19年6月に読んだ本(文庫本) | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

6月

 

6月に読んだ本24冊中、半分の12冊が、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫でした。

理由は言うまでもなく、各社の文庫本フェア制覇のため。

 

読書メーターでイベントも立っていて、私はRascalというHNで、毎年参加しています。

これから年内いっぱい、長いレースが始まる???

(カドフェス)https://bookmeter.com/events/6480

(ナツイチ)https://bookmeter.com/events/6507

(新潮文庫)https://bookmeter.com/events/6511

 

ということで、まずはカドフェスから8冊。
◆愛がなんだ (角田光代)

妄想女性の恋愛物語。それにしても、テルコ、怖い。自分だったら絶対関わり合いにならないようにするけど、マモちゃん、クズだなー。

 

◆探偵倶楽部 (東野圭吾)
富裕層相手の会員制探偵倶楽部、クールな男女2人の探偵、キャラは不明なるも仕事はビジネスライクで正確で迅速。東野さんの初期作品。淡々としていて事件の真相は味わい深く、東野さんの片鱗が。

 

◆空想科学読本 滅びの呪文で、自分が滅びる! (柳田理科雄)

このシリーズ第3弾。今まではウルトラ怪獣中心だったが、話題の範囲が随分と広がってきたような。内容は相変わらず。

 

◆地獄くらやみ花もなき (路生よる)

怪異ネタのラノベ数あれど、どれもこれも同じように思えて、なかなかこれだ!ってのに出会えない。これもそんな一作。

 

◆敗者たちの季節 (あさのあつこ)

地区大会決勝戦でサヨナラホームランを打たれての敗北と相手校不祥事による繰り上げの甲子園。レギュラーになれなかったキャプテンとその彼に想いを寄せる幼馴染、、、心の中にどこか負けを背負った、色々な立場の者たちから見た憧れの舞台。いかにもあさのさんらしい高校野球のお話。

 

◆営繕かるかや怪異譚 (小野不由美)

短編が6編。海の近い日本海側の城下町を舞台に、古い家で起きる怪異現象。怪異を退治するのではなく、共存できるように家をリフォームする営繕屋かるかや。かなりぞわっと来た。

 

◆准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (澤村御影)
大学一年生の深町くんと高槻准教授の凸凹コンビが、オカルトがらみの事件を解決する、『幽霊の正体見たり枯れ尾花』的日常系ミステリー。実は主人公の二人だけがプチ怪異体質、この手の小説の中ではかなり面白い方と思います。
 

◆角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 15 戦争、そして現代へ 昭和時代~平成

ナツイチから3冊。
◆言えないコトバ (益田ミリ)
仕事柄もあって無頓着に横文字を取り入れてしまう方なのですが、でも、何となく、プライドと言わずに矜持って言ってます。そういえば、パパ・ママをおやじ・おふくろに切り替えた時、自分も大人になったなという気がしましたっけ。

 

◆桜のような僕の恋人 (宇山佳佑)
これでもかというくらいに切ないラブストーリー。これでもかがてんこ盛り過ぎて、今一つのめりこめず、冷静に読んでいる自分がいました。
 

◆ひとりずもう (さくらももこ)
彼女が小学校高学年から高校を卒業して漫画家デビューするまでの自伝的エッセイ。高2までは、彼女特有の自虐スパイスが効いたおもしろ話だが、漫画家になるというスウィッチが入ってからの彼女の一図な想いはなるほどと思わせられた。ご冥福をお祈りします。

新潮文庫の100冊から1冊。
■スクールカースト殺人教室 (堀内公太郎)
学園内の教室で、深夜、担任の教師が殺害される。その日から5日間を描いた、テンポのよい学園ミステリーで、1日で一気読み。黒幕は何となく読めてしまうのでだが、生徒間のドロドロの人間関係と見て見ぬふりをする教師がなんともひどい。