残念なクリスマス 1 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

次の日の朝
25日クリスマスである。

義母からもらったクリスマス用の服に着替える。
先日義母が私だけのために買ったというような表現で
急にくれた服・・・
ありがたいが、何でそんないいかたしたのか・・・?

リビングに行くと気づいた。
義弟の彼女もまた、ワンピースを買ってもらっていた。
私はそんなことでヤキモチ焼いたりしない。
「みんなに買ってあげたから、あなたにも」と素直に言われたほうが、
何十倍も感謝するのに・・・
まあ、私だけに買わなかったのはいいことだが・・・

本物のもみの木の下に
たくさんのプレゼントが置いてある。
息子は昨日からソワソワしていたのは
半分はこのプレゼントのせい。

いよいよクリスマスプレゼントを開けるときがやってきた。

みんな思い思いにプレゼントを開けた。
イッパイプレゼントをもらったが、ひときわ目を引いたのはやはり
義弟のプレゼント。
息子は好きなので息子の分は死ぬほどおもちゃを買っていた。
私には爪きりセットだが・・・
先日プレゼントを買いに町に出かけたとき、
セールになっていたものと同じだった。500円くらいのもの。
一方義理の妹には高価なクリニークの化粧水と乳液のセット
一目瞭然。好きな人と嫌いな人・・・露骨・・・
はっきりプレゼントに表していた。
好かれたくないのでどうでもいいいのだが・・・。
それに、今まで一度もプレゼントをもらったことがない。
(この年の前までは全然もらっていない。
今年はメモ帳とペン・・・300円くらい)
アジアのことなどまるで興味ない義弟達。
私の国がこのイギリスという国より遥かに豊かなことを知らないので、
どんなものでも喜ぶと思ったのだろうが。
まあ、子供の分を買ってくれただけ奇跡に近い。
有難いと思うべきだろう・・・
そして夫には1枚のCD
しかも自作のCD。

先日、金をせびって購入したキーーボードで作成したらしい。
そのCDを夫だけにあげたわけではない。
ほぼ全員にクリスマスプレゼントとしてあげていた。
自作の曲など恥ずかしくて普通、人には聞かせないもの
よっぽど自身がない限り・・・
もしかしたら自信・・・あったかもしれない。

外国人とカラオケに行ったことがある方は
おわかりかと思うが
普通の外国人、意外と歌は下手である。
洋楽を聴いていると、外国人は歌がみんなうまいと
錯覚してしまうが、彼ら歌手はまさに才能があるから上手なのである。

ということで、あまり期待していなかった。

義父母はうれしそうに彼の音楽をリビングのCDプレーヤーで聴く。
大音量・・・

私の予想どおり
非常に残念ななんともいえない曲に仕上がっていた。
義弟の歌唱力もイマイチ。
しかも彼女とのデュエットもあり、ちょっとラップ調に仕上がっている。
彼女の歌唱力は弟よりもさらに残念なレベル。
どちらとも、間違ってもCDに歌声を残すレベルではない。
下手すぎて笑えるのでもなく
上手いものでもない。
中途半端な感じ・・・聴くのが一番しんどい・・・

自分の作ったCDを彼女と肩を抱き合い
うっとり聴いている。
そして、義父母もうっとり聴いている。

彼らは親だ。息子が作ったものはなんでもよく見える。
しかし、他人の私はどうしても感情がついていかない。
そして、この曲を聴かされると、なんか恥ずかしくて、
じっとしていられない。
苦笑いする以外どうしていいか思いつかない・・・泣

なんだか、変な感じだ。
自尊心を第一に育てられると、
自分の力を信じるのはいいのだけれど、
こういう、他との簡単な比較で
自分が今どのレベルなのかを
客観的に見ることは難しいのだろう。
自己満足なら、全然それでもOKだけど、
他人を巻き込むのなら、
やはり、それなりのレベルでないといけないと思うのは私だけだろうか?

しかしこんなCDをもらって、どうしろというのか?
弟バカップルのデュエット曲など・・・
捨てるに捨てられない・・・
CDのカバーも丁寧に自作
義弟の顔がジャケットの表紙・・・
昔、友達の結婚式の引き出物で
結婚した2人のラブラブ写真入の
マグカップをもらったことあるが
それと同じくらい
もらった後どうするか困ってしまう・・・

義母や私達からもらった金でキーボードを買い、
この2人のラブラブハート①デュエットでラップCDを作って
みんなにあげるつもりだったのなら
金など、渡すんじゃなかった・・・
とても後悔した私であった。泣きかえる

つづく