「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」(鴨志田 一) 青春ブタ野郎シリーズ、第一部完結! | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

ハツコイ少女

 

このシリーズの第7巻目、第一部の完結編です。

ひとことで言ってしまえば、青春ブタ野郎こと県立高校二年生の梓川咲太くんとその仲間たちが経験する「思春期症候群」という不可思議な現象に纏わる青春のあれこれのお話。

 

麻衣

1冊目「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」は、メインヒロインの桜島麻衣の透明人間化。

 

朋絵

2冊目「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」は、高校の1年後輩の古賀朋絵が咲太への想いが引き起こした時間ループ。

 

双葉

3冊目「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」は、リケジョの同級生、双葉理央が恋心を募らせて二人に分裂。

 

のどか

4冊目「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」は、麻衣さんと異母妹で駆け出しアイドルの豊浜のどかの人格入れ替わり。

最初の頃はどこか往年の名作涼宮ハルヒシリーズっぽい感じもあったのですが、ストーリーが進むにつれて、生い立ちの事情とか、心の傷とか、ココロコネクトっぽい展開に。

 

かえで

5冊目「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」で咲太の妹、かえでがいじめが原因で解離性障害を発症、今は別人格になっているということが判明、病を克服したかえでは、咲太と二人で暮らした2年間の記憶をなくしてしまう。病の快癒とともに消える運命を知ったかえでの人格が取った覚悟の行動に、自分しか知らないかえでをの喪失感に苛まれる咲太。切ないです。

 

6冊目「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」、7冊目「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」の2編がこのシリーズのクライマックス、咲太の初恋の人、牧之原翔子さんが満を持しての登場。

「わたしはね咲太君。大好きな人には幸せになってほしいんです」、いじめにあった妹を救えず悩む中三の咲太を救った高校生の翔子さんが、今度は大学生の姿で高二になった咲太の心を埋める。

翔子

一方で心臓に不治の病を抱え、移植手術の臓器提供者を待つ中学生の翔子、咲太は自分が翔子の臓器提供者になる可能性を知り、二度も未来から来て自分を助けてくれた彼女のために、悩みぬいた末ある決断をするが、それがとんでもない結果となってしまう。

「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」で、今と過去を支えてくれた大切な人たちが幸せになれる未来を求め、咲太は、タイムリープや透明人間になりながらも必死に駆け回る、、、とまあ、こんな話なのですが、いやいや、結構はまって、1か月余りで7冊読んでしまいました。

 

ブタ野郎

アニメの方は「おるすばん妹」の花楓編まで。クライマックスの翔子編2冊分は、来春の劇場版での公開となるようです。

商売、うまいなー。映画館まで見に行きます。