9月最終回のアニメ(タイムリープ編) | 「晴走雨読」 廣丸豪の読書日記

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廣丸豪(ひろまる・ごう)と言います。日々の読書生活や、気に入った本の感想などを気ままに綴ります。

4月または7月にスタートしたTVアニメが9月末で次々と最終回を迎えた。

その中からスポ根編3本、馬鹿馬鹿しくも面白い編2本を既に紹介させていただいたが、それ以外の視聴作品で、珍しいことにタイムリープものが3本あった。

 

◆百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキリア)

百戦の覇王

なぜかユグドラシルという紀元前の欧州っぽい世界に召喚されてしまった中学生・勇斗が、スマホを駆使して得た知識で「狼」という氏族の宗主として活躍するという、タイムリープというにはあまりに雑な設定のお話。ちなみに原作はライトノベルだそうで。

大体なんで現代とスマホが通じるのか、充電はどうなっているんだというつっこみはともかく、太古の美少女たちに慕われる勇斗くんは羨ましい限り。

最終回は、せっかく現代に戻ってきたのに、幼馴染の恋人・美月を連れて、自らまた召喚されてしまうというオチ。まあ、中学生向けということで。

 

◆ISLAND(アイランド)

ISLAND

「煤紋病(ばいもんびょう)」という風土病に冒された離島・浦島に、未来から来たという青年・三千界刹那が全裸で流れつき、凛音、沙羅、花蓮浦島御三家の少女たちと未来を変えるために奮闘する。戦火に焼けた未来をなしにするために過去にやってきたという件は「シュタインズ・ゲート・ゼロ」と同じだが、風土病とか御三家とか伝説とか、雰囲気は「ひぐらしのなく頃に」っぽく。オカルト、ホラー調。

中盤で出てくるコールド・スリープ・マシンが謎を解く鍵になるのだが、冷凍されて眠るだけでは未来への一方通行、浦島太郎にしかなれない。では刹那はどうやって過去に来たの、、、と、そういう話。最後は驚天動地、そう来ましたかという結末。なかなかの力作でした。

 

◆シュタインズ・ゲート・ゼロ

シュタゲ

これはねー、岡部倫太郎ら「未来ガジェット研究所」のメンバーが活躍する前作の続編なのだが、前作からもう7年も経っている。ややこしくもかなり面白かったという記憶はあるのだが、どう面白かったか、詳細は忘れてしまった。

登場人物は前作とほぼ同じ。今回の話は、想いを寄せる17歳の天才少女・牧瀬紅莉栖(くりす)を、何度タイムリープを繰り返しても救えずに、倫太郎が絶望するところから始まる。しかし、紅莉栖を犠牲にしてまで選択したβ世界線においても、第三次世界大戦という絶望的な未来があり、未来から過去を変えるべく一人の少女がタイムマシンに乗ってやってくる、とまあ、そんな話で、倫太郎はまたもタイムリープを繰り返すことになるのだが、、、

こっちは「百錬の覇王と聖約の戦乙女」など及びもつかない本格派SF。