マサイの戦士で命拾い 2 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

「マサイの戦士で命拾い  1」の続きです。

いつものように、就寝前に蚊取り線香を玄関の外で焚き、
その日、疲れていたせいか、子供寝かしつけている途中に熟睡してしまった私達。
一時して、外から窓をガンガンと叩く音がする。
寝ぼけていてイマイチ状況がつかめない私。
とっさに誰かか私達を襲っている
そう思った。
しかし、この男性は大きな声で何かを叫んでいた。
何と言っているのかがよくわからない。
寝ぼけていたせいか、恐怖よりも先に、その男性が言っていたことが気になり
耳を必死で傾ける。
そして窓の外の男性をよく目を凝らしてみると・・・
マサイの戦士!私達のセキュリティーガード!
とっさに頭が冴えた。
彼がこんな夜中に何か言っているということは
何かがあったに違いない。

寝ぼけて起き上がると、玄関のほうが明るい。
最初はライトを消し忘れたと思っていた。
しかし、そんな普通の明るさではない。
妙に明るかった。
起きたばかりで、イマイチ状況がつかめていない私。
すると、また外からこのマサイの戦士が鉄格子を
ガンガンと叩きながら何かを言っている。
よく集中して聞くと、彼は「ファイヤー」と言い、玄関を指差す。
ファイヤー・・・つまり、玄関が明るかったのは火が燃えていたのだ。
そしてやっと状況がつかめた私。

玄関のドアの隙間から
オレンジ色の光がもれている。
真っ赤に燃えている火の色・・・・
急いで夫を起こしドアを開けてみる
すると・・・
ソファーが燃えている。
真っ赤な炎がソファーを多い尽くしている。
燃えたソファーの火柱は天井まで上がり、
天井は焦げている・・・・

夫は急いで鉄の格子を開ける。
するとマサイの戦士が中に入ってきて
火がついているクッションを素手で掴み
家の前の草が生い茂るところへ
そのクッションを投げる・・・・
草の上で燃えるクッションたち
それを急いで消す
マサイの戦士・・・・

この状況を寝ぼけた私達アホ夫婦はボーっと立ち尽くして見ていた。
頭が混乱しているとはこのこと・・・・

このコテージのドアは2重。
最初のドアはお洒落な鉄格子。
その後、小さいポーチがあり、玄関のドアとなっている。
この小さなポーチには3人掛けのソファーが置いてある。
いつもは蚊取り線香の火は、子供を寝かしつけた後で消すのだが
この日、私はすっかり眠りこけてしまって、火を消していなかった。
途中から風が強くなったこの日、蚊取り線香の火が
飛び、ソファーに引火したのだろう。
あくまで予測ではあるが・・・・

鉄格子のドアは中から鍵がかかっているので、
外からは誰も中に入れなかったのである。
だから、マサイの戦士はこのドアを開けさせたかったために
大声で私達を何とか起こそうとしていたのだった。
(見にくい写真ですが、鉄格子が見えますでしょうか?)

とにかく、このマサイの戦士のおかげで大火事にはならずに済み、
私達の命も助かった。

このマサイの戦士に何度もお礼を言ったが、
わかっているのかどうか、片手をあげ、その場を立ち去った・・・

残ったのは小火騒ぎを起こし、呆然と立ち尽くす私達アホ夫婦と
真っ黒にススこけた白い壁
そして燃え尽きたソファー・・・・

このあと、マネージャーにお詫びに行く私達。
「気にしなくていいから~!すぐに直せるしね!」と優しく言ってくれたマネージャー
この騒ぎで加算された金額
クッション代1000円のみ・・・・・
そして次の日にはもう、
壁も焼けたクッションもソファーも全部
跡形もなく綺麗に片付けられていた。
なんと、迅速な対応なのだろうか・・・・

しかし、マサイの戦士がきちんと真面目に夜の見回りをしていてくれたから、
被害が大きくなる前に気づけた。
もし、放っておいたら、ソファーのすぐ横は木のドア。
その木のドアのすぐ50cm横は私達のベット・・・
ソファーからドアに、ドアからベットに引火すれば私達は焼け死んでいたに違いない。
本当に彼がいなかったら、死んでいたかもしれない。
そう思うとゾッとする・・・

このあとも、マサイの戦士に会うたびにお礼を言う私達。
照れくさいのか、無愛想に立ち去るこのマサイの戦士に
今も感謝している。
「私達の命を救ってくれてありがとう」と・・・・


夜のコテージ!

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