夏休みに親元を離れ、田舎で暮らすことになったメアリは、退屈な日々を過ごしていた。ある日、黒ネコのティブと出会い、七年に一度しか咲かない不思議な力をもつ花“夜間飛行”を見つける。庭にあったほうきに、夜間飛行の花の汁がつくと、突然ほうきは空高く舞いあがり、メアリは魔女の学校へと連れていかれ…。少女の成長と、ドキドキハラハラの大冒険を丁寧に描いた魔法ファンタジーの傑作。(「BOOK」データベースより)
17年のカドフェス本、カドフェスに選本されたのは、米林宏昌監督で映画化されたから、でしょうね。映画、未視聴です。
ハリポタのようなどっしりした大作ではなく、文庫本にしてわずか200頁ほどの小品。ひょんなことから田舎に行くことになった10歳の少女・メアリが体験したひと夏の、というよりほとんど一夜の冒険譚、大人になればすっかり忘れてしまうようなひと時の魔法の世界との出会い。
でも、本物のメアリ・スミス?とか、ゴンブリッジとか、この短いストーリーの背後には、ハリポタ同様に壮大な魔法の世界があるのだろうなということを想像させます。
映画、ジブリ作品ではなかったのでついうっかり映画館に足を運ばなかったのですが、私の好きな「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の米林監督での映画化。前二作に比べ、帚で空を飛ぶシーンとか、活劇の場面は圧倒的に多いので、英国の田舎の風景と相まって、きっとごきげんな作品に仕上がっていたのでしょうね。
もうじきDVDが出るみたいなので、是非見てみたい作品です。