とばっちりで最悪のシナリオ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

日本に帰って、本当に充実した毎日を送った。
家事はイギリスにいた当時から変わらない負担だが、
自分のペースでやれること、
病気の母のために何かしてあげられること、
息子が、前よりものびのびとしていること
など、イギリスにいたときとは全く違う気分だった。

リハビリと称し、父や母を温泉やショッピングへ引っ張りまわし、
父も母も私自身もずいぶん楽しんだ。
もうすぐできなくなるかもしれない・・・と思うと、
1日24時間では足らないような気分!
イギリスにいたときは1日が長かったが、日本ではあっという間!
母も少しずつ歩けるようになっていった。
「毎日暗い気分だったのに、今は暗くなる暇がないわ」と母はうれしそうに言う。

そうこうしているうちに、あるニュースが飛び込んでくる。
エジプトの民主運動のデモのニュース
2011年1月25日 エジプトのカイロで大規模な反政府デモ
チュニジア政権が倒れた(1月14日)に触発された形で
始まったといわれている。
エジプトのデモはフェイスブックを使った新手の方法で市民の賛同を呼びかけた。
当時世界のトップニュースだった。

夫がサウジに発ったのは1月15日
実に10日後にこのエジプトのデモが始まったのだ。
しかし、サウジアラビアとは違う国なので、
そのときはなんとなくニュースを見ていた。

このあと、このデモの波は中東全土を襲うことになる。
サウジでもきな臭い動きが出てきていたようだが、
そう大きくは発展しなかった。

そして2月4日思ってもみない出来事が起こる。
私達が移住予定のバーレーンでエジプトに触発された形の
デモがスタートする。
最初は小規模だったデモ。
これもエジプト同様フェイスブックで賛同を呼びかけ、
大きくなっていった。

そして2月14日大規模なデモとなり、けが人や死者が出始める。

私達にとって最悪のシナリオだった。
夫はサウジでの生活を望んでいない。
サウジにいる夫は頭を抱えていた。
夫にはかなりのストレスだったようだ。
始めて間もない仕事。
慣れない中東での生活。
家族という支えが近くにない寂しさ、
そしてこの中東でのデモ・・・

早くこの人のそばに行ってあげたい・・・
焦る気持ちが出てき始めた私であった。