の髪を見ると・・・

髪の毛の左右の長さが
あっていない・・・。

まあ、確かに。
合わせてなかったので
合ってないで当然。。。

そして肝心のトリートメント
オイルの効果はというと・・・
頭が脂ぎっている感じなだけで
特別何も変化は無く・・・。

一体私は何をしたかったんだと言う
結果だけが残った・・・。

私は、ただ、カットとトリートメントが
したかっただけなのに
何でこんなことになるんだろう・・・。

そうつくづく自分の運命を恨む
私なのでありました。

ネタの神様・・・
もういいですので
どうか、普通に生活をさせてください。
お願いします・・・(涙)



戦利品