アニメ映画「鬼滅の刃」 理屈抜きに男の子の心を熱くする勧善懲悪の血風剣戟冒険譚 | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

鬼滅の刃

今回の映画の公開3日間の興行収入は46億円で国内映画歴代トップとか、10日間で100億円を突破したとか、なにかと話題の「鬼滅の刃」を見てきました。

上映館数・上映回数の多さ、今までの1席おきから全席開放に加え、平日の午前中ということもあって席にはかなり余裕がある状態ではありましたが、それでも半分近くは埋まっていました。ほとんどが大人客で男女比率は7:3くらいでしょうか。

 

少年ジャンプ連載の原作漫画は未読ですが、19年4月~9月に深夜枠で放映されたTVアニメには惹き込まれました。

時は大正時代?雪が積もる寒村で炭焼きで生計を助ける竈門炭治郎(かまど・たんじろう)少年は、炭をを街に売りに行っている間に家族を鬼に惨殺され、唯一助かった妹・禰豆子(ねずこ)も鬼にされてしまうという、なんとも悲惨で切ないプロローグ。炭治郎は、禰豆子を人間に戻すために修業を積み、鬼を倒す組織「鬼殺隊」に入って、仲間とともに鬼=絶対悪と戦う鬼狩りの道を選びます。

兄妹愛と正義感に満ちた少年漫画らしいストーリーと、繰り広げられる鬼との剣戟に加え、アニメの出来の良さが受けたのでしょう、じわじわと人気が出て、今や「千と千尋の神隠し」「アナと雪の女王」「君の名は」に勝るとも劣らぬ社会現象になりました。

シンプルな勧善懲悪の少年漫画がここまでになるとは、アニメファンの私もちょっとびっくりです。

 

さて、映画の方はTVアニメのほぼ続編、主人公の炭治郎をはじめ、善逸、伊之助の個性的な仲間も良いですが、圧倒的な強さの鬼に立ち向かう隊長の炎柱・煉獄杏寿郎がとにかくかっこいい。