クリスマスの前 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

クリスマスの準備であわただしくなって来た。

その日義母は実の母ナニーをこのクリスマスに呼ぶ予定ししていた。
車で迎えにマンチェスターまで行く。
往復6時間。

従って、私達がクリスマスの準備をしなければならなかった。
義母は弟カップルにも掃除やベットメイキングをするよう言ったが
そんなこと、このバカップルがするわけない。

当然のように私が全ての片付け、ベットメイキング、掃除をいつものようにした。
ただ、今回弟の部屋に私達家族が移動することになっていたので
彼らの私物を私が片付けるわけにはいかない。
早く片付けるように頼むが結局片付けないまま時間が過ぎ、
私達は弟の部屋に移動。
弟の部屋も片付けさせられる羽目になった。

義母が帰ってきたとき、「片付けてくれたの?」と一番に義弟に訊く。
「うん。ほとんどヒロがやったけどね。」と義弟
「ありがとう」と義弟と私に言う。
私は「ほとんどではなく、全部私がやったんだ。
ちゃんと英語しゃべれー。アホー」
と心の中で言いながらニコニコした。
こんな茶番はもう慣れた。

義母の母ナニーに挨拶をする。
ナニーとは大の仲良しである私。
彼女が来てくれたのは本当にうれしかった。
ナニーは私の想像する西洋のお婆ちゃんそのもの

ナニーはもうすぐ90歳
マンチェスターに1人で暮らしている。
マージーとは対照的に
超ポジティブばあちゃん
この年で太極拳のクラスに通い
お友達といつも映画やお茶をしに行く。
彼氏ができたり、
恋愛していたり、
一度しかない人生を
精一杯謳歌しているスーパーお婆ちゃん。

義母がマージーを許せないのは
この立派過ぎる母ナニーと
つい比べてしまうからである。

正直マージーが老人としては普通で
ナニーのほうが珍しいのだが、
そんなことには気づく余裕のない義母。

ナニーと色々な話で盛り上がる。
特に夫の就職が決まったのを訊き、ナニーは大喜び。
「サウジだろうがドコだろうが貴方ならやれるわ」と励ましてくれた。
私が一番ほしかった言葉を
彼女はいつも言ってくれる。
彼女と私の関係は友達のようなそんな感じだった。

マージーとナニーはあまり仲があまりよくない。
文句ばかり言うマージーと文句を言わないポジティブなナニー
うまくいくわけがない。
しかし、この二人はお互いに思ったことを面と向かって言い合うので、
漫才をしているような、なんか面白い関係であった。
いやな気はしない。

そうこうしているうちに、義妹夫婦がやってきた。

こうして、久しぶりに家族全員が集まった。
私にとっては初めて迎えるイギリスのクリスマス。
そして、私達の家族4人にとっても初めてのクリスマス。
どうか、楽しいクリスマスになりますように・・・
そう願った。
しかし、そんなささやかな願いでさえ、叶わないのである。