第二の波 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

発症して1日目は動けなかった。
発症して2日目は横になっていれば何とか持ちこたえられた。
子供達との接触を一切断ち
部屋にこもる。
食欲がないため、絶食をする。
水分補給に
友人が買ってくれたポカリスエット・・・。
汚い話、吐いても嫌な味がしないので
気に入っていた。

食べ物がなくても
飲めば吐く。
吐く回数が減ったとはいえ
まだ吐いていた。

病院に行くように・・・
という助言をいただいたが
実際は無理だった。

理由は私の体調が車に乗るのに耐えられなかったから。
そして何よりマージーと子供達を置いて
病院に行けないこと。
一緒に同乗して、もし我慢できずに嘔吐したら
間違いなく子供達に感染する。
そう思うと
私は怖くて病院に行けなかった。

助っ人を呼ぶのも無理。
感染源が家の中にある以上
誰も助っ人は呼べない。
感染してしまう。

そして、発症して3日目
ついに恐れていたことが起きた。
息子が感染した。
夜中に叫ぶ声で目が覚める。

息子は布団いっぱいに嘔吐。
実は息子あまり吐いたことがない。
なので、吐いたことに
ショックを受けていたよう。
どうしていいかわからずに
戸惑っていた。

息子の洋服を脱がせ
シャワーを浴びさせる。
その間私は息子のベットの
布団マット全てを撤去。
シーツは上下とも手で水洗いした後
漂白剤につける
子供用の布団だったので
小さいので丸洗いできる。
これも漂白剤に漬け込む。

息子をシャワーから出し、
清潔な服に着替えさせ
飲み物を与える。

ここまで夫ノータッチ。
これは私が決めたこと。
ここから先、私がよくなるまで
夫に感染してもらっては困る。
だから、感染の恐れのある汚物の処理は
私の役目。
気分が悪くて苦しくて途中吐きながら作業を進めても
私以外の人が感染するのは阻止したかった。

息子の感染は私に大きなショックを与えた。
私のやり場のない怒りが沸々とわき上がってくる。
ここで私のネガティブスイッチが入った。

何で私はマージーを引き受けたのか、
これから、感染が止まらなかったら
誰が私たちの面倒やマージーの面倒を見るのか?
そんな不安に押しつぶされそうになる。

帰ってほしい。
マージーに帰ってほしい。
こんなことになった私たちへの責任として
帰ってほしい。
私たちにこんな病気をもたらし
こんなに理不尽な扱いを受ける
言われも筋合いもない。
私は孫嫁なのになんでこんな扱いを受けるのだろう。
なんでここまでしないといけないのか?
なんでこんな病気にならなければいけない?
私だけならまだしも
息子まで。
何で帰ると言わない?
夫の家族は何で何も言ってこない?
この事実は知っているのか?
夫はこのことをちゃんと説明したのか?

色んなことを疑い始める。
苦しそうにしている息子を見ると
もっと腹が立ってくる。
私はこんなところで
何をやっているのか?

息子がこんなに苦しいのは
マージーのせいだ。
マージーがあの汚い手で触ったんだ。
あれだけ触らないでと言ったのに・・・。
何でここにいるんだ?
何で私たちを苦しめるんだ?

息子は優しいから
私の代わりに
いつもマージーを助けてくれてたから。
こんなことになってしまった。

猛烈に反省し
猛烈に敵意が芽生えた。
どうしようもないドロドロとした感情が
いっぱいで・・・

この時もまだ、マージのトイレは汚れていた。
この掃除は私の担当。
いつまでも続くトイレ掃除。
便があちこちにある不衛生な状態は
当然のように家族を蝕んでいく。

マージーさえいなければ・・・
そういう感情が自分の中に芽生え始める。

あまりにも抑えられない感情を
夫にぶつけてしまいそうになる。
ここに連れて来ていいと軽口をたたいた夫に
この怒りをぶつけたい。
でも、夫も頑張っている
そんな夫を責めれば
夫も爆発する。
どうしていいのかわからず・・・
ブログにこのこと(息子への懺悔)を書いた。
そして、皆さんと会話することで少し落ち着いた。

落ち着いて遠巻きにマージーを見る。
マージーと子供達の楽しそうな会話。
マージーも楽しんでいる。
マージーは子供達に会いにきた。
そんなマージーを
追い出すわけにはいかない。
まだ下痢が止まっていないマージーを
飛行機に乗せることは出来ない。
そう、正気に戻った私。

そう思い、この黒い気持ちは心の奥に閉じ込め
そしてまた性懲りもなく決心する。
頑張ろうと・・・。

そして
吐き気がする自分を奮い立たせて
歩いてリビングへ・・・
部屋に閉じこまらずに
外に出ようと
頑張ってみた。

これが後に修羅場の引き金になるとも知らずに・・・。