映画「ゴジラー1.0」 怪獣映画としても、ヒューマンドラマとしても秀作 | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

ゴジラ

「ゴジラー1.0」観てきました。

庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」に負けず劣らず面白かったです。

 

ゴジラ生誕70年記念作品とのこと。70年前といえば昭和29年、戦争の記憶もまだ生々しかった頃、初代の「ゴジラ」では空襲で一旦は焦土と化した東京が、核実験の申し子の怪物に再び破壊される、当時としてはなかなかにインパクトがあった作品だったのだと思います。

 

今回の作品の時代設定はそのさらに前、終戦直後の昭和22年、ようやく復興の途に就いた首都をゴジラが蹂躙します。

 

戦後の混乱期で政府はあてにならない、GHQに武装解除されゴジラと戦うための装備も十分に整わない状況下、それでもゴジラに立ち向かう戦争で生き残った男たち。

主人公の特攻兵の生き残り兵を演じるのは神木隆之介さん、特攻から逃げ、仲間も見捨てた敗残兵の神木さんは、ゴジラと刺し違える覚悟で爆弾を満載した戦闘機に乗り込みます。

先の大戦では散々兵士の命を粗末にした日本、でも今回の戦いのコピーは「生きて、抗え」、ヒューマンドラマとしてもなかなか見ごたえがあります。

ヒロインは浜辺美波さんの朝ドラコンビ、でも「らんまん」の万太郎とスエちゃんとは全然雰囲気が違う。

らんまんでは日本髪姿がお人形さんのように美しかった浜辺さん、今回は一転、焼け跡で浮浪児のようなお姿、でもやはり内から光る美しさを感じます。

 

モノクロ版で観たので、カラーでもう1回観てみたいな。

 

ゴジラ

新宿の東宝シネマで観たのですが、私の身長くらいのゴジラ像の前で、皆さん写真を撮っていました。