嫁姑問題で「棚から牡丹餅」 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

クリスマスが近づいていた。
毎年クリスマスには義父の母、マージーがやってくる。
実は、義母にとってこのマージーは大の苦手。
嫁姑関係がうまくいってないのである。

マージーは90歳
バーミンガムに1人で住んでいる。
子供は双子の義父と弟のみ。
義父が16歳のころ彼の父を亡くしたので
マージーは未亡人。
再婚せずに、この2人の子供を育てた。
性格は難しい性格。
思ったことをすぐに口に出す。
頑固で思ったことは曲げない。
他人はあまり気にならないので
思いやりに欠ける。

性格だけでも義母とうまくいく人ではない。
そして家族で唯一義母の心理作戦が使えない人。
他人が気にならないので、義母もきにならない。

義母は、私にマージーにどれだけ傷つけられたのか説明を何度もした。
しかし、なぜか私はマージーがキライになれなかった。
義母とマージーとの間のことは私とは関係ない。
それに、マージーはなぜか、私の死んだ祖母に似ている気がしたからだ。
性格はうちの祖母のほうがきつかったが・・・

私の死んだ祖母は頭の切れる婆さんだった。
85歳になっても新聞の経済欄に目を通し
先見の目も持っていた。するどい婆さん。
そんな祖母は、母が若いころ機転の利かなかった母にいつも辛く当たっていた。
私の母は、そんな祖母のことを私達の前で一度も愚痴をこぼさず、
必死に絶えて、祖母に認めてもらえるように努力した、昭和の嫁であった。

こんなやり取りを見て育った私。
マージーが少しわがまま言ったくらいは気にならなかった。
むしろ、私の死んだ祖母が思い出されて、ちょっとうれしかった。

しかし、ココはイギリス。
そして、義母とマージーの間のことは彼女たちにしかわからない。
私はどちらを選択することもなく中立であろうとした。

ある日義父がクリスマスを前にマージーを迎えに行った。
ここからバーミンガムまで往復4時間くらいかかる。
道中長いのでいろんな話をしたようだ。
そして、義父が義弟の彼女の話をマージーにしてしまった。
義父が作ったキャンドルたてを燃やされたことをまだ根に持っていたようだ。
(彼女の「あやまらない」教育方針 実証 を参考ください。)
義父母が義弟の彼女が嫌いだという内容だったらしい。
この話を聞いたマージーは義弟の彼女の悪口を嫁の義母に言った。
女同士、共通の敵で仲良くなろうとマージーは思っていたか
タダ単に思ったことを口にしたのかはわからないが・・・

しかし、義母はそのマージーの言ったことが気に入らなかった。
「なんでマージーに話したの?
もし、A(義弟の名前)が彼女と結婚するといいだしたら
K(彼女の名前)は私達の家族になるのよ。わかっているの?」
と義父を凄い勢いで責めた。
この前まで、自分も文句言っていたのに・・・
なぜ、責められるのかわからないというような表情の義父。

そして、今まで避けていた義弟の彼女に
急に接近し始めた。
前回頑張ってお膳立てしてだめだった彼女
思わぬところで義母の気持ちが変わったのであった。
まさに「棚から牡丹餅」である。

なんだかスッキリしない方法ではあるが、義弟の彼女は
これから、義母がマージーへのあてつけとして
可愛がられる。

義弟の彼女には今までなかった優しい対応、
そして、マージーには辛い態度をとる義母・・・
見ていてつらい・・・

この方法がどんどんエスカレートし
イギリスで初めてのクリスマスを
複雑な心境で過ごすこととなる。