第156回直木賞は、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」に決定しました。
他の候補作は以下の通りでした。
▽冲方丁「十二人の死にたい子どもたち」
▽垣根涼介「室町無頼」
▽須賀しのぶ「また、桜の国で」
▽森見登美彦「夜行」
恩田さん以外は直木賞としては比較的フレッシュな顔ぶれと言えるのではないでしょうか。
既読は森見さんの「夜行」のみ。従って、この選考が妥当とも、意外とも、評価するすべはないのですが、恩田さんは過去5回候補になっていたから、客観的にみて順当に大本命が受賞したということなのでしょう。
直木賞は候補作から全部読むことにしているので、これから、受賞作も含め、順次読んでいくことになります。
「夜行」は、森見さんお得意の腐れ学生や狸が出てくるコミカルな話ではなく、「きつねのはなし」や「宵山万華鏡」のようなファンタジー・ホラーでした。これはこれで中々に面白かった。
受賞作を含む他の作品がこれ以上に面白いことを期待して、読んでいきます。