外国かぶれ 行動&思考編 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

かぶれている・・・つもりはないが
そうなってしまう、私の言葉・・・。
しかし、幸いなことに私の顔は日本人離れしている。
いや、日本人離れして綺麗なわけではなく、
その逆。
どっかのアジア圏に住んでいるおばちゃん・・・。
中東で日焼けした顔で更に国籍不明な顔になっていた私は
怪しまれることなく
日本人と気づかれないことも多かった。
だから、余計に微妙な言葉で間違いを
繰り返していたのかもしれない。。

言葉は・・・・
話さないとバレない・・・。
しかし、行動は・・・バレてしまう。
私は日本に帰ってきたんだ~と緊張していた3日間は
何も起こらなかった。
しかし・・・緊張が解け
何も注意しない、リラックス状態になると・・・
自分の行動は異常になっていった。

一番ひどかったのは・・・運転。
気づいたら・・・反対車線を走っている。
これは、何も考えないで運転すると
こうなる・・・。
しかし、これは、ただの間違いであり、
外国かぶれとは言わない。

しかし・・・
日本で運転していることを意識しないと、
バーレーンでやってしまう、癖が出てしまう。
それは・・・クラクション・・・。
日本人は滅多にクラクションを鳴らさない。
本当に必要なときに鳴らす。
しかし・・・バーレーンはちょっとしたことですぐに鳴らす。
危ないときの警告音は、本当に危なくないときでも
プープー鳴らす。
特に、信号待ちの後
青になり一秒でも遅れてアクセルを踏んだら・・・
クラクションの嵐。

私はここまではひどくないと思っていた。
自分では・・・。
しかし、信号待ちで青になると・・・
10秒も待てない体になってしまっていたようだ。
日本で信号が変わって、すぐ(5秒ほど)に動けない車に
ピッと鳴らしてしまった。
たった5、10秒、信号に気づかなかっただけなのに・・・
待ってやればよかったのに
それが待てないなんて・・・
以前は考えられなかった。
以前は、そんな人に対しては気長に待っていたのに・・・
体が勝手に反応する・・・。

クラクションを鳴らしてしまった後に
「あれ?私今何かやった?」と自分でもビックリ・・・。
タチの悪い車。
品のない車・・・。
そんな感じに見えたにちがいない・・・

でも、バーレーンで
青信号になると
すぐアクセル全開~!になれている私には
この5秒はかなり長かったのだ。
でも、クラクション鳴らした後に
ものすごい嫌悪感。。。

そして、運転自体が荒くなっていた。
日本の速度規制は、普通40や60キロ
サウジやバーレーンは80キロや140キロが普通。
だから、日本人の運転がものすごく遅く感じるのだ。
ノロノロ運転・・・。
本当は皆が正しくて、私がおかしいのに
ノロノロ運転に感じる・・・。
そして・・・
最悪なことに
私も中東の人のように
イライラしてしまうことが多かった。

何で?今までそんなこと思ったことないのに・・・
そう思って、はっとわれに返る。
でも、一時してまたリラックスすると
気づいたら・・・・スピードが上がっていて・・・
ものすごく運転が荒くなっている。

常にココは日本なんだと
自分に言い聞かせないと・・・
気づいたらとんでもないことを
してしまう・・・。

また、もうひとつ・・・
自分の思考が大きく変わったことに気づいた。
それは・・・周りの目を気にする習慣が
なくなってしまっていたこと。

日本にいるときは常に周りに迷惑をかけないように
心がけてきたが、バーレーンに移ってからは
他人のことを気にしなくなった。
周りが自分を気にしないところにいると・・・
自分も他人を気にしなくなる。
もちろん、日本人も気にしてないが・・・
公共の場ではこうあるべきだとか
こうしなければいけないと言う
ルールがここバーレーンは少ないのだ。
皆がいい加減で、非常識なところが多いので
悪いことさえしてなければ
気を抜いていても
きちんとしているような気になる・・・。
まあ、最近の言葉で言う「ゆるい感じ」

しかし、その感覚でいると・・・
日本ではやっていけないのは知っていた。
なのに、日本に帰ってきたら・・・
不思議な気持ちに襲われる。
あれ?
なんか息苦しい?
なんだろう?

ルールがあることをきっちり守る国民性。
だから、好きだったのに・・・
きっちり守られすぎて息苦しく感じる。

日本滞在中観光に行ったときのこと・・・
沢山のお土産やさんが並んでいるところで
お土産を物色していたら・・・
娘が例の言葉を吐く。
「マミー、トイレ!」
息子の場合はもうお兄ちゃんなので、
トイレを申し出て我慢できる時間が長い。
だから急ぐ必要はないのだが・・・
娘の場合は、トイレ宣言から我慢できる時間は非常に短い。
従って急を要していた。

土産を見ていた店に
「すみません、お手洗いかしてもらえますか?」
と・・・
すると
「ここには有料のトイレがあります。」という
どうも、長引く不況で、トイレの水を節約するために
有料にしたようだ。
本当にきっちりしている・・・。
そんなこと、今まできいたことがなかった私は
カルチャーショック・・・。
そして、今まで中東で子供のこういう生理的なことは
どこにいても優遇してもらっていたことに
やっと自分で気づいた。

レストランなどでも
日本では子供がいる家族が外食するとき
子供がいることで(騒いでうるさいので)、
家族が萎縮する。
騒がないで、回りに迷惑をかけないように・・・と。

しかし、中東では
子供は宝。
だから子供は騒ぐもの
(子供が騒いでもニコニコして、逆に話しかけられる)、
泣く者(子供が泣いていたら、皆慰めに来る)、
甘いものが欲しいもの(すぐお菓子をやる癖がある)
遊んで欲しいもの(子供とすぐ遊びたがる)と・・・
それはそれは、王子様のように扱われる。
これがいいのか悪いのかは別にして
これに慣れてはいけないと、日本に帰ったときのために
きちんと躾はしていたのだが、
親の気持ちとしては楽だった。

日本も子は宝・・・
それは同じ。
しかし、宝だと考えているのは子供で
それをしつける親は親としてこうあるべきだと言う
プレッシャーが社会に存在する。
そういうプレッシャーが中東にはない。
皆で面倒見るのが当たり前のような
赤の他人なはずなのに
親戚や知り合いの人のような目線・・・
「子供だから仕方ない、貴方も気にしないでいいのよ
皆わかってるのだから・・・」
といわれているような
そんな気さえする環境

中東生活では常に
もし、子供が何かで迷惑をかけても
皆親さえも大目に見てくれる社会や環境が整っていた。
もちろん、そんなことに甘んじてはいなかったが
親なんだからしっかり躾ないと!!!という
周りからのそのプレッシャーがあるのと
ないのとでは、全然気分違うのだ。

私たちが日本で外食したときも、
子供たちはきちんとしていたが
私の気が休まらない。
もしかして・・・迷惑かけてないだろうかと・・・
いやな思いさせてないだろうかと・・・
誰にも何も言われてないのに
変なプレッシャーを一人で感じる。

何かがおかしい・・・
まるで私は別人・・・。
こんなに望んでいた日本で
カルチャーショックを受けたり
息苦しく感じたりするなんて・・・。
しかも、ちょっとだけ
「中東の方は住みやすいのかも?」なんて
一瞬でも思ってしまった。
そんなことは今まで一回も思ったことがなかったのに!
私の心と体は中東仕様になってしまったのだろうか・・・?

こうして、自分の中で今までは感じていなかった
何かが大きく変わってしまっていたことに
日本滞在を通して
ものすごく実感した私。
この日本滞在中常に
その妙な感覚のまま
過ごした私なのであった。

結論
私・・・やっぱり「かぶれ」てました・・・
しかも、まさかの「中東かぶれ」決定です。