初めてのクリスマス イヴ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

クリスマスイヴがやってきた。
イギリスではクリスマスは家族で過ごすもの
日本ではクリスマスは子供と恋人たちのもの
従って、イギリスのクリスマスは
あまり私はピンと来ていなかった。
日本で言う正月をイメージしたらわかりやすい。
あんな雰囲気のクリスマスバージョン。

24日はイギリスではクリスマスを祝わない。
25日に祝う。
従って今日は明日の準備。夕食はちょっと豪華めだが、
いたって普通。
食後にクリスマスキャロルを歌ったくらいだった。

ちなみにノルウェーでは24日に祝うらしい。
クリスマス料理など、七面鳥を焼くくらいしか知らなかったが、
いろいろと下準備があるようで義母は私ではなく、
彼女を横に色々教えながら手伝わせていた。
順調に彼女を取り込むよう努力している義母。
がんばりたまえ!
と思いながら、私は息子たちと老人2人マージーやナニーの世話した。

義母に必要とされていた彼女はとてもうれしそうだった。
多分、彼女は私がうらやましかったのかもしれない。
私もできるなら代わってほしいのだが・・・

楽しく食事をしている最中、また、義母がマージーの文句を言う。
みんなを巻き込んで。
また始まった・・・
いつものことだが気分が悪い。
マージーは耳が悪い。
だから、マージーの目の前で言っても聞こえないのだ。
私はこういうのは苦手だ。
文句が言いたいなら本人に面と向かって言うというが私のモットー。
だから聞こえないように言っているこういう雰囲気が嫌いなのだ。
特に私の子供たちにこういうところは見せたくない。
年寄りを敬うよう育てたいのだ。

義母が過去に苦しめられたことはわかる。
キライなのもわかる。
しかし、これが私達にとって初めてのクリスマス。
この年だけでも私達のために我慢してくれてもいいのではないか・・・
そんな期待をしてしまう・・・馬鹿な私・・・
私はただ、みんなと楽しく過ごしたいだけなのに・・・
イヴもこの調子ならクリスマス当日も変わらないだろうケド。

食事が終わりテーブルを片付ける。
みんなはリビングでワイワイしている。
私とマージーとナニーだけが残る。
この3人のなかでまともに歩けるのは私だけ。
マージーとナニーに
「私は片づけが早いので、
ソファーに座ってゆっくりしていて。私にまかせて!!」という。
「でも・・・」とナニーが言ったので、
「私よりも長い人生の中で、
こういうことをずっとやってきたのだから、
今は座ってゆっくりする権利があるの!」
と2人をソファーに座らせた。
この家、たとえ足の弱い老人も片付けるべきという変な雰囲気がある。
だから、私がこうでも言わないと、この二人は足をガクガクさせながら皿を運ぶ。
一度、マージーの手元が安定しなくてお皿を割ってしまった。
歩行器で歩いているマージにこんなことさせるほうが悪い。
だから私が代わりに皿を運ぶようにしている。

大人数であるから、片付けに時間がかかった。
ようやくみんなのいるリビングに戻ると
義母がいつものように子供を寝かせてくれという。
もう飽きたのだろう。
しょうがない。クリスマスくらい
いいかと思ったらそうではないらしい。
こんな判断も私には権利がないのだ。

子供は興奮してなかなか寝ない。
弟バカップルが遊んでくれたのはいいが、
寝る寸前まで追いかけっこをしていた。
風呂にまで押しかけてくる始末。
子供のことを全くわかっていないこの2人
そんな遊び方を寝る前にして
寝るわけがない。

寝かせるのに3時間以上かかった。
その後、ようやくリビングに戻ると
家族全員楽しそうに団欒していた。
その光景を見て、
なんか疎外感・・・
ああ、どんなに頑張っても私は本当の家族じゃないんだ・・・
と思ってしまった。
マズイ、こんなこと考えてはいけない。
そう思ったがもう遅かった。
心の奥にモヤモヤしたものを感じたが
気にしないよう、みんなのところへ行こうとする。
しかし、すぐに娘が夜泣きを始めたので
寝ている子供の横で結局一人でイヴを過ごした。
ちょっとやるせない
イギリス初めてのクリスマスイヴであった。