サバンナの盗賊団! | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

サファリ2日目
国立公園内を迷走し、ようやくたどり着いた宿。
その宿の名は「Voi Safari Lodge」

日本人の観光客も訪れる大きなホテル。
水も施設も安全でここなら、子供がいても大丈夫。
そう確信していた。


(受付前のロビー)

(ロビーから見たホテル)

渡り廊下を歩く

途中でプールを見つける。

部屋を案内され中を見ると、綺麗な景色が広がる。

絶景である!
部屋はまあまあ、綺麗。
なにより、シャワーがあるので助かった!
部屋について早速シャワーを浴びる私達家族。
シャワーのお湯が出ず、冷たい水で体を洗う。
普段なら文句を言うところだが、綺麗な水なら正直何でも良かった。
汗を流し気分が良くなる。

このあと、遅い昼食をとることになっていたので、レストランに向かう。


昼食はバイキング形式。
最高の眺めで昼食を終える。

身も心も疲れきっていた私達。
昼食を終えて、すぐに部屋に戻る。
もう外に出る気力は残っていない。

渡り廊下をとおり、部屋の前へ
ドアの鍵を開けると・・・・
信じられない光景が目の前に広がっていた。

部屋中の荷物の中のものが出され、そこらじゅう荒らされていた。
「泥棒!」
とっさにそう思った。
でもドアにカギはかかっていた。
どうやって入ったんだ?

呆然としていると、部屋の中から小さな影が素早く窓の外へ逃げた。
サル?
サルが部屋の中から外へ出ていったのだ。
よくみると、そのサル、私の化粧ポーチを握り締めている・・・
「あ・・・」と思ったときはもう遅かった。
外に出てしまった・・・

え~??
あんなものもっていってどうするのだろう。
窓に近寄るとそのサルはおもむろに私の化粧ポーチの中をあさっている。
「コラーはぁ?!怒
と言うと、サルは化粧ポーチを置いて逃げていった・・・
窓のすぐ下に・・
しかし、手を伸ばしても取れるようなところではない。
ホテルの人に助けを求め無事ポーチは戻ってきた。

それにしてもあのサル・・・袋と言う袋は全部あけている。
先ほど逃げたサルがいた場所は
皆の使用済み下着が置いてある袋のところだった。
パンツをもっていかれなくて良かった・・・ホッとしていると、
夫がお菓子や食べ物がなくなっていることに気づく。
窓の外を良く見ると、ポテチやチョコレートが散乱。

そして、1匹のサルが隣の窓のところにすわり、
私達の持ってきた塩を舐めていた・・・・
「塩がほしかったのか?」と不思議に思っていたら、
隣の部屋でも大きな声。
3匹のサルが部屋から出てきた。
私たち同様部屋を荒らされたようだ。

とんだ盗人団!
このサルはケニアに住むヒヒ科の仲間でBaboon!

かなり賢いと思われる。
窓が開いていないかチェックし、開いていれば窓を開けて、中に入る。
人間が食べ物を袋の中に入れていることを学習しているようだった。
憎いやつ・・・
ホテルの人は、
「サルに絶対に食べ物をあげないでください。」と言っていた。
食べ物をやるつもりはなかったが、勝手に取られた・・・ドジな私・・・

この後も何度か悲鳴が聞こえたので盗みを繰り返していたに違いない。

全ての袋を開けていたため、
部屋を片付けるのに30分もかかった。
つかれきった私達にはこたえた・・・サルめむかっ
この後スグに4時だというのに全員寝てしまった。

私達が1時間寝ている間、このロッジではドラマがあっていた。
ライオンと水牛の死闘が繰り広げられた・・・・らしい。
それはそれは見ごたえのあるものだった・・・とか・・・
私達の目覚めたころには全てが終わっていて、
皆、つい先ほど見た感動的なドラマの余韻に浸っていた・・・
つくづくついていない私達。

夕食を終えて再び就寝。
子供達を寝かせた後
夫と次の日の打ち合わせ。
正直私も夫も疲れ果てていた。
この二日間でいろんなことがありすぎた。
はじめてのサファリで感動したが
水が使えないキャンプ場で神経をすり減らし、
宿を探して道に迷い
国立公園内で枝に道を塞がれ、
生死をかけて車から降りてその枝を動かし
やっとたどり着いたホテルで
サルに荷物を荒らされた・・・
箇条書きにしても2日分のストレスの量をはるかに超えるもの・・・

この時はもう、サファリを続けていく自信がなくなっていた。
そして、子供のことを考えると、もうこれ以上の危険を冒せない。

動物はこの2日で十分見た。
見ていないのはサイとヒョウ
(しかし、これらは私の妄想の中で見たのでもういい・・・いや、見たくない!)

そして夫が出した結論は3日目はもうサファリをしない・・・ということだった。
このことは私も納得した。
十分に下準備をしたつもりが、現地では全然役に立たない。
だから、これからだって災難に巻き込まれる可能性は否定できない。
悔しいがこれが私達の限界だった。

そして次の日の早朝、私達は朝食を済まし、このホテルを後にする。
ここでのセルフサファリに終止符を打つために・・・
そして、平穏なバケーションを取り戻すために・・・

しかしそんなに簡単に、物事は進まないものである。
特にここケニアでは・・・
なんでこんなことばっかり・・・カエル


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