2人の子供と24時間のフライト 3 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

ベンチでウトウトしている息子。
ようやく搭乗時間となる。
今回も私達を先に飛行機に乗せてくれるものだとばかり思っていた。
しかし、そんな感じではない。
みんなと一緒に列に並ぶ。
ベビーカーと眠たい息子を抱っこし
荷物を持つ。
見るからに大変そうな私達・・・
すると搭乗口付近で並んで待っている私の前に割って入ってきた者がいた。
インド人系の男。
「なんじゃこいつ!並べよ!」と思いつつジロッとにらみ付ける。
そんな私の顔を見ても知らん顔のインド人系の男
すると私の後ろにいた、イギリス人の男性が
「みんな並んでいるだろう?それに彼女は2人も子供を抱えているのに
なんで彼女の前に割ってはいるんだ?常識がない。」
とキレてインド人系の男に言う。
「そうだ!そうだ!もっといってやれー!」と心の中で
このイギリス人の男性を応援する私。
するとこのインド人系の男逆切れ!!
「私は初めからここにいた。なんでお前にそんなこと言われなければならない?
俺がひとりいなくなれば気がすむのか?」
意味不明な切れ方を見せるインド人系の男性。
これに更に切れたイギリス人男性。
まくしたててこの男に文句を言う。
これを見ていた、空港職員が止めに入り、列から外される始末。
結局私の搭乗手続きの番がきてしまってので、
「私のために言ってくださったのはありがたいのですが、
私も子供をはやく座らせたいので先に行かせてもらいます。
ごめんなさい。そしてありがとう。イギリス人の君!」と心の中でいいながら、
先に搭乗し、飛行機に乗った。

無事に席につき、子供を寝かせたかったが、
離陸時は起こしていないといけない。
しんどい。
寝ている赤ちゃんを抱いて
半分寝ている息子をまっすぐ座らせる
そんなことできるか!
とおもいながらなんとか離陸。
やっとの思いで落ち着いたのだった。

フライト12時間は私もつかれきっていたので4時間ほど寝られた。
ぐずつく娘を抱っこしつつ、
ようやく、ヒースローへ。

また大荷物をトローリーに載せ
息子のスーツケースを引っ張り、
ベビーカーもひっぱり、
トローリーも引っ張るという
無茶をやっていると、
1人の上品なイギリス人女性が「私が手伝うわ!」と
ベビーカーを押してくれた。
助かった。
到着口で待っていた義父母!
そして義父母の熱い歓迎をまた受けたのであった。
やっとついた・・・
達成感というより、脱力感。
やっぱり今回もヘロヘロになった。
そして、日本のときのような感動は当然ないのである。

しかし、義母の言葉「イギリス人は助けてくれる。」は本当だった。
このフライトで2人のイギリス人に助けられた私。
イギリスもまだまだ捨てたもんじゃないと思った私であった。

今振り返っても、よくこんな冒険したなとおもうくらい大変であった。
できるなら、こんなことはもう2度としたくなかったが、
少なくともあと1回(イギリス→サウジアラビア)
しなければならない。
そう思うと気が重かったのを覚えている。