息子の執着心で遭難!? | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

サファリ3日目、サファリをあきらめ国立公園を出た私達。
2日目に色々ありすぎて、サファリ自体に自信がなくなっていた私達。
この後のスケジュールも全て見直すことになった。
つまり、全てのサファリをやめることにしたのだ。
国立公園の入場料を騙し取られた気分になったことは、
この、サファリ中止の決断を更に後押しする形となった。
(前の記事「金返せ~!」参考)
今考えればこの出来事のおかげで踏ん切りがついたので感謝すべきなのだろうが・・・

ホテルに戻った私達は本当に幸せだった。
やっとここに戻ってこられた・・・
この2日ホテルを転々としたが、ここが一番気持ちがいい!
マネージャーの心遣いで、また、同じ部屋に泊まることとなった。
この部屋は私達のお気に入り。
とくに息子はここが大好き。
帰ってきて一番喜んだのは息子だった。

息子がここが好きな理由は沢山ある。
スタッフの人たちとお友達になったこと。
おいしい、フルーツジュースがあること。(手作り)
景色がよいバルコニーに座って動物を見れること。
そしてその中でも一番の理由はカギ
息子はこのホテルの部屋のカギについているキーホルダーが大好き。


(ライオンの足が折れた・・・もちろん息子が持ち歩いて壊した)
息子は3歳、まだまだカギに興味があるお年頃・・・
部屋の鍵をいつも持ってあちこちに行く。何度取り上げても
探し出して、自分で持って回る。
かなり、この鍵に執着心があったようだった。

しかし、その息子のカギへの執着心が事件を引き起こす。

この日は、ケニア内陸部にいる最後の日。
このあと、海岸線のリゾート地を点々とする予定になっていた。
だから、この雄大な景色も見納めだった。
家族全員で、このバルコニーでゆっくり過ごすことにした。
息子は相変わらず、部屋の鍵を探して、見つけては私から取り上げられる
そんなことを繰り返していた。
しかし、私も息子から目を離す時間がある。
当然娘の世話をしているときは目が届かない・・・
そして、息子は鍵を手に入れ、そこらじゅうの鍵穴に鍵を入れて、遊んでいた。
それを見つけた私は、カギを取り上げ、夫に渡す。
「大切なものだから触ってはだめって何回もいってるでしょう怒り」と私。
その後息子と娘をバルコニーに連れて行き、すでにリラックスしていた夫に合流。
夫は息子がいたずらをしないように
バルコニーのドアのカギをバルコニー側から閉めた。

しばらくして、寒くなったので上着を取りに部屋へ戻ろうとドアの鍵をまわす・・・
するとドアが開かない・・・
「あれ?なんで??」と私
「かしてごらん。」と夫もチャレンジ。しかしドアは開かない。
最初は何で開かないのかわからなかった。
しかし、一時して気づく。
息子はこのバルコニーに来る前カギで遊んでいた。
実はこの部屋には鍵が3つある。
全部一緒のキーホルダーについているのではなく、ばらばらに存在する。
ひとつは部屋のカギ、
もうひとつはバルコニーのカギ、
最後にバスルームのカギ
この、バルコニーの鍵とバスルームの鍵はとても似ている。
だから、息子は入れ替えて遊んでいたのだ。
鍵は旧式の鍵で
閉めるのはどの鍵でも閉まるが、あけるときはその鍵でないと開かない。

つまり、私が息子から取り上げた鍵はバスルームのもので
バルコニーの鍵ではなかった。
だから、自分達でバルコニーの外側から鍵を閉め、
間違った鍵で開けようとしていたのだ。
完全に閉じ込められた私達・・・

どうしようもない・・・ここは2階。
屋根はわら作りでとても上に載るのは不安な屋根。
この日は団体客入れ替え日で、私達家族以外はここの建物にはいない・・・
助けを呼ばなければ・・・
「助けて!」「だれかー!!」大きな声で叫ぶが誰も答えない。
下に見えるのはゾウの親子と長閑な景色・・・
日がすっかり落ちて、気温が下がっていく。
強い風が吹き付ける。
寒い・・・
どうしよう・・・
お互い身を寄せ合いながら助けを求める私達。
このまま、このバルコニーで遭難するのだろうか・・・
しかし、なんと馬鹿な遭難の仕方なのだろう・・・
サファリにいって、災難に遭ったがなんとか切り抜けたというのに、
最後はここで遭難なのか・・・

そんな馬鹿なことを考えながら
助けてと何度も叫ぶこと1時間後・・・
ようやく、レストランの従業員が声に気づいてくれた!
従業員の人が3人も駆けつける大騒動となった。
スペアーキーでようやく脱出・・・

息子はみっちり夫に説教されていた・・・
息子は「Sorry」とにやけて言っていたが・・・
まったく・・・
この後から、鍵は一切触らせてもらえない息子。
息子も理解したのか、鍵を渡せと騒ぐことはなくなった。
息子も小さいながらに、カギは大切なものであると学んだ
サファリ最後の日であった。



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