大人の時間・・・? | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて、スーク(市場)での
買い物を終えた私たちは
海辺のレストランへと行くために
車を走らせる・・・。

その道中・・・
子供達のことが気になり始めた。
預けた友人にメールを打つ・・。
「大丈夫ですか?
変わったことは無いですか?
困ったことがあったらいつでも言ってください。
いつでもそちらに向かいます。」と・・・

すると友人からメールが直に返ってくる。
「心配しないで。
大丈夫です。
皆パッピィーですよ!」と・・・

自由になりたくて
自由になったのに
子供のことが気になり始める。

この時間帯は、娘がぐずる時間帯。
泣いてないかな?
娘は特にお母さん子なので私を探してないかな?
息子は歯をちゃんと磨いたのかな?
寂しがってないかな?
などなど・・・
心配し始める。

子供は実際親が思うほど
やわじゃない。
親なんていなくても楽しくやれるし
何でもやってのけるもの。
その証拠に今回何も問題が無く
むしろ楽しんで帰ってきた。

しかし、親は子供が思う以上に心配する・・・。
その典型。
実際は親のことなど忘れて
友達と楽しんで
ぐっすり寝ている子供達なのに
勝手に親を求めて泣いている姿を想像してしまって・・・
もう、勝手に切なくなる!
勝手にヒロインな親状態!

そうこうしているうちに
海辺のレストランに着いた。
良い席を用意してくれて・・・
海を見ながら
食事をする。

この日の夕方は
少し涼しかったので
外のテラスの席。

海面に魚が泳いでいるのが
席から見える。
海がライトに照らされて
とっても綺麗。

夫はワインを注文し
私は運転手なので
ジュースで乾杯!
しぶりの雰囲気のあるお店に大満足な夫。

こんなに雰囲気がいい店だと言うのに・・・
夫婦の会話はまだ子供達の話・・・。
今頃・・と
勝手に想像を膨らませる会話・・・。
せっかく親と言う仕事から解放されたのに
そこにいつまでも縛られている私たち。

やっと解放されたのは
友人からの
「みんな無事に寝ました。
イビキかいてます!笑」で
やっと気分が楽になる・・。

まったく・・・。
しかし、ここから
夫も私も出会った頃の昔の話をしたり
お互いの色んな思いを話し始めた。
恥ずかしいのでここは描写はしない。
かなりいい雰囲気!
恋人同士のような嬉しい会話・・・
新婚当時にでも戻ったような
そんな気分で私も気持ちがいい!
夫と結婚できて本当によかった。
そう思った。

そして、そう思うと同時に
子供達が私たちの子供達でいてくれることを
本当に幸せだと思えた。
私はこんなに恵まれた環境にいる。

しかし・・・
この気持ちはそう長くは続かないのである。

一時して夫の様子がおかしいことに気付いた。
夫・・・かなり酔っている。
嬉しくて、嬉しくて・・・仕方が無かった夫。
ただそれだけで・・・
あまり飲んでいなかったはずなのに・・・
かなり酔っている。

夫はかなり汗をかいていた。
多分、酔いが回るのが早かったのだろう。
まずい・・・
早く帰らないと・・・。
夫が酔っぱらって寝てしまったら
私は夫を担いでいけない・・・。
夫は大男。
一旦寝てしまうと
テコでも動かない!

さっきまでの甘い会話は
まだ続いているものの
何だか様子がおかしい夫が
心配になり始めた私。

そして
夫はトイレに行くと
席を立ったが・・・
一向に帰ってこない。
そして一時すると
ウィスキーグラスを持って帰ってきた。

私は「???」となるが
本人は美味しそうに飲んでいて
これで最後だと言う。
かなり酔っているのに
ハードなお酒を飲んで大丈夫なのか?
と思いながらも
せっかくの夫婦水入らずに
色々言いたくはない私は
黙って夫の思うように飲ませた。

さて、帰ろうと・・・
会計をしていると・・・
驚いた。

さっきトイレのついでに
持ってきたウィスキーグラスの飲み物
あのグラス一杯で・・・


6000円


グラスの3分の1程度しか入っていなかったのに・・・。むかっ
ウィスキーじゃなかったのか??
「何頼んだの??」
と私はちょっと怒り気味。
それもそのはず、
この日の2人分の食事よりも高いのだ。

すると夫は
「ブランデーだよ。
XOは高いだろうから
VSOPを頼んだんだ
よかった!
XO頼んでたら
もっとお金とられるところだったよ~!」
※xoはブランデーの等級でxoのほうが高級
と何故かポジティブ・・・。むかっ
そう言う問題じゃない!
何で頼む前に値段を聞かなかったのか・・・。
本当はそう言い返したかった。

でも、ここで怒ったら
せっかくの今日が台無しになる!
ここはぐっと我慢して

お勘定を払う私。
たったグラス3分の1で
6000円・・・と
うじうじと考えながら
この場を去った。
もちろん、車に乗る前に夫には
怒りの鉄拳パンチを
横脇腹にくらわせる!!

帰りの車の中で
何度も
「君と結婚できて
僕は幸せ者だよ。
今日は本当に心からそう思った。
楽しかった。
子供達はいて欲しいけど
たまにはこういう時間も大切だね!」と
いっている夫・・・。

本当に楽しかったよう・・・。

この後家に帰って
2人きりでロマンティックな時間を過ごす予定だった。
運転手だった私が
今度は家でまったり夫と一緒に飲む・・・。
そのために家には
冷えたシャンペンが用意してあったのだ。
それを楽しみにしていた私。

しかし・・・
結局そこまでは気力が続かなかった夫は
家に帰るなり
ベットに倒れ込むように寝てしまった・・・。

「あああ、本当の大人の時間
これからだったんじゃないの?」
と、ちょっとムカついたが
「まあ、夫が楽しんだので
ヨシとしよう・・・。」
と、一人でシャンペンを開けた
私なのであった・・・。


せっかく2人きりの夜だったのに・・・。


次の日
朝目を覚ました夫は飛び起き
私に謝り倒した。
この後、夫は
自主的に私への償いをしたのは言うまでもない。

夫よ・・・
そのうち小遣い無くなるぞドクロ