毎年恒例、ミステリー本の年間ランキングの時期がやってきました。
一番有名?なのが「このミステリーがすごい」、88年から宝島社別冊として発売されています。
早川書房の「ミステリが読みたい!」は、WEBサイト上に結果が公開されてたので、それを参照。
「文春ミステリー」は、e-Bookがhontoで100円で販売されていたのを購入しました。
いずれも書評家、作家、翻訳家、書店員といったミステリのプロの投票を集計して海外・国内別にランキングを作っています。
この3つは、謎解き、トリック主眼の本格ミステリのみならず、小説としての面白さも考慮して投票がなされており、往々にして同じようなランキング結果になったりします。
今年のランキングですが、国内作品で、3つ全てで10位までにランクインした作品が横山秀夫さんの「ノースライト」など4作品、2つでランクインした作品が相沢沙呼さんの「medium 霊媒探偵城塚翡翠」など5作品、1つでランクインした作品が8作品で、ランクイン作品は全部で17作品とだいたい例年並み。
ランクイン作品は毎年全部読むようにしているのですが、既読はまだ「medium 霊媒探偵城塚翡翠」、今村昌弘さんの「魔眼の匣の殺人」、伊吹亜門さんの「刀と傘」、宮部みゆきさんの「昨日がなければ明日もない」の4冊のみ。あと13冊、半年くらい時間をかけてゆっくり楽しもうと思います。
(12月18日追記)
上記3つのランキングと一線を画しているのが「本格ミステリ」のランキング。こちらは小説としての面白さは度外視、ひたすら謎解き、トリックの奇抜さと緻密さを追求した選本。
毎年、他の3つにはかすりもしなかった本が上位にランクインしたりするのですが、今年はそうでもなく、1位は「このミス」と被って「medium 霊媒探偵城塚翡翠」、でも、あちらで2位、2位、1位だった「ノースライト」がランク外だったりする。
「本格ミステリ」のみで選出されたのは5位の「そして誰も死ななかった」(青柳碧人)、7位の「予言の島」(澤村伊智)、8位の「時空旅行者の砂時計」(方丈貴恵)、3冊とも未読なので、これで都合あと16冊、ゆるゆる読んでいきます。